「気になる10代名鑑」の783人目は、yoshito tsubakiさん(19)。幼いころからファッションが好きで、現在は服飾の専門学校に通い、服づくりに励むほか、空間やグラフィックといった幅広い領域での創作を始めています。将来はデザイナーになってコレクションを発表するという夢をもつtsubakiさんに、活動への思いや影響を受けた人物など、詳しく聞いてみました。
yoshito tsubakiを知る5つの質問
Q1. いま、力を入れていることは?
「バンタンデザイン研究所のファッションデザイン科に通っていて、ファッションデザイナーをめざして勉強しています。授業ではとにかく服をつくり続けていて、普段から気になる生地や素材、資材をひたすら集めるのも好きです。
服づくりの勉強を始めたのは、バンタンに入学してからなので、パターン、仕様、生地、デザインなどまだまだわからないことだらけで。
自分のつくりたいものをつくれるようになるために、技術やセンスを磨いています」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「ファッションは小学校4年生ぐらいからずっと好きで、もともとはスタイリングに興味があって、毎日、出かけるとき、その日に着るアイテムや服の組み合わせを考える時間がすごく好きで。
でもそのうちに、『この服のこの部分は、もっとこうだったらいいな』って思ったり、『自分だったらこういうデザインをするな』って想像するになったんです。
それなら、自分で服をつくれるようになったらいいなと思って、服飾の専門学校に進学しました」
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Q3. 自身のクリエイティブに影響を与えた人物は?
「リック・オウエンスです。彼のブランド『Rick Owens』のコレクションを初めて見たときに、ファッションを通して伝えたいことが、それぞれのルックで緻密に表現されているのに圧倒されました。
自分はつくりたいもののイメージが先に思いつくタイプで、言語化するのが苦手なのですが、彼は伝えたいことが文章でも服でもスタイリッシュに表現されていて……。
それと、ラフ・シモンズにも影響を受けていると思います。いまは、ファッション以外の領域でも、デザイナーとしての活動を始めたので、インテリアなど、さまざまな領域を横断して活躍する姿に憧れます」
Q4. 活動の中で、悩みがあれば教えてください。
「時間をかけたからといって、良いデザインや納得のいくアイディアが出るわけじゃないというのがクリエイティブの難しさだと感じています。もちろん、それが面白さでもあると思うんですけど。
それに、いまはSNSがあるおかげで、いろんな情報に触れられるようになったけど、そのぶん、自分が本当にやりたいことがわからなくなることもあります。
いろんなものがある中で、どうやったら自分らしさを出せるのか……それを見つけて、極めていくのは、とても難しいです」
Q5. 今後の展望は?
「ファッションデザイナーとしてコレクションを出したいという目標はあって。でもそれ以上に、自分がこれまで生きてきた中で、かっこいいと思ったものや考え、やりたいことを、ファッションを通して表現し続けていきたい。そして、自分がつくった服を、多くの人が手に取って、着てもらえたらいいなと思います。
また、1年ぐらい前からグラフィックデザインにも挑戦していて、作品をつくり溜めています。どこかのタイミングで発信していきたいし、ゆくゆくはファッションだけでなく、グラフィック、空間、サウンドなど、いろんな領域のデザインも手がけていきたいです」
yoshito tsubakiのプロフィール
年齢:19歳
出身地:東京都品川区
所属:バンタンデザイン研究所ファッションデザイン科 2年次
趣味:好きなものをとことん収集すること
特技:没頭して作業すること
大切にしている言葉:自分に矢印
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Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya