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「倉俣史朗のデザイン – 記憶のなかの小宇宙」レポート!10代の目に世界的インテリアデザイナーの世界観はどう映る?

「倉俣史朗のデザイン – 記憶のなかの小宇宙」レポート!10代の目に世界的インテリアデザイナーの世界観はどう映る?

普段からなにげなく使っている、椅子や机といったインテリア。長い歴史の中で、多くのデザイナーの手によって、使いやすく、そして美しくあるように生み出されてきたものであり、古いからといって埋もれることなく、現代においても、そのデザイン性や機能美は、受け継がれています。

そこで今回は、インテリア業界に今もなお影響を与え続ける世界的デザイナー・倉俣史朗の展覧会「倉俣史朗のデザイン – 記憶のなかの小宇宙」に、ティーンがお邪魔してきました。

SERUCHOCO(19)。高校時代のカナダ留学を経て、教育系学生団体『Sentliber(セントリベル)』の代表を務める。

レポートしてくれるのは、教育系の学生団体を務め、高校生アーティストの展覧会も手がけたことがあるというSERUCHOCOせるちょこ(19)さんです。

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https://steenz.jp/9738/

インテリアデザインの展覧会は初体験!

こんにちは、SERUCHOCOです。現在19歳で、早くもラストティーンになりました! 2023年6月にカナダの高校を卒業して、現在はギャップイヤーをしながら、学生団体Sentliberの活動に力を入れています。夏にはこの団体で美術展も開催しました。

そんなわたしが今回お邪魔したのは、世田谷美術館で開催されている「倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙」という展示です。

わたしはアートが好きで、留学先でもよく美術館やギャラリーに行っていたのですが、インテリアデザインを鑑賞するのは、人生初の体験……。アートとはまた違った価値観を得ることができるではないかと、期待大です!

遊び心を感じるクリアなデザインのインテリアたち

《トウキョウ》、《ハウ・ハイ・ザ・ムーン》《透明ガラス入りテラゾーテーブル》

まず最初に展示されていたのが、《トウキョウ》《透明ガラス入りテラゾーテーブル》と、代表作である《How High The Moon》。《トウキョウ》は、じっくり見てみると、中に色とりどりのカラーガラスや透明ガラスが使われていました。日が暮れた美術館も、倉俣史朗さんのインテリアが、そのよさをさらに引き出してくれているかのよう。家にひとつあったら、空間がグッとオシャレになりそう!

《プラスチックの家具 洋服ダンス》

他の作品を見てみても、光や透き通る色を活用した作品がたくさんあって、日常的なインテリアとは違った遊び心を感じます。透明なタンスは、そのたたずまいもそうですが、地面に落とす影もおもしろい。実際に服を入れてみたら、一般的なたんすとは違った趣がありそうです。

《カビネ・ド・キュリオジテ》、《アクリルサイドテーブル #2》、《アクリルサイドテーブル #1》

光と色を上手に活用していて、いろんな角度から見てみたくなるようなアクリル製のインテリアたち。無色透明なのか、それとも、空洞なのか。それすらもわからなくなりました。それくらい透き通っていて、思わず触れて確かめたくなるけど、展示作品なので、触ることができないのがちょっと残念でした。

《光の椅子》、《光のテーブル》《ランプ(オバQ)〔大〕》、《ランプ(オバQ)〔小〕》

これは、現代でも人気がありそうなデザインではないでしょうか。部屋の角というのは、暗くて影になりがちですが、こういった光のあるインテリアをおいてみるのも良さそうだなって思いました。あとは、意外とエクステリアとして、夜の公園とかに置いてあっても素敵ですよね。

倉俣史朗の作品に座ってみたら…

《How High The Moon》

冒頭の展示でも見た、倉俣史朗さんの代表作ともいわれる《How High The Moon》は、彼の夢から生まれた椅子。金属で作られているのにもかかわらず、中は空洞で、重量感を感じさせません。

展示の入り口には実際に座れる《How High The Moon》が設置されています。その繊細なつくりから、「座ったら壊れないかな?」と少し心配しながらも、腰を下ろしてみたところ……全然グラグラしない! 意外と安定感がありました。

「空洞ばかりなのにどうしてだろう」と、理屈ではありえなさそうなことでも実現するのが、倉俣史朗のデザインなのかもしれません。実際に倉本さんは、地球の引力や重力から逃れたいという願望があったそう。その限界値まで追い求めたものが、この椅子なのでしょう。

展示の入口には、倉本さんの無重力願望と夢について示唆する言葉も残されていました。生きた時代は違うけど、「自由を求める」という観点から見ると、その願望は、わたしにも共感するものがありました。

椅子に椅子が座っている…!

《椅子の椅子》

今回の展示の中で、わたしがいちばん気に入った作品を紹介します。その名も《椅子の椅子》です! よく見ると、黒い椅子に、黄色い椅子が座っているのがわかると思います。わたしはこれを見たとき、「支える人を支えている」ように感じました。

この椅子のスケッチには、「椅子の休息」とメモ書きがありました。わたしは普段から、世の中の学生たちが自分のやりたいことを実現することでアイデンティティを育めるようにと、いわゆる中間支援のようなことをしています。でも支援する側のわたし自身が、ギャップイヤーとはいえ学生の身分で、そしてひとりの人間です。

いま、この記事を読んでくれている人も、家族や友達、同僚など、誰かのことを支えながら、自分も誰かに支えられていることでしょう。「いつも誰かを支えている人が、誰かに支えられるときがあってもいい。ときには休んでもいい」……そんなメッセージをこの椅子から受け取りました。

ミュージアムショップには、そんな《椅子の椅子》マグネットをはじめ、倉俣さんの作品をモチーフにしたグッズがたくさん並んでいました。デザインもすごくかわいいので、記念に買ってみてはいかがでしょうか。

ということで、今回は「倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙」にて、人生初のインテリアデザインを堪能してきました。インテリアひとつひとつをじっくり見ることで、そこに込められたメッセージを想像するのは、とても楽しい時間でした。また、見た目だけでなく、実用性が忘れられていないという点も、日ごろ鑑賞しているアートとの違いが見えて、とっても新鮮でした。

もしもそんなインテリアに込められたメッセージや、ものづくりとアートのおもしろさを感じたいという人は、この展示を見てみて、倉俣さんのメッセージを感じてみてください。

「倉俣史朗のデザイン – 記憶のなかの小宇宙」概要

会期:2023年11月18日(土)~2024年1月28日(日))
開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日:毎週月曜日、12月29日(金)~1月3日(水)※1月8日(月・祝)は開館、翌1月9日(火)は休館
会場:世田谷美術館 1階展示室
公式ホームページ:https://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/special/

Text:SERUCHOCO

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Steenz編集部

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