世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、新たな本屋との出会いのきっかけになる「御書印」プロジェクトについて、ご紹介します。
書店でもらえる印?「御書印」プロジェクトって?
ネット書店や電子書籍で、便利に本を買うことができる時代ですが、本屋さんや書店に行って、さまざまな本を見ながら買うことの魅力というのは、まだまだ大きいもの。
本屋さんというのは、その立地や街の雰囲気を反映した品ぞろえが楽しめたり、さらに書店員さんの推し作家や推し本をポップなどで知ることができたりと、リアル店舗ならではの楽しさもあります。
そんなふうに、リアルな書店と人を結ぶための印(しるし)を集める取り組みとして始まったのが、「御朱印」ならぬ「御書印」プロジェクトです。
参加方法はとっても簡単で、全国の「御書印」参加書店へ行き、店員さんに「御書印ください」と声をかけるだけ。初回は「御書印帖」がもらえて、その書店のオリジナル印を含む3つの印を捺してもらいます。訪問した日付と書店員さんが選んだフレーズ(縁のある本の一節など)が記入されるという仕組み(御書印代1回300円)です。
参加書店は2024年3月末時点で、北海道から沖縄、さらに台湾にまで広がる480書店。今年中に500書店を超える見通しだそう。少しずつ増えていく印と、書店員さんの言葉を見返すと、楽しい思い出が増えていきますし、いままで見たこともなかった本を知るきっかけにもなりそうですね。
そして、50書店以上の異なる御書印が捺された御書印帖を事務局へ送ると、記念の巡了の印を捺して、返送してくれます。ゴールのあるスタンプラリーではありませんが、ひとつの目安として、まずは50店をめざしてみるのもいいかもしれませんね。
4周年記念!書店チェーンの枠を超えた「御書印フェア」開催
この「御書印」プロジェクト、4周年を迎えたことを記念して、書店チェーンの枠を超えた「御書印フェア」が、全国の参加書店で順次、開催されます。
3月1日から4月30日までは「銀座 蔦屋書店」で、142の参加店の推薦本をすべて並べるという大型のフェアが開催。その後、4月30日からの紀伊國屋書店京橋店(大阪市都島区)をはじめ、店舗のサイズに合わせながら、全国に展開していくそうです。
旅の目的はさまざまですが、本屋さんにいくために旅行するのも楽しそう! ぜひこの機会に、御書印めぐりに参加してみてはどうでしょうか。
Text:Itsuki Tanaka