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美波インタビュー!映画『こころのふた 〜雪ふるまちで〜 私の卒業 -第5期-』公開記念

美波インタビュー!映画『こころのふた 〜雪ふるまちで〜 私の卒業 -第5期-』公開記念

若手俳優の発掘・育成プロジェクト『私の卒業』。誰もが経験する「卒業」をテーマに、仲間との別れ、未来への希望を胸に抱くドラマを、オリジナルの映画として制作し、これまでにYouTubeで約295万再生を記録。さらに昨年度は、地上波放送と劇場公開もされました。

その第5期となる『こころのふた ~雪ふるまちで~』が公開。今回も1000名以上の応募者の中から選ばれたキャストに、『Steenz』が単独インタビューを実施。第3弾は、美波さんをフィーチャーします。

今作『こころのふた ~雪ふるまちで~』で、かつてはバスケットボール部のスター選手として活躍し、新潟県・燕市の金型工場の4代目としてはたらく24歳の青年、藤巻つかさを演じた美波さん。厳しい競争となったオーディションやワークショップから学んだこと、さらに自身のキャリアについてなど、お聞きしました。

この映画がもつ深いテーマに大きな衝撃を受けた

―いろいろなテーマを抱えている今作ですが、いちばん心に響いたのはどんなところですか?

「新潟の金型工場に勤める若者という役柄を演じさせていただいたので、伝統産業の後継者問題については、深く考える機会になりました。

実は撮影の前、実際に金型工場に足を運ばせていただく機会があったんです。そこで直接、いろいろなお話をお伺いして。『こんなに素晴らしい技術や産業が、後継者不足によって残せなくなってしまう可能性があるのか』って、大きな衝撃を受けて……。

この映画は、たまたま新潟にフォーカスしていたけど、きっと全国各地に、同じように代々受け継がれてきたものがあるはず。それを絶やしてしまうのはもったいないし、この作品でちゃんとそのメッセージを伝えないといけないという使命感が生まれました」

―役を演じるにあたって、何か心掛けたことはありますか?

「司は24歳で、他のメンバーが演じる高校3年生よりもずっと大人で。しかも、真衣と絡むシーンがほとんどだったから、セリフや振る舞いのひとつひとつに、大人の余裕を出せるように、意識しました。

司って、いろいろな経験をしてきたから、考え方もすごく大人びているし、自分の芯をちゃんともっている人間なんです。それに比べると僕はけっこう意志がグラグラしていて(笑)。だから、役作りにはちょっと苦戦しました。

でも、監督と話し合いを重ねながら、相手を思いやる優しさみたいな部分から余裕って生まれるんじゃないかっていう結論に至って。本質的な優しさを醸し出すことを、いちばん大事にしました」

―『私の卒業』プロジェクトは、オーディションの後も、役が決まる前にワークショップがありますよね。印象的な出来事はありましたか?

「僕、ワークショップでは、全然駄目だったんですよ。監督の北川さんからもプロデューサーの高石さんからも、かなり指摘をいただいてしまって。途中、すごく迷ってしまって、『もうどうすることもできないな』って思って、つい投げ出してしまいそうになったんです。

そのときに北川監督から『そんなふうに頭で考えないで、美波くんのままでいいんだよ、ありのままでやればいいじゃん』って言葉をかけていただいたのが、とても心に残っています。

それまで、役をうまく演じるためには別の自分にならなきゃいけないって思い込んでたので、すごくその言葉に救われて。そこから、僕のお芝居がちょっと変わったんじゃないかなと思います」

―同世代のメンバーとの絆などは生まれましたか?

「オーディションでもワークショップでも、ひとりひとりが作品と真剣に向き合ってる姿を見てたから、競争っていうよりも、尊敬の気持ちのほうが大きかったです。ライバルじゃなくて、本当に仲間って感じでした。

だから、役決めのときもピリピリすることはなくて。誰がどの役に選ばれても満足できると思えたし、自分も与えられた役をやるだけだなっていう気持ちでいられました」

―このプロジェクトを通した、いちばんの変化は?

「これまで、オーディションやドラマの撮影のとき、自分をよく見せることばかり考えて、お芝居していたように思うんです。当然、まわりがそんなに見えていなかったし、自分だけ評価されればいいって……。

でもワークショップのとき、高石さんから『芝居は相手のリアクションをどう引き出すか、相手のためにどう尽くすかを考えるものだ』っていうことを教えていただいて。確かに、お芝居はひとりでやるものじゃない、相手の人がいて、まわりのスタッフの方々がいて、初めて成立するものだって思いました。

そこから、どうやったら相手役の感情を動かせるのか、とかとにかく相手を第一に考えるようになったんです。これは自分にとって大きな変化だったと思います」

本当の自分はキラキラしていないから、素に近いダメな人間を演じてみたい

―美波さん自身のことについても質問させてください。この世界に入ったきっかけは?

「高校生のとき、姉が『美波の姉』っていうTikTokのアカウントをつくって、僕のことを勝手に載せ始めたんです。そうしたら、たまたまその動画がバズって。それを見た事務所の方が、スカウトしてくださったんです。

僕も小さいときから洋服が好きで。『モデルってかっこいいな』みたいな漠然とした憧れがあって。それで、興味本位でこの世界に入ってみようと思いました」

―そこからお芝居を始めたのはなぜですか?

「演技レッスンに通うようになってから、お芝居の楽しさに気がついて。役者っていう仕事は、作品を通して、会ったことがない方々にも、影響を与えられる可能性がある。その可能性に楽しさを感じて。演技の道を志していきたいと思うようになりました」

―では、今後挑戦してみたい役柄はありますか?

「ちょっとダサい役に挑戦してみたいですね。

いま求められる役が、けっこうキラキラした感じの役が多いんですけど、プライベートの僕は、けっこうダサいんです(笑)。だから、三枚目っぽい役とか、オタクっぽい役とか……ありのままの自分に近い人物を演じてみたいです」

―では最後に、どんな人にこの作品を観てもらいたいですか?

「たくさんの人に観てもらいたいですけど、特に若い世代の人たちに観てほしいです。

今回、テーマとして扱われている人口減少とか、地方の後継者問題とか、そういう社会的な問題について、正直、僕も脚本を読むまでまったく知らなかったんです。でも作品を通して、いまの日本が抱えている問題と向き合うことができました。

僕たちで社会を少しでもいい方向に変えれるように、大きく言ってしまえば、日本のためにも、未来のためにも、ぜひこの作品を見て、考えてもらえたら、すごくうれしいですね」

『こころのふた ~雪ふるまちで~ 私の卒業 -第5期-』概要

高校の卒業は、多くの人たちにとって、人生初めての大きな岐路。進学、就職といった進路の問題や、恋人や友人との関係の変化など、数々のドラマが生まれます。そんな高校生の思いや悩みを題材に、若者たちが前向きになれる物語が展開されるオリジナルストーリーが『私の卒業』。

第5期となる今作は、新潟県新潟市と燕市を舞台に、新潟市ふるまちの芸妓、燕市の金型など、地元に根付く文化に触れながら、人口減少社会における問題に切り込み、高校を卒業していく若者たちがどのような一歩を踏み出すのか、その葛藤や希望を描きます。地元の人々のみならず、都市に暮らす人々へのメッセージも込められた作品です。

■劇場情報

6⽉14⽇から、全国34 館にて公開。

舞台挨拶情報

6月15日(土)ユナイテッド・シネマ豊洲 12時半~(上映後)/15時45分~(上映前)
6月16日(日)池袋HUMAXシネマズ 13時~(上映後)
6⽉16日(⽇) 新宿ピカデリー 14時50分~(上映後)
6月21日(金)なんばパークスシネマ 18時半~(上映前)
6月22日(土)イオンシネマシアタス心斎橋 13時~(上映前)
6月22日(土)ミッドランドスクエアシネマ 18時~(上映前)
6月23日(日)イオンシネマ大高 13時~(上映前)
6月23日(日)池袋HUMAXシネマズ 18時~(上映前)

※詳しくは公式ホームページをご確認ください。

■予告編

■作品情報

タイトル:こころのふた ~雪ふるまちで~ 私の卒業 -第5期-
出演:小越春花、下川恭平、渡邉多緒、今森茉耶、阿部凜、草野星華、美波
八条院蔵人、姫子松柾、伊賀光成、水瀬紗彩耶、増井湖々、藤乃唯愛、田口音羽、柚来しいな、鈴川紗由、榎本遥菜、大熊杏優、山北れもん、世良大雅、高岡優、清水海李 他

脚本:高石明彦
監督:北川瞳
音楽:平野真奈
企画協力:井上拓生、岩﨑美憲、永川大祐、渡邊景亮(以上小学館)、宮本真行(松竹事業開発本部)
媒体協力:Steenz、エルタマ
アソシエイトプロデューサー:平岡祐子
プロデューサー:飯田花菜子、成瀬保則、ヤマウチトモカズ
プロデュース:高石明彦、英田理志
企画・制作:The icon

私の卒業企画公式サイト
若手俳優支援プロジェクト「私の卒業」数々の映画、ドラマ、CMをプロデュースする制作プロダクションThe iconと大手出…
https://watasotsu.com/

美波のプロフィール

名前:みなみ
年齢:20歳
誕生日:2003年6月28日
出身地:東京都
特技:バスケットボール、バレーボール

美波 - Linkfly
https://linkfly.to/40207oC9vzj

Photo:Chihiro Ishino
Text:Yui Kato

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