「気になる10代名鑑」の685人目は、Micahさん（19）。高校生のころから独学でファッションデザインを学び、この4月からは熊本県から上京して、文化服装学院に通っています。もともとは強豪校の吹奏楽部に所属して音楽に没頭していたというMicahさんに、創作活動への思いや今後の展望について、詳しく聞いてみました。
Micahを知る5つの質問
Q1. いま、力を入れて取り組んでいることを教えてください。
「ファッションデザイナーをめざしていて、今年の4月から、文化服装学院のファッション工科専門課程に入学しました。
これまではすべて独学で勉強してきたので、技術的に見ればまだまだだと思います。だからこそ、直感やインスピレーションを大事にして、まわりに物怖じせず全部喰ってやるくらいの気持ちで、日々勉強に励んでいます」
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Q2. 活動を始めたきっかけは？
「ファッションデザイナーという職業を知ったのは、小学校3年生のとき。それまでは絵を描くことが好きだったこともあって、画家になりたいと思っていて。
学校にあったガブリエル・シャネルの伝記を読んで、わたしも彼女のような強い信念をもったデザイナーになりたいと思いました。親から反対されていた時期もありましたが、ずっとブレない夢で。自分なりに、どうやったらデザイナーになれるのかを調べていくうちに、文化服装学院の存在を知って、いまに至っています」
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Q3. どんなことをテーマにして、創作活動を行っていますか？
「まだ明確ではないのですが、歴史的なものを現代に生かしたいと思っていて。クラシックとコンテンポラリーの融合は、とても美しくて、心惹かれます。
それと、わたしは小中高と、ずっと吹奏楽部に所属していて。特に高校時代は、吹奏楽の強豪校に通っていたのもあって、本気で音楽と向き合っていたんです。だからわたしにとって音楽は、絵を描くことやファッションと同じぐらい大切な存在で。なので、音楽とファッションをつなぐような創作にも、興味があります」
Q4. 活動を続けている中で、印象的だった「出会い」「体験」などがあれば、教えてください。
「文化服装学院が主催する『高校生ファッションデザイン画コンテスト』で、審査員賞をいただいたことです。独学ながらも賞をいただけたことが、すごく自信になりました。
授賞式では、たまたま席が隣だった子と仲良くなったんです。彼女と知り合えたのは偶然だけど、ファッションのことや将来のことを話していくうちに意気投合して。お互い、地方出身者っていうこともあって、いまはルームシェアをして、一緒に住んでいるんです。
彼女と出会えたことで、自分の表現の幅や思考がどんどん広がっていくのを感じます。人生は何が起こるかわからないし、すごくラッキーだなと思っています」
Q5. 今後の展望は？
「大きな夢ですが、ファッションデザイナーになって、自分のブランドをもちたいと思っています。文化服装学院には、世界で活躍する素晴らしい先輩たちがいるので、学生のうちは、尊敬するデザイナーの下で、服づくりの経験を積んでいきたいです。
最近は、ファッションの世界で勝負することの厳しさをすごく感じていて。覚悟はしていましたが、上には上がいることを日々痛感しています。でもお金と時間を惜しまず、服をつくるスキルやセンスを、これからも磨き続けていきたいです」
Micahのプロフィール
年齢：19歳
出身地：熊本県山鹿
所属：文化服装学院ファッション工科専門課程ファッション高度専門士科、株式会社Pocketport ロゴデザイナー
趣味：映画、音楽、展示鑑賞
大切にしている言葉：矜恃
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Photo：Eri Miura
Text：Ayuka Moriya
