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アフリカの人は年末年始をどう過ごす?クリスマスとお正月の過ごし方をまとめてみた【Steenz Breaking News】

アフリカの人は年末年始をどう過ごす?クリスマスとお正月の過ごし方をまとめてみた【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、アフリカ在住ライターが実際に体験したウガンダのクリスマスと年越しの過ごし方と、ケニアの年末年始の様子をお届けします。

クリスマスは家族と過ごす大切な日

1月ももう半分が過ぎましたが、クリスマスや年末年始、みなさんはどう過ごされましたか? 日本では、クリスマスには友達や恋人と過ごす人が多かったり、年末は紅白歌合戦を見たりお蕎麦を食べたりした人が多かったでしょう。また年が明けて、お正月には、お節料理をたべたり、初詣に行ったりと、日本ならではの光景がありますよね。

ではアフリカでは、そんなクリスマスや年末年始にどのような光景が見られるのか、その習慣などは、想像できないかもしれません。実際にアフリカで暮らす筆者が体験した、ウガンダとケニアでの、クリスマスと年末年始の様子をお伝えしますね。

ウガンダもケニアも、クリスチャンの多い国。そのため、クリスマスといえば、家族で過ごす人が多いです。日本におけるお正月と似ていて、実家で家族や親戚がそろって食事をつくります。とはいえ、ごちそうはチキンばかりではなく、牛やヤギの場合も。数日前に牛やヤギを購入し、当日に捌いていただくこともあるそうです。また教会でお祝いする人も多く、家族で教会に行って、賛美歌を歌います。

普段はケニアで働いているウガンダ人の友人は、クリスマスに合わせて、ウガンダの地方にある実家に帰省したそう。クリスマスケーキも含め、さまざまなごちそうを半日かけて用意しました。チキンやヤギ肉といったメインのお肉料理に加え、地元の料理のウガリ(とうもろこし粉を練った主食)やピラフなど、豪華な食事が並びます。

都市部ではスケートパークが子どもたちで賑わう!

筆者はクリスマスをケニアのナイロビで過ごしました。ナイロビでは、サンタハットやサンタドレスを着た人々を頻繁に見かけました。ダウンタウンにある公園にはスケートパークがあり、普段は有料のスケートシューズを、クリスマス限定で無料で借りることができます。スケートパークは、多くの子どもたちで賑わっていました。

夜はバーが大賑わい!

クリスマスの時期になると、都市部のモールや飲食店は、クリスマスのデコレーションで煌びやかになります。夜になると都市部のバーには、実家に帰省しない人たちでいっぱいでした。クリスマス当日だけなく、12月の1か月を通してクリスマスイベントが開かれていて、サンタ姿のバンドの生演奏を楽しむこともできます。

年越しは意外と地味?

一方の年越しですが、東アフリカの年越しやお正月は、日本ほどお祝いムードはなく、「初詣」のような風習もなさそう。

クリスマスに実家に帰省したまま家族と年末年始を過ごすという人もいれば、友達とホームパーティーや花火を楽しむ人も。お正月ムードなど関係なく、さっさと仕事を始める人も少なくありません。

音楽好きの年越しはフェスで決まり!

音楽が好きな筆者は、ケニアの東海岸で開催されたダンスミュージックのフェスティバルで年越しをしました。ケニアの東海岸はビーチリゾートとして人気で、フェスティバルには東アフリカからだけでなく、ヨーロッパからの観光客も目立ち、人種の多様性を実感しました。

お正月でも通常とあまり変わらず、街ではお店やレストランも営業しています。レストランの店員やバイクの運転手は「年越しシーズンは外国人観光客が増える。いつもよりも繁盛するからありがたい」と話していました。

筆者は日本流で休暇をとったので、シュノーケリングをして遊んだり、普段は内陸国のウガンダで食べられない新鮮な海鮮を楽んだりしました。日本のお正月のように、観光地やリゾート地が観光客で混むことはなく、大自然をゆったりと感じられる過ごし方はアフリカならではだと思います。

次のクリスマスと年末年始はどこで過ごす?

アフリカのクリスマスとお正月の過ごし方、いかがでしたか? 日本にも、ヨーロッパや東南アジアで年末年始を過ごすという人はたくさんいますが、アフリカにも、自然が豊かなアフリカならではの過ごし方があることがわかりました。次のクリスマスとお正月は、アフリカでのんびりと過ごしてみるのもいいかもしれませんね。

Text:Hao Kanayama

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Hao Kanayama

ライター

16歳、初アフリカ大陸上陸。19歳、アフリカ10か国放浪。20歳、ウガンダ移住。ウガンダの現地の会社とNGOの職員として、ストリートチルドレン、シングルマザー、薬物中毒者、孤児の支援を行う。不条理で不都合な世界だけど、その先にある希望を求めて歩き続ける、アフリカの人々の暮らしをわたしの目線から伝え続けたい。少数民族と木登りとテクノがスキ。

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