「気になる10代名鑑」の632人目は、くるみょんさん(19)。高校2年生のとき、フィルムカメラで撮った写真が入選した経験をもち、現在は日本大学芸術学部で写真や映像の勉強をしています。ライブでの撮影をメインにしつつ、新しい表現も始めたというくるみょんさんに、写真を始めたきっかけや将来の目標についてお聞きしました。
くるみょんを知る5つの質問
Q1. 現在、力を入れている活動について教えてください
「大学で写真や映像の勉強をしながら、カメラマンとして活動しています。いちばん多いのは、臨場感を伝えることをテーマにした、バンドのライブの撮影です。撮影した写真から、アーティストの人となりや音楽が伝わることを意識しています。だから、ただカメラを構えるだけじゃなくて、撮影前後のコミュニケーションを欠かさないように心がけています。
最近だと、アイドルなどの被写体の撮影をすることも。どうやって魅力を伝えるかということを追求しているうちに、映像にも興味をもち始めました」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「高校2年生のとき、応募したコンペで入選したことがきっかけです。閉園直前のとしまえんに友だちと行って、簡単なフィルムカメラで撮った写真だったんですけど。そのとき、カメラの楽しさに気がついたんだと思います。
そこから、当時在籍していた、軽音部のバンドの撮影をするようになって。ライブハウスによく出入りしていたので、いろいろなバンドから撮影を頼まれるようになりました。
映像を始めたのは、大学1年生のとき。『写真だけじゃなくて動画も撮ってほしい』と依頼をもらったのがきっかけです。そのとき使っていたカメラはスチール用だったのでどうしようか迷ったけど、新しい挑戦へのチャンスだと思って、新しいカメラを準備しました!」
Q3. 活動の中でつらいことがあれば教えてください。
「普段は『わたしの写真、サイコ-!』と思って撮影に臨んでいるんですけど、ときには『上には上がいるなぁ』って実感させられることもあって。ずっと写真を担当していたバンドが、違うカメラマンに依頼していることに気づいたときとかは、やっぱり落ち込んじゃいますね。
だけど、落ち込んでいても仕方ないので、『ここから落ちることはないし、もう上がるだけだ!』と自分に言い聞かせて。悔しさすらもバネにして、活動しています」
Q4. 最近始めた挑戦について教えてください
「これまではライブ写真だけしか撮っていなかったのですが、最近はポートレートやコンセプトワークにも挑戦しています。テーマも、例えば『平成ギャル』とか、『パンクファッション』とか、ちゃんと決めて。撮影に関わるチームのみんなで、服や髪型について意見を出し合ったりして、こだわりまくってつくり上げています。
準備に時間をかけてこだわったぶん、個性のある作品ができ上がったときは、すごく嬉しくて。いつも仕上がりを楽しみにしています。多くの人がスマホを持ち歩いていて、いつでも写真を撮ることができるこの時代だからこそ、どうやったら人の心に残るような作品を撮れるのか、日々模索中です」
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Q5. 将来について教えてください
「将来は、カメラマンとして生計を立てたいと思っています。WEBや雑誌、広告などで、わたしの写真を多くの人に見てもらえるようになることが目標です。
今年の3月には、大学の同期の友人とふたりで写真展を開きます。来年くらいには個展をやれたらいいなと思って、ゆっくり準備を進めています。展示をするためには、ギャラリーを押さえたり、費用を稼ぐためにバイトを増やしたりと、かなり忙しくなるけど、写真家としては“誰と何をやったか”がすごく大切だと思っているので、とにかくいまは激しく動いていたい。
それが自分の成長にもつながるし、どれだけ忙しくても、さまざまな機会を大切にしたいと思っています」
くるみょんのプロフィール
年齢:19歳
所属:日本大学藝術学部写真学科
出身地:東京都練馬区
趣味:映画鑑賞、音楽を聴くこと
特技:誰とでも仲良くなれる
大切にしている言葉:“ありがとう”を忘れないこと!
くるみょんのSNS
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去年の夏は平成にタイムスリップしました★≡=― pic.twitter.com/iQzSV2VTnv
— くるみょん (@Hey_kurumyon) February 7, 2024
Photo:Eri Miura
Text:Kanon Yoshizumi