「気になる10代名鑑」の701人目は、河村吏功(19)さん。幼なじみから誘われてギターを始め、現在はスリーピースバンド『Unpleasants』でギターボーカルを務めています。この取材の直後に20歳の誕生日を迎えるという河村さんに、10代最後の言葉として、音楽への熱い想いや今後の目標についてくわしく聞いてみました。
河村吏功を知る5つの質問
Q1. プロフィールを教えてください。
「3人組のバンド『Unpleasants』で、ギターボーカルをしてます。このバンドは、小学校からの仲のいいメンバーで組んでいて。高校からはみんなバラバラになったけど、地元・北千住で集まり続けて、活動しています。高校のころはまわりの環境と波長が合わなくて、寄り道してひとりで本を読んだり、地元でみんなと音楽する時間が楽しくて。いまは大学に通いつつ、『カッコよくカッコつけている』バンドをめざして、活動を続けています。作詞にも挑戦しています」
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— Unpleasants (@_unpleasants_) May 6, 2024
Q2. 活動を始めたきっかけは?
「先に柳川がドラムを始めていて、小学校の学芸会でバンド演奏をしてみようと誘ってもらったのが、いちばん最初のきっかけですね。やったことはないけどギターになりました。
小学校のときはそれで一旦終わったんですけど、中学のとき、みんなで『RADWINPS』の音楽が好きになって。『これをカバーしてみたいね』ということになって、柳川と青山と一緒にちゃんとバンドを組んで、それで真剣に音楽をやってみることになりました」
Q3. これまでに影響を受けているものは?
「本を読むのが好きなんです。音楽をやっていると、ギターを意識してしまうようになって、純粋に楽しめなくて。一方で読書はフラットに楽しめるので、集中して楽しめます。本が好きになったのは、小3のときに読んだ『神様のカルテ』がきっかけ。すごく語彙が豊かで、言葉がキレイで。そのとき、もっと言葉を知りたいと思ったのを覚えてますね。たくさんの言葉に触れられるので、作詞の勉強にもなります。
それからアイドルも好きです。中でも日本のアイドルは、韓国アイドルの“強さ”とは違った、日本のアイドルならではの“無敵さ”があると思っていて。いつかは推している『超ときめき♡宣伝部』に楽曲提供をすることが夢です」
Q4. 一緒に活動するメンバーについて、紹介してください。
「ベースの青山は、本当にすごいヤツで。僕がつくってきた曲を『こうしようよ』っていってアレンジして、勝手に仕切り始めるんですよ(笑)。でもそのアレンジは秀逸だし、個人がつくった曲を“バンドみんな”の音楽に昇華してくれる存在なんです。
ドラムの柳川は、バンドを着実に支えてくれる存在。僕はけっこう感覚派で、曖昧な感じで音のイメージを伝えがちなんですけど、それを見事に表現してくれたり、構築的な意見でよりいいものを作ろうとしてくれたり。
ふたりとも、音楽に対して真摯に向き合っている姿勢は、僕も真似していければと思っています」
Q5. 今後の展望は?
「邦ロックを終わらせたいんです。っていうのも、自分たちの音楽を、『邦ロックです』とかいって、最初からカテゴライズして売りだすのは、市場も音楽の幅も狭くしているんじゃないかって思っていて。だから、どのジャンルにも縛られない音楽を開拓したい。そしてバンドとしての箔をつけて、もっともっと大きくなっていきたいです。
対バンライブも控えているので、もっといい曲をつくって、いいパフォーマンスをして、どんどん活躍の場を広げていきたいなと思っています」
河村吏功のプロフィール
年齢:19歳
出身:足立区北千住
所属:Unpleasants
大切にしている言葉:人にやさしく、自分にもっとやさしく
河村吏功のSNS
— Unpleasants (@_unpleasants_) May 10, 2024
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Photo:Nanako Araie
Text:Chihiro Bandome