Teen's Snapshots

若者の挑戦を嘲笑しない世の中をつくるために。学生起業をめざして吸収を続けるチャレンジャー【永井豪海・17歳】

若者の挑戦を嘲笑しない世の中をつくるために。学生起業をめざして吸収を続けるチャレンジャー【永井豪海・17歳】

「気になる10代名鑑」の568人目は、永井豪海たけみさん(17)。ボランティア活動を通して自己実現と社会貢献を叶えることを目標とした学生団体に所属し、運営をメインに担っています。興味をもったものに挑戦することを大切にしているという永井さんに、社会に対してのビジョンや将来の展望についてお聞きしました。

永井豪海を知る5つの質問

Q1. いま力を入れている活動について教えてください

学生団体セントリベルに所属して、活動しています。中学生のころから経営に興味があって、活動団体の運営に関わりたいと思ったことと、自分を成長させられる場所で人脈を増やしたいと思って参加しました。

具体的には、小学生に向けた自由研究のサポート活動をしたり、小学生と高齢者の方との交流イベントを実施しました。

いまはまだ、活動の軸はなくて。いろいろなことを経験して吸収していく時期だと思っているので、自分が少しでも興味をもったものには、なるべく積極的に触れているようにしています」

Q2. 活動を続けていくなかで印象的だった出会いを教えてください

セントリベルで出会った同期メンバーである、勝本翔くんとの出会いです。しっかり根拠をもって意見を述べているし、発言ひとつひとつが知性であふれて、衝撃を受けました。

起業している友だちは他にもいますが、勝本くんはズバ抜けてしっかりしていて。すでに会社をいくつも立ち上げていて、決断力や時流を読む力もある。憧れの存在だし、同期として尊敬もしています」

Q3. 活動の中でつらかったことがあれば教えてください

大人たちに提案をしたときに、真剣に話を聞いてくれる人が少なかったことです。以前、小学校にある学童と、交流イベントをしようと思い、そこの学校の教頭先生に資料を作って提案したところ、『学校はカリキュラムがあるから難しい』と、あまり話を聞いてもらえずに、断られてしまったんです。

学生からの提案ということで、そんなに強くはお願いはできないけど、一生懸命考えた提案だったので、最後まで聞いてほしいなぁと悔しくて。結果的に、学童保育の先生が許可を出してくれて、イベントは実施できたのですが、やっぱり最初から聞く耳をもってもらえないのは、つらいというか、乗り越えるべき壁でしたね」

Q4. 社会に対してのビジョンがあれば教えてください

「若い世代が積極的に活動をしているのを、拒む人がいない社会になってほしいです。“高校生だから”とか、“まだ大人じゃないんだから”というような言葉で、若い世代の人がやっている活動をひとまとめにする風潮には、違和感を感じていて。

年齢に関係なく、真剣に仕事や活動をやっている人はいる。『未成年はちゃんとしてない』という先入観がなくなってほしいなと思っています」

Q5. 将来の展望について教えてください

「仕事を通して、やりがいを感じたい。自分の武器はコミュニケーション能力の高さだと思っているので、人に自分の思いを伝えられる仕事をやりたいです。そのためにも、まずは大学生のうちに、起業を経験したい。僕は、みんなで出したアイディアを、具体的な形にして実現するのが得意なので、その能力を活かせる領域を見つけられたらいいなと思っています。

また、知識をたくさんもっている大人に憧れているので、海外留学もしたい。高校の世界史の先生が、教科書を見ずに、いろいろな知識を僕たちに教える姿がすごくかっこよくて。自分も知識にあふれた大人になりたいと思うようになりました。これからも、とにかく自分の興味に忠実に、いろいろなチャレンジをしてきたいです」

永井豪海のプロフィール

年齢:17歳
出身地:埼玉県
趣味:野球観戦
大切にしている言葉:できるできないじゃない、やるかやらないか

Photo:Eri Miura
Text:Kanon Yoshizumi 

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Kanon Yoshizumi

ライター

2004年生まれ、東京都出身。上智大学文学部在学中。麵処巡りと都内の美術館、有名建築の見学が最近の趣味。Steenzでは、2023年6月より「気になる10代名鑑」のインタビュー記事の制作に関わる。

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