
「気になる10代名鑑」の686人目は、こだまかなこさん(17)。父親の影響でギターの弾き語りを始め、高校からはバンドで作詞作曲とギターボーカルを担当して、活動を続けています。6月には自身のバンドで、初の自主公演を控えているというこだまさんに、活動の原点や今後の目標について、聞いてみました。
こだまかなこを知る5つの質問
Q1. プロフィールを教えてください。
「高校の軽音部や対バンで出会った仲間で結成した『ミレー』という4人組バンドで活動をしています。わたしは作詞作曲とギターボーカルを担当しています。
いちばんこだわっているのは作詞です。人と話すのがヘタクソなわたしにとって、歌こそが、思ったことを伝える手段だと思っているんです。だから私の歌は本当に思っていることしか書かないようにしています。日々の生活の中で、言葉が浮かび上がってくるのを魚釣りみたいに待っていて、そうやってあつめたフレーズをまとめてひとつの曲を作ります。」
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Q2. 活動を始めたきっかけはなんですか?
「父が趣味でバンドをしていて、ちっちゃいころから音楽が身の回りにありました。その影響からか、音楽はずっと好きで。中学生のときに、ギターを弾くようになって。好きな曲のコピーをしながら、弾き語りを始めました。
最初は近所のおばさんにもらったクラシックギターを使っていて、そのギターで初めて曲を作ったときに、『誰かに聞いてもらわなきゃ!』と思ったんです。それで駅前で生まれて初めて路上ライブをしました。すごく緊張したけど見ていた人に褒めてもらえて、自分の音楽が誰かに届けられたという経験は今の活動にもつながっています」
Q3. 影響を受けているものは何ですか?
「70年代の音楽です。ジョニ・ミチェルの『Blue』とか、細野晴臣の『泰安洋行』とか。
わたしは小学校に行くのが苦手で、ずっと部屋に引きこもっていたんです。そんなとき、お父さんがウォークマンを渡してくれて。父の趣味でジャンルを問わずいろんな曲が入っていて、中でも好きだったのが、70年代の音楽。『こんな音楽があるんだ!』とワクワクしたし、世界が一気に広がったような気がしました。
このときに聴いた音楽が、いまの自分の音楽にもきっと影響していると思います。とはいえ、『〇〇っぽいね』と言われるのは悔しくて。触れてきたものを糧にしながら、唯一無二の存在になりたいです」
Q4. これまでの活動の中で、印象的な出会いは?
「高校の軽音部のころからずっと一緒に音楽をやっている、木南りんちゃんです。もし彼女がいなければ、音楽を続けていなかったんじゃないか、と思うほど大事な存在で。
高校に入ったとき、環境の変化や軽音部での競争の激しさに圧倒されて、純粋に音楽を楽しめなくなってしまったときがあったんです。そこで今は軽音部には所属しないで、ライブハウスで活動するようになりましたが、りんちゃんはずっと変わらず支えになってくれています。
りんちゃんは、かゆいところに手が届くようなベースラインを、いつも持ってきてくれて。ライブ中もピッタリと息があって、ビリビリ共鳴する瞬間があるんです。そのときに感じる、“音の渦”を、他のメンバーやお客さんへどんどん伝波させて、ライブ会場全体を“音の渦”でいっぱいにしたいです」
Q5. 今後の目標は?
「いまは、“シューゲイザー”という、ギターの轟音がメインのロックをやっているのですが、いつか、もっといろいろなジャンルの音楽に挑戦してみたいなと思っています。
バンドとしては、初の自主企画をするので、絶対に成功させたいです! 会場の『下北沢 BASEMENTBAR』は、神さまみたいなミュージシャンやバンドがたくさん誕生している、特別な現場なんです。緊張しますが、精一杯頑張りたいです
わたしの人生には歌しかないっていう思いが強いので、一生大好きな歌を歌って、つくって……。ずっと『ミレー』の4人で音を奏でられたらいいですね」
こだまかなこのプロフィール
年齢:17歳
出身:東京都国立市
所属:ミレー
趣味:散歩
特技:たくさん寝る
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6/3 ぜったいに空けておいてね՞߹ – ߹՞ pic.twitter.com/4AHMseKWO5
— こだまかなこ (@aao_oaa_) March 18, 2024
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Photo:Eri Miura
Text:Bandome Chihiro