「気になる10代名鑑」の700人目は、アオヤマさん(19)。幼なじみと組んだバンド『Unpleasants』でベースを担当しながら、また芸術高校で油絵を専攻していたバックボーンをを活かし、アートやMV制作でも力を発揮しています。この取材の直後に20歳の誕生日を迎えるというアオヤマさんに、10代最後の言葉として、音楽との出会いなどを聞いてみました。
アオヤマの活動を知る5つの質問
Q1. プロフィールを教えてください?
「地元・北千住で、小学校以来の友達と『Unpleasants』というスリーピースバンドをやっていて、俺はベース担当です。メンバーの柳川と河村と3人で、昔から地元のスタジオに集まって遊びがてら音楽をしていたんですけど、『試しに曲でもつくるか』ってなって、本格的にバンド活動を始めたのは高校生になってから。
高校は、創作が好きだったのと勉強が好きじゃなかったので美術系の高校に通って油絵を描いていました。いまはバイトしながら、絵を描いたり、音楽活動をしたりしています。バンドのビジュアル面も担当することが多くて。アートワークをつくったり、MVをつくるときの企画から構成、編集まで担当したこともあります」
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— Unpleasants (@_unpleasants_) April 29, 2024
Q2. 活動を始めたきっかけは?
「ベースを始めたのは、完全に柳川に誘われたから(笑)。小学生のとき、仲が良かったふたりが、ギターとドラムをやっていたので、残っているものは……ってなって、自然な流れで中学からベースをやることになったんです。
音楽を好きになったのは、ロンドン出身のシンガーソングライター『Cosmo pyke』の曲を聴いたのが大きいですね。ジャズや黒人音楽の要素がありつつ、優しくてメロウに歌っていて。正直、この人じゃないと成り立たないっていうぐらいの神技です。Cosmo pykeの曲と出合って、やっぱり音楽ってカッコいいと思って。自分から音楽に向かわせてくれた大事な存在ですね」
Q3. 活動している中で、影響を受けたものはありますか?
「絵を描いたり、映画を見たりするのが好きです。
中でも90年代のアメリカ映画『my own private idaho』は、何度も観た好きな作品です。土くさい雰囲気がカッコよくて。セリフやシーンの切り方もその方向に集約されていて、とにかく自分の趣味に刺さって衝撃を受けました。この映画みたいな、土くさくも繊細な雰囲気をもったものが好きなので、自分たちの音楽で表現できればと思います。
それから、演奏だけじゃなくて、曲作りを担当することもあって。曲をつくるときは、土台になる自分の好きなものとかメッセージに向かって、それを全体に漂わせながらつくるんですけど、このプロセスはこの映画に影響されているかもしれないです」
Q4. これまでに印象的だった出会いは?
「美術高校で出会った友だちから、クリエイティブに刺激を受けてます。『Unpleasants』のMV 制作でも、映像を専攻していた友達に助けてもらったし、いまでもつながりがあったりもするんですよ。
それから、自分にはないものをもっているバンドメンバーですね。俺はサウンド重視で音楽をつくっているんですけど、河村と柳川は、言葉に比重を置いていて。柳川はサウンドと歌詞の整合性にも気を配っているところがすごいし、河村は余計な力が入っていない、いい意味でのらりくらりとした歌詞が書けるところが、自分にはなくて、すごいなって思っています」
Q5. 今後の目標は?
「“媚びずに、好きな音楽を、好きに鳴らしていく”ことをこれからも大切にできればいいと思います。いつかは、日本の土壌で育ってきた俺たちだからこその音楽で、アジアNo.1のBIGなバンドになるっていうのが目標です。
これから制作期間にも入るんですが、この先もずっと、好きな音楽をたくさんつくって、アルバムもつくりたいなと思っています。いろんな人に聴いていただきたいです!」
アオヤマのプロフィール
年齢:19歳
出身:足立区
所属: unpleasants
趣味:服
特技:目が良いこと
大切にしている言葉:Oasis「Live Forever」の歌詞
アオヤマのSNS
足立区の日常 pic.twitter.com/VK3JsAc3TC
— Unpleasants (@_unpleasants_) May 21, 2024
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Photo:Nanako Araie
Text:Chihiro Bandome