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クローゼットに眠っているモノを活用するには?紳士用ネクタイをスクールリボンにアップサイクルする高校生【Sono・15歳】

クローゼットに眠っているモノを活用するには?紳士用ネクタイをスクールリボンにアップサイクルする高校生【Sono・15歳】

気になる10代名鑑」の645人目は、Sonoさん(15)。イギリス留学の際に、サステナブルファッションへの意識の高さを目の当たりにしたことをきっかけに、不要になったネクタイのアップサイクル活動をおこなっています。今後は「サステナブル制服」を広めたいという野望を語るSonoさんに、活動のことや将来の展望について聞いてみました。

Sonoの活動を知る5つの質問

Q1. いまいちばん力を注いでいる活動は?

使われなくなってしまった紳士用ネクタイを集めて、スクールリボンにアップサイクルするという活動をしています。

家の断捨離をしているとき、父のクローゼットから大量のネクタイが出てきたんです。シルク100%の良い素材のものなのに、使わなくなったから捨てようということだったので、これで何かできないかなと考えて、試しにスクールリボンをつくったら好評で。

本格的に制作活動を始めたのは昨年の10月から。知り合いの方や裁縫が得意な祖母の協力を得て、これまでに40〜50個ほど制作してきました」

 

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Q2. 活動を始めたきっかけは?

スウェーデン大使館のイベントに行ったとき、『スウェーデンの人々は、安くてもSDGsに配慮がない商品は買わないし、高くても配慮されていれば、そちらを選ぶ』と聞いて、日本のSDGsへの意識の低さに愕然としました。

そこからサステナブルファッションについて興味をもって、文部科学省の『トビタテ!留学JAPAN』でロンドンに3週間ほど留学しました。ロンドンの人々は、環境問題への意識が高いのはもちろんのこと、おしゃれな人々がサステナブルであることを当たり前にかっこいいと捉えていて。それに社会全体としても『すでにあるものをどのようにして無駄なく活かすか』という部分に注力していたんです。

それで、新しくつくるものの素材をアップデートするよりも、すでにあるものを活かすことがサステナブルなんじゃないかと思うようになりました」

 

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Q3. 課題に対するアクションの、最初の一歩目は?

「わたしが通っている学校は指定の制服がなくて、ちょうど自分好みのデザインのスクールリボンが売っていないことに悩んでいました。そこで試しに父のネクタイをスクールリボンに作り替えてみたら意外と簡単にできて。

いまもいろんな柄でリボンをつくっています」

Q4. 影響を受けた人物は?

留学で出会った人たちです。イギリスでの出会いはもちろんですが、トビタテJAPANの同期で留学した仲間たちとの出会いも印象的です。

それまで、課外活動に取り組んでいる同世代に出会う機会は少なかったんです。だから、大きな夢をもっていたり、自分で建てた目標を達成するために、すでにアクションを起こしていたりするような同世代と話していると、ものすごく刺激になります」

Q5. 今後の展望は?

いまやっているスクールリボンの製作・販売を、事業会社として取り組んでいく予定で、いまは登記に向けて準備しているところです。

ゆくゆくはリボンだけじゃなくて、スカートやブレザーなど、制服全体の製造、販売にも着手していきたいと思っています。そして、卒業生の制服を回収して、アップサイクルできる……そんなシステムを構築して、“サステナブル制服”を社会に広めていきたいです。

ただ商品を循環させるだけじゃなくて、学校の授業で、制服ができあがるまでのプロセスを学び、だからこそ循環できるように大切に着て、卒業したときはアップサイクルやリサイクルに回していく。そんなふうに、人にも地球にも優しいサイクルを、自分の手で実現させたいんです」

Sonoのプロフィール

年齢:15歳
出身地:東京都港区
所属:Fearless15株式会社
趣味・特技:バレエ、えびぞり、一度決めたことを継続すること
大切にしている言葉:信念徹底、Nothing is impossible, the word itself says, I’m possible.(オードリー・ヘップバーンの言葉)

SonoのSNS

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Photo:Eri Miura
Text:Manami Tanaka

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Manami Tanaka

2003年生まれ。千葉県出身。立教大学文学部日本文学専修に在学中。「エモい」という言葉に違和感を持ったことをきっかけに、古きを懐かしみ、新しきに出会うためのZINE「Kaico」の制作を始める。大学では大正期の少女雑誌を研究中。2024年より、ライターとして「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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