「気になる10代名鑑」の748人目は、春原崇寿さん(17)。困っている誰かのきっかけになれるような仕組みをつくりたいという思いで、古着の全身コーディネート販売をしています。世の中に新たな仕組みを生み出して、喜んでもらえるような起業家をめざす春原さんに、活動を始めたきっかけや将来の展望について伺いました。
春原崇寿を知る5つの質問
Q1. いま、力を入れていることを教えてください
「高校に通いながら、社会に新しい仕組みを生み出したいというビジョンのもと、いまは『古着の全身コーディネート』の販売をしています。自分で何かをやりたい、誰もやっていないことをしてみたいっていう気持ちで、中学生のころからアイディアを模索していたら、いまの形にたどり着きました。
いまは、両親の力を借りながら、フリマアプリをつかって販売をしているんですけど、今後、ショッピングサイトを立ち上げて、古着の販売を拡大していこうと計画を練っています」
Q2. 活動を始めたきっかけは?
「高校2年生のとき、ビジネスコンテストに出たことがきっかけです。アントレプレナーシップや起業家精神を学んで、実際にビジネスコンテストに参加したとき、一期性の先輩が起業していて、僕にもやれるかもしれないって確信しました。
そこからは、アイディアをたくさん出したり、座談会に参加したり、いろんな会社のプレゼンを見に行ったりして。プロの人たちのプレゼンやアイディアを見るようになったんです。何もないところから何かを作り上げる感覚があって、新たな仕組みを社会に生み出して貢献する、自分はこれがやりたいんだっていう気持ちになりました。
そこで、自分の趣味だった古着に目をつけて、まずは古着販売ビジネスやってみようと挑戦してみました」
Q3. 活動を始めるときのファーストアクションは?
「まずは家族に相談しました。古着をちゃんとしたルールで販売するには、古物商許可申請っていう申請が必要なんです。ただ、未成年なので資格が取れなくって。それで、警察署や両親に相談をして、お母さんの力を借りることにしました。
バイトの時間をなくして、お年玉を全部あてて、服を買ったり、はじめて1か月くらいは全然売れないと悩んだりもしたんです。ただ、写真にこだわって、部屋をスタジオみたくしたら、少しずつ売れ始めました。いまは仕入れの量を増やしたり、Instagramを始めたり、お母さんと連携しながら取り組んでいます」
Q4.活動をする中で、印象的な出会いは?
「高校の担任、岩本先生との出会いです。高校2年生の選択授業で初めてお世話になったのですが、起業に関することやビジネス論を教えてくれていて、自分のビジネスの相談にも乗ってもらっています。
思いついたアイディアは、すでの世の中に存在しているし、誰かがやっているもの。どうしたらいいか悩んでいたときに先生から『アイディアは、既存と既存の掛け合わせだよ』っていう言葉をもらいました。そのときに思いついたのが、自分の好きな古着と、コーディネートに困っている人を助けるための全身コーディネートの掛け算で、『古着の全身コーディネート販売』が生まれたんです」
Q5. 将来の展望は?
「いまの『古着の全身コーディネート販売』はスタート地点だと思っていて。これからもっと多くのアイディアを生み出して、世の中に新しい仕組みをつくり上げていきたいです。『困っている誰かのきっかけになれるような存在』っていうのを大切にしていて、古着のコーディネート販売も、コーディネートが苦手なひとが服を好きになれるきっかけになってもらえたら嬉しいです。
いつかは、多くの人に喜んでもらえるような社会の仕組みをつくれる起業家になりたいと思っています」
春原崇寿のプロフィール
年齢:17歳
出身地:神奈川県川崎市
所属:中央大学附属高等学校
趣味:古着屋めぐり
特技:ドラム
大切にしていることば:やって損は無いのだから、やれ
春原崇寿のSNS
この投稿をInstagramで見る
Photo:Nanako Araie
Text:Serina Hirano