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疾患を抱えていても暮らしやすい社会になってほしい!難病の理解促進活動をしながら声優デビューを夢見る【ゆーなし・19歳】

疾患を抱えていても暮らしやすい社会になってほしい!難病の理解促進活動をしながら声優デビューを夢見る【ゆーなし・19歳】

「気になる10代名鑑」の756人目は、ゆーなしさん(19)。声優をめざして専門学校に通いながら、炎症性腸疾患(IBD)と過敏性腸症候群(IBS)という難病を広める活動をしています。そんなゆーなしさんに、活動に込めた想いや、今後の展望について聞いてみました。

ゆーなしを知る5つの質問

Q1. どんな活動をしていますか?

IBDとIBSという、腸の病気についての啓蒙活動をしています。IBDとは潰瘍性大腸炎とクローン病のことで、IBSとは過敏性腸症候群のことです。どちらも知名度は低いですが、多くの人が苦しんでいる病気なんです。

活動は主にふたつで、ひとつめは『IBD広め隊』の活動。地元で病気についての理解を広めるアクションをしています。もうひとつは、アッヴィ合同会社の『I know IBD プロジェクト』のサポーターとして活動しています。このプロジェクトについて、理解してくれるお店に、ステッカーを配っています」

Q2. 活動を始めたきっかけは?

「『IBD広め隊』の活動を始めたきっかけは、わたし自身が高校2年生のときにIBDになって、普段の生活を送るのにも不便さを感じたことです。症状がないときでも、長い時間、公共交通機関に乗ることに不安があったり、食事制限をしなければいけなくて……。

中学校から付き合いのある同級生ふたりとわたしを含めて、3人で『IBD広め隊』を立ち上げました。ひとりはIBSの患者、もうひとりは第三者という立場で、それぞれの意見を合わせて活動しています。活動を提案したときに、ふたりとも、すぐに賛同してくれたんです」

 

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Q3. これまでに印象的だった出会いは?

担任の先生で、所属していた吹奏楽部の顧問だった先生です。怒ると怖いですが、面白い先生でした。ある日、教室内で崩れていた教材の山をひとりで直したときがあったんです。その様子を先生が見ていて、クラスメイトの前で褒めてくれて。『当たり前のことをできないやつはなにもできない』とおっしゃっていて。その言葉に、とても共感したんです!

この経験から、当たり前のことをしっかりやっていこうと考えるようになりました。いまの自分の核になる部分は、その先生がいたから形成されたんだと思います」

Q4. 最近、新しく始めた挑戦はありますか?

声優の専門学校に通い始めたことです。大学に進むか迷いましたが、中学2年のときからずっとめざしていた声優になるために、特化した学びをしようと決めました。

飽き性な性格なんですが、声優になりたいという夢だけはずっと変わらないし、強くもち続けているんです。学校でいま学んでいること、すべてが新しい挑戦です! 意外と体力が求められる業界なので、普段から体力づくりをしています。いまは筋トレを中心に頑張っています」

 

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Q5. 将来の夢は何ですか?

『IBD広め隊』の活動を大きくしていくことと、声優として成功すること。どちらも諦めたくないです。いつか、声優になる夢を叶えて、自分にもっともっと発信力をつけて、その発信力で、IBDやIBSのことをもっと知ってもらって、病気に理解のある社会をつくっていきたいなと思います」

ゆーなしのプロフィール

年齢:19歳
出身地:福島県いわき市
所属:日本工学院八王子専門学校 声優・演劇科、IBD広め隊
趣味:カラオケ
特技:人と仲良くなること
大切にしている言葉:出る杭は打たれるが出すぎた杭は打たれない。出ない杭、出ようとしない杭は心地は良いがそのうちに腐る。

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Photo:Eri Miura
Text:Otoha Tanaka

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Otoha Tanaka

ライター

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