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サントリーも出資!コーヒー2050年問題を乗り越えるATOMO COFFEEの代替コーヒー【Steenz Breaking News】

サントリーも出資!コーヒー2050年問題を乗り越えるATOMO COFFEEの代替コーヒー【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日はアメリカのATOMO COFFEEが提供している「代替コーヒー」について、ご紹介します。

2050年には、おいしいコーヒーが飲めなくなるかもしれない

「コーヒーの2050年問題」を知っていますか? 世界中で多くの人に飲まれているコーヒーですが、2050年にはおいしいコーヒーが飲めなくなる可能性があると言われています。

その原因は、地球温暖化。コーヒーはアラビカ種とロブスタ種という種類がありますが、地球温暖化が続けば、2050年にはアラビカ種の生産地が半分になってしまうとのこと。アラビカ種はコーヒー豆の生産量のうちの約6割を占め、日本に輸入されるレギュラーコーヒーのほとんどがこのアラビカ種です。このままだと、日本でおいしいコーヒーが飲めなくなってしまうのです。

また、気候変動による病害や虫害などもその原因とされています。

アメリカ発!ATOMO COFFEEが手がける代替コーヒーとは?

コーヒーの2050年問題の解決や持続可能なコーヒーの実現などを目的として、2019年にアメリカのシアトルで「ATOMO COFFEE」が設立されました。

ATOMO COFFEEが提供するのは、コーヒーの5大要素(香り、ボディ、色、味、カフェイン)に似せた代替飲料です。これまでも、たんぽぽや玄米、穀物などを原料とする代用コーヒーはありましたが、ATOMO COFFEEの代替コーヒーは、廃棄される予定だった農作物からつくられる「アップサイクル飲料」なのです。

原料となるのは、デーツの種やチコリの根など。それらを粉砕し、他の植物から抽出したカフェインなどの成分を加え、味や香りなどをコーヒーに近づけています。

また、ATOMO COFFEEはアップサイクルだけでなく、脱炭素や農家支援などにも注力しています。コーヒーの生産は、食品・飲料分野の中で、カカオの次に温室効果ガス排出量が多いといわれており、生産・製造過程での環境配慮も重要な課題です。

2023年11月30日には、日本の大手飲料メーカー「サントリーホールディングス」が、ATOMO COFFEEへの出資を発表。サントリーグループはATOMO COFFEEのエシカルで先進的な取り組みに共感して出資を決めたのだそうです。

代替コーヒーがコーヒーの未来を変える?

現在、ATOMO COFFEEが販売しているのは、エスプレッソのカフェイン有・無の2種類。過去には缶コーヒーなども販売していました。すでにアメリカ国内ではこのATOMO COFFEEを提供しているカフェや飲食店もあり、少しずつ知名度が上がっているようです。

また、こうした動きを受けて、他の企業の新たな代替コーヒーが登場する可能性もあります。ATOMO COFFEEが今後どのような活躍を見せるのか、またどのような新しい商品が登場するのか、注目していきたいですね。

Text:Tommy

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Tommy

ライター

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