世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、カリフォルニア発のプラントベースアイス「eclipseco」についてご紹介します。
プラントベースを選ぶ意義とは?
「プラントベース」とは、動物性食品である肉や魚、卵、乳製品などを極力避けて、野菜や果物、穀物といった植物性食品を中心に取り入れる食事法、あるいは代替品のことです。「ヴィ―ガン」と似ている点が多いので、混同されがちですが、プラントベースは完全な菜食主義ではなく、「動物性食品を極力避ける」ものです。プラントベースを生活に取り入れることで、健康へのメリットがあるほか、温室効果ガスの排出量が多い畜産業への依存度を下げることになり、地球温暖化対策につながることで、近年、注目度が上がっています。
また、プラントベースの食品を積極的に選ぶことは、世界で危惧されている食料問題の解決にも寄与します。2015年に73億人だった世界人口は、2030年までに85億人、さらに2050年には97億人に達すると国連は予測しており、急激な人口増加に伴い食料需要が追いつかないとされています。食料問題の中でも特に懸念されているのが、タンパク質の供給不足問題。その解決策のひとつとして、プラントベースが脚光を浴びているのです。
国内外のプラントベース市場の現状
急速な拡大を見せているプラントベース市場。アメリカでは、過去10年で急成長を遂げていて、2023年におけるプラントベース市場は81億ドルにのぼります。また『ヴィーガン・プラントベース製品共感度調査 by Ethicalize』によると、日本国内でも、対象となった 20~49歳の男女消費者3,108人のうち、ふたりにひとりが「プラントベース製品に興味がある」と回答したという結果も。
国内外問わず、プラントベースは大きな注目を集め、その市場は拡大していることがわかります。
ファミリーマートでも買える!プラントベースアイス「eclipseco」
そんな急成長を遂げているプラントベース市場で話題を呼んでいるのが、米・カルフォルニア生まれの、100%植物由来のプラントベースアイス「eclipseco(エクリプスコ)」です。カリフォルニア発のスタートアップ企業「Eclipse Foods Co」から発売されたもので、2024年3⽉12⽇より、都内ファミリーマートの一部店舗より先行発売され、話題になりました。
フレーバーは3種類がラインナップ。アメリカ本国でも人気ナンバーワンのフレーバーである「eclipseco クッキーバター」じゃ、シナモンやジンジャーが効いたクッキーの風味がポイントで、食べ応え満点。またアイスの定番の「eclipseco チョコレート」も、プラントベース仕様で登場。ショコラティエの技術により生み出された、リッチなチョコレートアイスが楽しめます。また、南国をほうふつとさせるトロピカルな「eclipseco マンゴーパッション」も。マンゴーとパッションフルーツとクリーミーなアイスの相性が抜群です。
今後⽇本では、⽶国で販売をしていない独⾃のフレーバーなども展開していく予定もあるそうなので、要注目です!
牛乳を使わずに風味や味わいを実現させるテクノロジー
一般的なアイスクリームには、牛乳とクリームやバターなどの乳製品が使用されており、ミルクの豊かな風味やコクを生み出しています。牛乳不使用であるeclipseco が、植物由来原料のみで濃厚な味わいを実現した背景には、複数の植物由来原料を組み合わせた、独自の代替乳製品製造の特許技術があります。eclipsecoのみならず、代替肉や代替チーズなど、近年のプラントベース市場の発展は、こうしたフードテック(最先端のテクノロジーで食の可能性を大きく広げていく技術)が支えているのです。
そんな期待が高まっているプラントベース食品ですが、「おいしさはイマイチなんじゃない?」と思っている人も多いはず。「eclipseco」は、そんな風潮に一石を投じる存在となることを予感させてくれまます。さらにポップなパッケージは、みんなでワイワイシェアして食べたいときにもぴったり。気になる人は、ぜひ一度、手に取ってみてはどうでしょう。
References:
国際連合広報センター「人工と開発」
Good Food Institute「U.S. retail market insights for the plant-based industry」
ヴィーガン・プラントベース市場サイズの違いが明らかに!市場拡大の鍵を握るプラントベース潜在層へのアプローチ法を指南
Text:kagari