世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、LUSHのサステナブルな新商品「ネイキッドマスカラ」についてご紹介します。
マスカラなのに容器なし!革新的な「ネイキッドマスカラ」
メイク用品の多くはプラスチック容器に入っており、この使用済み容器の問題や、製造時の環境負荷が問題されることもしばしば。とはいえ、液状のものも多いため、なかなか改善が進んでいません。
そんな中、英国発のナチュラルコスメブランド「LUSH(ラッシュ)」が5月に発売した「ネイキッドマスカラ」は、その概念を覆す革新的なアイテムです。
このマスカラはその名のとおり、容器いらず。マスカラ液が固形になっていて、ブラシを水で濡らしてから中央の穴に入れてこすると、マスカラ液がブラシに付く仕組み。使い終わった後はブラシを洗って乾かすだけ。塗り方は一般的なマスカラと変わりません。
パッケージを取り払うことで環境に配慮しているのはもちろん、化粧品の製造コストのうち約半分を占めるパッケージコストも削減。そのぶんの費用は原料費に充てられ、より高品質なカカオバターをフェアトレードで調達しています。このカカオバターが、まつ毛のコンディションを整えてくれます。
自然原料を使ったヴィーガン&エコなコスメ
カラーはピンク、ブルー、ブラウン、ブラックの4色展開。またブラシも、ボリューム、ロング、ナチュラルと、なりたい目元に応じた3種類から選べます。またオンラインでは、3種全部が付いているということで、その日の気分や、まつ毛の部位によってブラシを変えられるのも、このマスカラならではの楽しさ!
また上記のカカオバター以外にも、リジェネラティブ(再生可能)な方法で原材料を調達したヴィーガン対応に。マスカラのもちを良くするために用いられる人工ポリマーの代替品としてキャンデリラワックスが配合され、アラビアゴムとともにまつ毛をコーティングし、マスカラの色味を定着させる働きをします。また、まつ毛をコーティングし、形をキープして立体感を高めるモクロウなども使用。
このように自然由来の原料を使うことで、使用後の環境負荷にも配慮されています。
なぜ「LUSH」は“ネイキッド”にこだわるのか?
LUSHは、マスカラ以外も、現在取り扱う商品の約66%がネイキッド(パッケージを使用しない裸の状態)です。LUSHの店舗に行くと、華やかな香りがしますよね。それはバスボムやソープ、シャンプーバーなどが、ネイキッドで販売されているから。
プラスチック汚染の削減を目指す団体「BEAT THE MICRO BEAD」によると、化粧品業界ではパッケージの95%がリサイクルされずに廃棄されてしまっているといいます。容器をなくすことで、ごみを減らすだけでなく、その削減できたコストで、エッセンシャルオイルなどを使用した高品質な香りをつくり出すことや、スタッフの教育に費やしています。
本当に必要なものだけを買って、使うことが、より良い商品の開発や社会につながるというのは素敵なこと。これから新しい商品を探すとき、ネイキッド商品を選択肢に入れてみてはどうでしょうか。
Text:Anna Usui