「気になる10代名鑑」の634人目は、新井花音さん（17）。通信制の高校に通いながら、学校で出会った仲間とともに『ごみ×共生』をキーワードにした学生団体を立ち上げ、代表として活動しています。幅広い世代が交流できる機会をつくっていきたいと話す新井さんに、活動のことや社会で実現させたいビジョンについて、詳しく聞いてみました。
新井花音を知る5つの質問
Q1. いま、力を入れて取り組んでいることを教えてください。
「わたしが高校2年生の夏、学校の友達に声をかけて始めた、学生団体mikkaの活動です。この団体は、『ごみ×共生』をテーマにしたイベントづくりをしています。
主に、学校のキャンパスがある秋葉原で活動していて、これまではぎみ拾いと、ハロウィンやクリスマスなど季節の行事を掛け合わせて、イベントを開催してきました」
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Q2. 活動を始めるときのファーストアクションは？
「秋葉原って、ごみがよく道端とかに捨てられていて……。それに対して、何かできることはないかなっていうのを、ずっと考えていたんです。そこで学校の先生に相談したら、環境問題にアクションを起こしている先輩を紹介してもらって、メールで相談させてもらうようになりました。
その後、もうひとり、同じ考えをもつメンバーが加わって、とりあえず3人でいろいろ調べてみたんです。秋葉原のボランティア協議会に行って、相談したこともあります。
調べていくうちに、秋葉原に住む高齢者が孤独化しているなど、これまで知らなかった秋葉原の課題も見えてきて。そこで、ごみ拾いというきっかけを通じて、いろんな世代が交流できる場がをつくろうというアイディアが生まれて、いまの活動のかたちができてきました」
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Q3. 活動するうえで大切にしていることはありますか？
「少しでも興味をもったものには、何でも参加してみるようにしています！ わたしなんかが参加して場違いじゃないかな……と思うこともありますが、行ったら何でも楽しいし、たくさんの気づきや出会いがあるので、イベントやセミナーなどには積極的に参加しています。ちなみに、mikkaという団体名の由来にも『〜してみっか』という意味が込められているんです。
また、そういったところでの出会いや交流も大切にしています。mikkaの活動に参加するのは高校生だけじゃなく、子どもや大学生、大人、シニアの方など、幅広い世代の人たちと交流できるんです。いままでとは別の視点から物事を見ることができるので、とっても楽しいです」
Q4. これまでに印象的だった出来事を教えてください。
「高校2年生のときに受けた、総合的に学べる授業の中で、SDGsやプレゼンテーションについて学んだことです。この授業を受けているのは、社会問題に興味がある人が多くて。わたしもそれに影響されて、課外活動などアクティブに動くようになったと思います。
同世代で外部の団体に参加していたり、すでに団体を立ち上げたりして、活躍している人を見ると焦りを感じることもありますが、適度に刺激をもらいつつ、わたしなりに頑張ろうと思って活動しています」
Q5. これから実現させたいビジョンがあれば、教えてください。
「もっともっと人と関わる場が増えてほしいなと思っています。そして、秋葉原の人にとってmikkaのつくる場がそういった場になれるように、貢献していきたいなと思っています。みんなが笑っていられるのがいちばんだと思うので、孤独のない社会をつくるために、活動を続けたいです。
大学生になってもmikkaの活動は続けていきたいと思っています。その活動を軸にしながら、みんなで協力して何かをつくりあげる仕事や、社会福祉の分野に携わっていきたいと思っています」
新井花音のプロフィール
年齢：17歳
所属：第一学院高等学校 秋葉原キャンパス、学生団体mikka
出身地：埼玉県朝霞市
趣味：推し活
特技：スキー、いくらでも寝れること
大切にしている言葉：才能は開花させるもの、センスは磨くもの（『ハイキュー』の中のセリフ）
新井花音のSNS
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Photo：Eri Miura
Text：Ayuka Moriya
