「気になる10代名鑑」の648人目は、勘佐圭吾さん（19）。京都大学でマーケティングを学びながら、起業学生団体「KSL」の代表として、コミュニティ運営をしています。人とのつながりを大事にして、常にワクワクを追い求めていきたいと語る勘佐さんに、活動を始めたきっかけや今後の展望について、詳しく聞いてみました。
勘佐圭吾の活動を知る5つの質問
Q1. いま、力を入れている活動は？
「京都大学の起業コミュニティ『KSL』の代表をしています。起業を志す100名くらいの学生が所属していて、起業家を中心とした社会人とのコミュニケーションの場を創ることを主な活動にしています。
関西だと、東京と比べて、情報を収集できる機会に格差があると思っていて。なので僕らのイベントを通じて、学生同士の情報交換の場にもなればいいなと。また、インターン先を探している学生とインターンを求めている企業がマッチングするオフラインイベントの企画・運営もしています。もっと多くの学生が、自分のやりたことに対してイメージが沸くようになったらいいなと思っています。
KSLとは別にサッカーのサークルに入っていることもあって、スポーツを取り入れた交流にもチャレンジしています。利益を求めないよりフラットな関係を作りたくて、起業家等を集めてフットサル交流会をしています。いずれはJリーグチームとの連携をして広く展開していけたらと思っています。いまはまず信頼を築きながら、ビジネスのチャンスを見出して形にする、という経験を積むようにしています」
Q2. 活動を始めたきっかけは？
「大学の勉強だけをしていても、ワクワクを見出せず、モチベーションを失いかけていたんです。勉強をする目的や意義を見出すために、実際に社会に出てみて、学びがどう生きるのか、知りたいと思うようになりました。
そこから、大学で知り合った、サッカーつながりの先輩に相談して、いろいろな業界の方と話したり、仕事内容を見学したりする機会をつくってもらったんです。同時に、たくさんのつながりができて。その先輩は、僕が興味をもっていたマーケティングについても、詳しく教えてくれました。
そこから、マーケティングへの憧れが強くなって、インターンを始めました。それと同時に、自分以外にも、こういった機会やつながりが必要なんじゃないかと思って、KSLの代表を引き受けました」
Q3. 活動をするうえで、意識していることはありますか？
「失敗を恐れず、ピンチをチャンスに変えていく柔軟さや行動力ですかね。それは完全に、さっきお話ししたインターンの先輩の影響ですね。先輩は一度は起業して失敗したのに、いまは発想を転換して失敗を取り返し、いまもすごく活躍されていて。その姿勢には見習うことが多いです。
また、人とのつながりや機会を大事にしています。例えば、交流の場に誘っていただいたときは、その場を純粋に楽しむことはもちろん、好奇心をもって話を聞くようにしてるんです。そうするように意識していると、会社に誘っていただく機会や、コミュニティをつくる機会をいただけて。すべてのつながりを自分のものにしようと思って、行動するようにしています」
Q4. 影響を受けているものはありますか？
「映画『007』に出てくるジェームス・ボンドが大好きです。 ロマンを追い求め、自分の信じた直感でアクションする。そんな彼の生き方がかっこよくて。自分もそんなふうに生きていきたいなと思うんです。
仕事をするときにも、自分の心が動くことを大切にしていきたいと思っていて。ただ、それと同時に、自分もワクワクを提供できるようになりたい。いまは、社会に夢や楽しみを与えてくれるようなマーケティングやブランディングの例から学びを得て、人の心も自分の心も動かせる一流のマーケターになりたいと思っています」
Q5. 将来の夢は？
「まずはいまの活動を通して、学生が自分の力を発揮できる場所をつくっていきたいです。ひとりひとりの学生の成功を支えることが、団体にとっても大きな学びになるし、のびのび活動している姿を見せていくことで、団体の運営や次の世代の学生にも、いい影響になると思っていて。そんな流れができれば、学生の挑戦を応援する団体として、もっと大きくなれると思っています。
個人では、ワクワク感を伝えられるような商品開発、マーケティングに挑戦したいと思っています。いまは、生活に彩りを与えてくれるものに興味があって、家具に着目しています。AIなどの最新のテクノロジーを応用しやすい分野だし、きっと面白いマーケティングができそうだなと思っています」
勘佐圭吾のプロフィール
年齢：19歳
出身：大阪府吹田市
所属：京都大学、KSL
趣味：映画鑑賞、ぼーっとすること
特技：パワーーーーー
大切にしている言葉：パワーーーーー
Photo：Eri Miura
Text：Chihiro Bandome
