Teen's Snapshots

若い世代の思いをもっと地域に反映させるために。気仙沼を拠点に“まちづくり”をする高校生【遠藤光大・17歳】

若い世代の思いをもっと地域に反映させるために。気仙沼を拠点に“まちづくり”をする高校生【遠藤光大・17歳】

「気になる10代名鑑」の564人目は、遠藤光大さん(17)。宮城県の気仙沼市で、若い世代の声や思いをもっと地域に反映させたいという思いで活動しています。「気仙沼市を日本一おもしろい港町にしたい」というビジョンを語る遠藤さんに、活動を始めた理由や今後の展望について、詳しく聞いてみました。

遠藤光大を知る5つの質問

Q1. いまいちばん力を注いでいる活動は?

若い世代の声をもっと地域に反映させたい、という思いで、宮城県気仙沼市を拠点に活動しています。

広くいえば、若者世代に向けた『まちづくり』なんですけど、本格的なまちづくりに大人だけが関わっているように感じられると思っていて。地域で起きていることと高校生とのつながりがまだまだ多くの地域で希薄なので、そういったつながりを作りながら、中高生たちをターゲットにして、生まれ育った町でしたいことが気軽にできるような仕掛けづくりに挑戦しています。

そのために、気仙沼・仙台を拠点とした若者団体IACで分野問わず、イベントの企画やボランティアを行ったり、中高生が大人と話ができる機会をつくったりすることで若者の斬新なアイデア、自主性の高いアクション、世代、地域を超えたコミュニケーションを共創し合える場を形成しています。この場を通して若者自身で『まち』を若返らせる地域社会の実現に貢献することを目標として、日々模索中です

Q2. そのテーマで活動を始めた理由は?

「5歳のとき、東日本大震災を経験したんです。震災前には、家の近くにたい焼き屋さんや酒屋さんなどがたくさんあって、すごく賑やかな地域だったんです。でも津波で全部なくなった様子を見たとき、すごく怖いと感じました。それから、土地を直して道路をつくって……という、ゼロからのまちづくりを見ながら育ってきたので、最初はハード面のまちづくりに興味を持ったんです。

中学生のとき、気仙沼のことやこれからの時代についてお話している人と出会って、地域で精力的に活動している大人を初めて間近に感じたんです。そこから、気仙沼が実はとてもおもしろい地域だと気づいて。これまで何で知らなかったんだろう……と考えるようになったんです。

あと、僕の通っている高校では探究学習が盛んで、とても楽しみにして入学したんですけど、意外と熱量がない人が多くて。『探究学習=地域学習』のイメージの人が多いからなのかな、そうだとしたら、そもそも気仙沼に興味がなくなっているのかなと思ったんです。そこからは、もっと自分たちで主体的に動く経験が必要だと思って、中高生がしたいことを一緒に実現したいと思いました」

Q3. 活動のファーストアクションは?

気仙沼に、震災前に電車が通っていたところを、現在はバスが走っている部分があって。それについて探究してジオラマをつくって、大勢の前で発表しました。このことがきっかけで人前で話すことや地域活動に抵抗なく飛び込めるようになりました。

地域の場に積極的に参加して、自分がしたいことを話すことも意識しました。そうすることでどんどん人とのつながりが増えてきて、イベントに誘われることも増えて。人脈の重要性に気づきました。

そこから、ほかの地域の学生団体とSNSでつながったりもそうですが、全国を飛び回って、とにかく自分の目で多くの地域を見て、自分の口で多くの人と意見を交わしてきました。現在は47都道府県すべてに1人以上のつながりを作ることができています」

Q4. 最近新しく始めたことはありますか?

ニュースペーパーの作成です。活動を通して、地元の学生がローカルな情報を知るための手段が足りていないと感じて。学生だけではなく、地元の人に高校生がどういうことを知っているのか、興味をもっているのか発信していけたらと思っています。

自分の文章力も高めたいし、気仙沼の人に、僕のことを知ってもらうことにもつながるんじゃないかなと思っています。

ニュースペーパーに限らず、中高生のやっていることを地域に広めて、大人と高校生とがタッグを組みやすくなれるような仕掛け作りをコツコツ行なっていきたいです」

Q5. 今後の展望は?

「生涯を通して、何か行動を起こそうとしている人を育てたり支えたりするようなことをしていきたいです。特に高校生は、応援してくれる大人がたくさんいても、高校生自身が動けていないのではないかと思っていて。高校生の意識変容を促すというよりも、意識が自然と変わるような場づくりを行っていけたらと思っています。

僕自身が表に出て活動するというより、コーディネーター的立ち位置にいたくて。おもしろおかしく、堅苦しくなくサポートしていきたいです。

あとは、気仙沼を日本一おもしろい港町にするという大きな夢の実現に向けて、年代問わずチャレンジしやすい町をつくりたいと思っているんですけど、現在は地域で起こっていることと中高生の接続が弱いことが課題だと思っていて。なので、中高生の思いがより地域に反映されるにはどうしたらいいか、という問いを突き詰めていきたいです」

遠藤光大のプロフィール

年齢:17歳
出身地:宮城県気仙沼市
所属:宮城県気仙沼高等学校、若者団体IAC、全国学生創造連盟
趣味:スケボー
特技:『どうぶつの森』のしずえさんとたぬきちのモノマネ
大切にしている言葉:「たいせつなのは、じぶんのしたいことを、じぶんで知ってるってことだよ」(『ムーミン』のスナフキンの言葉)

遠藤光大のSNS

Instagram

Photo:Eri Miura
Text:Chikiri Kudo

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Chikiri Kudo

ライター

2002年生まれ、宮城県出身。上智大学 文学部新聞学科在学。メディアが社会に与える影響について学ぶ傍ら、コラム記事の執筆やフリーペーパーの制作に携わる。Steenzでは、2023年より「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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