「気になる10代名鑑」の589人目は、Rikutoさん（19）。高校時代に、創作グループ『ei』や個人のブランド『??? MARKET（ハテナマーケット）』を立ち上げ、現在も服づくりやイラストなどの創作活動を行っています。自身の楽しさやおもしろさをなによりも大切にしていると話すRikutoさんに、創作活動の原点やこれからの目標について聞いてみました。
Rikutoの活動を知る5つの質問
Q1. いま、力を入れて取り組んでいることは何ですか？
「いまは、服をつくったり絵を描いたりといった創作活動に力を入れています。『ei』という創作グループや『??? MARKET（ハテナマーケット）』という自分が立ち上げたブランドで、つくったアイテムを販売しています。それぞれのブランドで、定期的にポップアップイベントなどに参加しています」
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Q2. 活動を始めたきっかけは？
「『ei』をつくったのは、高校2年生のとき。仲のいい友だちと一緒に何をしようと集まったのがきっかけです。法律が変わって、成人年齢が18歳に引き下げられるっていうニュースをみて、自分たちがしたいことを表現できる場をつくりたいと思ったんです。1回目の展示では、オリジナルのTシャツをつくったり、陶芸や写真や絵など、さまざまなジャンルの作品を展示しました。ビジュアル撮影では、写真もモデルもすべて自分たちでやっていて、みんなで楽しみながら活動をしています。
『??? MARKET』は、高校1年生のときに、自分の服のブランドをつくりたいと思って立ち上げました。ジャンルもテーマも決めたくなかったので、『ハテナマーケット』という名前にしたんです。絵を描くことや服づくりも、前々からやっていたわけじゃなくて、このタイミングで始めました。絵を描きはじめたきっかけは、自分のインスピレーションを直接的に表現できるかなと思ったからです。服づくりは、中学生のときに古着に興味をもちはじめて、そこからつくることにハマっていきました」
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Q3. 大切にしていることはありますか？
「自分が楽しいと思ったことだけをやること。好きなことを追求して、着たい服をつくって、描きたい絵を描いています。楽しさやおもしろさが何よりも大切なので、もし自分がつまんないなって思ったら、絵も服づくりもすぐにやめると思います。マニュアル通りになにかをすることがとにかく嫌いなので、自分の気分に合わせて、マイペースにものづくりをすることにこだわっています。
そういうこともあって、伝えたいことやテーマは、あえて決めません。『お腹が空いた』とか『眠たい』といった感情と同じように、そのときの気分に任せて創作をしているときのほうが楽しいし、本当に自分の創りたいものを表現できる気がするんです。
あとは、オフラインでの人とのつながりを大切にしています。やっぱりオンラインだと限界があると思うので。ポップアップみたいに、人と直接関われる場所の存在が原動力になっています」
Q4. 影響を受けたアーティストはいますか？
「絵に関しては、ゲルハルト・リヒターから大きな影響を受けています。昨年の夏ごろに開催されたリヒター展に行ったとき、初めて作品を見たのですが、すごくかっこいいなと思って衝撃を受けて、そこから虜になりました。力強くて迫力があるので、最近は彼の作品を参考にしています」
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Q5. 将来の夢は何ですか？
「いまの活動を、正式に仕事にすることです。親のおかげで自分の好きなことをやらせてもらっているので、絶対に結果を残さないといけないなって思っていて。まずは、自立ができるくらいのお金を稼ぐことを目標としています。来年は月に1回か2回のペースでイベントに参加することを目標として、作品制作を頑張っていきたいです。いまはデザインやリメイクがメインなので、縫製もやっていきたいと思っています。
『ei』に関しては、メンバーの都合で、1年に1度くらいしか活動ができていないので、来年はもうちょっと活動を増やせたらいいなと思っていて。それから、個人名義で絵の活動を本格的にしたいと思っています。いつかは個展も開催してみたいですね。最近は音楽にも興味があるので、音楽に関する活動をすることも目標のひとつです」
Rikutoのプロフィール
年齢：19歳
出身地：神奈川県
趣味：YouTubeを見ること、絵を見ること
大切にしている言葉：ほどほどに
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Photo：Eri Miura
Text：Mao Kawasaki
