「気になる10代名鑑」の698人目は、SHIMONさん(18)。幼いころからファッションに触れ、現在は文化服装学院で、本格的に服作りを学んでいます。かつては、自分のファッションを表現できていなかった時期もあったと語るSHIMONさんに、創作活動における苦悩や、今後の展望について聞いてみました。
SHIMONを知る5つの質問
Q1. いま、力を入れて取り組んでいることを教えてください。
「文化服装学院で学びながら、服づくり全般とファッションデザインに力を入れて取り組んでいます。デザイン画を描くときに、とにかくたくさんのアイディアを出せる状態にしていたいと思っているので、いまはインプットを大事しています。
学校にはファッションに興味をもつ同志が多いので、友達や先生、先輩にも積極的に質問をするようにしています。また、いろんな展示に行って、インスピレーションを受けることもあります。休みの日は、下北や原宿、高円寺の古着屋をよくめぐっています」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「小さいときから、親がおしゃれをさせてくれていたのもあって、自然とファッションに興味をもつようになったんです。それから、Instagramでリメイク品や海外のコレクション、ランウェイを見ていくうちに、僕もデザインしてみたいと思うようになって。
それで高校から、服飾を学べるところに進学しました。高校生活では、気の合う友達やさまざまな制作機会にも恵まれて、刺激的な日々を送ることができて。さらに服づくりについて専門的に学びたいと思い、文化服装学院に入学しました」
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Q3. どんなことをテーマにして、活動をおこなっていますか?
「好きなものを貫き通すことです! 僕は宇宙やUFOといったSFの世界観、カラフルなものが好きで。ティム・バートン監督の映画や、サイケやテクノといった音楽に影響を受けてきました。作品を作るときには、日常生活に潜むネガティブな感情や近未来をテーマにしていて。とくに、デザインや素材にこだわっていますね。
最近は、『100年後も着れる服ってなんだろう』と、いつも考えています。まだ形にはできていないけど、好きな要素を取り入れながら、少し先の未来をテーマにした服づくりをしていきたいです」
Q4. つらいことや壁に感じることはありますか?
「意外っていわれますけど、心配性なところがって、たまに考えすぎて落ち込んでしまうことがあります。ファッションはずっと好きなんですが、小学校高学年から中学生にかけては、まわりの目を気にして、好きな服を着れなくなったことがあって。いまでこそ、好きなファッションを堂々と着ることができているけど、地元にいたときはやっぱり浮いていたし、悪目立ちしてしまうこともありました。それに、自分でデザイン画を描いても『これで大丈夫だったのかな』と不安になってしまうこともあります。
でも、そんな経験があるからこそ、ひとりひとりが人の目を気にせず、好きなファッションを楽しめる社会にしていきたい。身に着けるだけで自信が出て楽しく街を歩けたり、写真を撮りたくなったりするようなアイテムをつくりたいです」
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Q5. 将来の夢は?
「デザイナーになって、僕の世界観を活かしたブランドを立ち上げたいです! どちらかというと、レディースの服づくりが得意なので、女性のアーティストの衣装制作に興味があります。いろんな目標がありますが、『水曜日のカンパネラ』の詩羽ちゃんの衣装をつくるのもひとつの目標です。
いずれは世界でも活躍できるようなデザイナーになって、海外のアーティストの衣装制作に関われるようになりたいです」
SHIMONのプロフィール
年齢:18歳
出身地:三重県
所属:文化服装学院
趣味:音楽を聞くこと 絵を描くこと 雑貨集め
特技:早歩き
大切にしている言葉:いつも自分自身でいる。やればできる
SHIMONのSNS
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Photo:Nanako Araie
Text:Ayuka Moriya