Steenz Breaking News

生産地の職人とのつながりも感じて。知っておきたいマザーハウスのブライダルジュエリー【Steenz Breaking News】

生産地の職人とのつながりも感じて。知っておきたいマザーハウスのブライダルジュエリー【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、エシカルなこだわりがつまったブライダルリングをご紹介します。

「マザーハウス」のジュエリーラインに注目

2006年、「途上国から世界に通用するブランドをつくる」をミッションに、バングラデシュからモノづくりを始めて、いまでは6つの生産国と 3つの販売国をもつブランド、マザーハウス。レザーアイテムを中心に知られているブランドですが、2017年より「素材と技術で “ふたりを照らす”」というコンセプトを掲げ、ブライダルライン「ジュエリーマザーハウス」をスタートしました。

見て見ぬフリはできない。ジュエリーをめぐる問題

ジュエリーの問題に対する注目が高まったきっかけは、1980年代から90年代にかけて、アフリカ産のダイヤモンドが武器購入の資金源として使われていることが、国際社会の明るみに出たことです。

最近では、気候変動への対策や生産者の人権問題なども、ジュエリー業界が抱える課題として取り上げられ、アンティークジュエリーの再利用や合成ダイヤモンドの採用、リサイクル素材の使用など、さまざまな手法で課題に取り組むブランドが増えています。

とはいえ、「責任ある消費者のひとりとしてブライダルジュエリーを選ぼう」と呼びかけられても、堅苦しく感じてしまう人がまだまだ多いですよね。そんな現状に一石を投じているのが、「ジュエリーマザーハウス」です。

3つの国から届く、マザーハウスジュエリーのブライダルリング

ジュエリーマザーハウスでは、インドネシア、スリランカ、ミャンマーの3カ国で、伝統技術や現地の宝石の魅力を最大限に生かしたブライダルリングを生み出しています。それぞれ異なるジュエリーを使用し、特別な思いが込められています。

インドネシアの古都、ジョグジャカルタで生み出されたブライダルリングは、伝統技術・フィルグリーやボルネオ島の天然ダイヤモンドが採用されています。

またスリランカでつくられるブライダルジュエリーは、豊富な宝石資源に恵まれるスリランカらしく、色とりどりの美しいサファイアを活かされていて、特別な魅力を放っています。

またミャンマーでつくられるブライダルジュエリーは、世界有数の鉱山・モゴックで採れる、希少かつ原石の魅力を生かした天然無処理のルビーがあしらわれています。

ブライダルジュエリーを通じて関わるすべての人をつなぐ

また製品だけでなく、その製作を担当した職人からのメッセージカードが届くのも特徴のひとつ。

筆者も2022年、インドネシアのブライダルリング「軌跡」を購入しました。生産者から届いたアルバムには、製作風景や工房周辺などの写真が納められており生産背景が見えるだけではなく産地の人々の息づかいや温かみが感じられます。

このように、「ジュエリーマザーハウス」では、ブライダルリング購入を通して購入者と作り手のコミュニケーションが行われています。

ブライダルリングの購入を決めると、購入者の写真や馴れ初めなどが、生産者にも共有されます。「生産者の顔が見えるプロダクト」はいまではめずらしくありませんが、遠く離れた土地にいる生産者と日本に暮らす購入者が、相互に顔が見える関係を築ける仕掛けは、とっても粋に感じました。

エシカルでサステナブルなジュエリー選びを

ジュエリーというと、煌びやかで華やかなイメージをもつ人も多いと思いますが、その生産背景によっては、さまざまな犠牲の上で成り立っている可能性もあります。頭でっかちにならず、ジュエリーに関わる人みんなが幸せになれるかたちを、社会でも個人でも、考えていきたいですね。

Text:kagari

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Kagari

ライター/エシカル・コンシェルジュ

フリーのライター/エシカル・コンシェルジュ。学生時代、100本以上のドキュメンタリー映画を通して、世界各国の社会問題を知る。事務職を経て独立後、ソーシャルグッドに関連する記事を執筆。都会暮らしからはじめるエシカルな暮らしを実践中。 Twitter:@ka_ga_r_i Instagram:@kagari_ethicallifejapan

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