「気になる10代名鑑」の620人目は、カノンさん(19)。文化服装学院で学びながら、ロマンティックで幻想的な服やアクセサリーを制作し、文化祭のファッションショーでも、作品を披露しました。将来はブランドを立ち上げるのが夢と語るカノンさんに、活動を始めたきっかけや将来の展望について詳しく聞いてみました。
カノンの活動を知る5つの質問
Q1. いま、力を入れて取り組んでいることは何ですか?
「文化服装学院に通っていて、服の制作をしたり、ファッションのイラストを書いていたりしています。『物語の主人公になって、もし童話や絵画の中に入ったら』というテーマを掲げて、ロマンティックな作品をつくっています。
K-POPアイドルの衣装から、本やアンティークな家具まで、幅広い分野のかわいいアイテムからインスピレーションを受けて、いろんな要素を組み合わせてデザインをしています。また、衣装だけでなく、その衣装に合わせたアクセサリーをよくつくっています。最近では、学校の授業で学んだビーズ刺しゅうの技法を活かして、成人式のアクセサリーをつくって、友人にプレゼントしました」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「NHKで放送されていた『ガールズクラフト』という、ハンドメイド講座の番組をよく観ていました。小学生のときから、UVレジンでキーホルダーをつくったり、絵を描いたりすることがずっと好きで。
ファッションに関しては、母親が小さいころからかわいい服をずっと着せてくれたので、自然と好きになっていましたね。そこからファッションのイラストを描くようになって。好きなことに没頭するタイプだったので、毎日のように、絵を描いたり、つくりたいものをつくっていました。
また、小さいころから、まわりと同じ服を着たり、同じことをするのが苦手で。もっと個性を出せるような服をつくりたいと思ったことも、創作を始めたきっかけのひとつです」
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Q3. 大切にしていることはありますか?
「自分と向き合うこと。自分は本当に何がしたいのか、なにが好きなのか、どのように表現したいかということを、いつも問いかけています。
スマホのメモに、好きなことやアイディアを書き出して、必ず忘れないようにしています。また、あれこれ考えてしまうときには、絵としてアウトプットすることで、考えや思いを可視化することも大切にしていますね」
Q4. 印象的だった出来事はありますか?
「学校の文化祭で、ファッションショーの印象デザインを担当したことです。応募したデザイン画を採用してもらったのですが、驚いたとともに、せっかくなので、自分のイメージをできるだけ具現化させようと、気合を入れました!
普段からアクセサリーづくりをしている経験を生かそうと思って、アクセサリーパートも自分自身で担当することにしたんです。コーディネート全体のシルエットを美しくするために、アクセサリーを使って、バランスの調節をしました。
この文化祭をきっかけに、クラスメイトたちとの仲が深まったし、学科を超えた出会いもあって。たった1枚のデザイン画の影響力の大きさに、改めて驚きました。衣装デザインとアクセサリー制作のパートを担当するのは大変だったけど、やりたいことをやれる楽しさがあったし、自分自身を成長させることができたので、チャレンジしてよかったなと思っています」
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Q5. 将来の夢は何ですか?
「自分のブランドを立ち上げることです。服もアクセサリーもどちらも大好きなので、どちらも販売してみたいと思っています。学校の課題がたくさんあって忙しいのですが、できれば在学中にブランドをスタートさせたい。進路についてはまだ悩んでいるのですが、まずは企業で経験を積んで、いずれは独立したいと考えています。
いつかわたしの生み出す服やアクセサリーが、誰かのアクションのきっかけや、希望みたいなものになれるような……そんなアイテムを生み出していきたいです」
カノンのプロフィール
年齢:19歳
出身地:長野県松本市
所属:文化服装学院アパレルデザイン科
趣味:ダンス、美術館、自然に触れる
特技:絵、作ること
大切にしている言葉:やってみないと分からない
カノンのSNS
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Photo:Eri Miura
Text:Mao Kawasaki