「気になる10代名鑑」の555人目は、あかりさん（18）。今年の4月から、地元の長野を離れて、文化服装学院で猛勉強中です。将来の夢はスタイリストをしながら、衣装製作も手掛けることだというあかりさんに、最近あたらしく始めた挑戦や将来の夢を聞いてみました。
あかりを知る5つの質問
Q1. いま力を入れていることについて教えてください
「学校の授業と課題に、真剣に取り組むことです。当たり前のことに聞こえると思いますが、わたしが通っている学校はすごく課題が多くて、1週間ずっと、2時間睡眠で、大量の課題を仕上げたこともあります。バイトをしたり家のことをしたり、学校以外での活動との両立もすごく難しくて……。
でも学校に行くと、先輩たちのコーディネートがとても素敵なので、見ているだけで学びになるし、学校そのものがモチベーションになる場所なんです」
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Q2. 具体的にどのような活動にしていますか？
「作品撮りをよくやっています。夏休みの課題も、好きな映画の内容や時代背景をオマージュして作品撮りをしたのですが、先生から『すごくあかりさんらしい作品だね』と評価をいただいて、とても自信になりました。
『ヘイフラワーとキルトシュー』というフィンランド映画をテーマにしました。忙しかったり、家事があまり得意ではなかったりする両親に代わって、妹の面倒を見る姉に起こったある事件を描いた映画なのですが、その内容や流れる雰囲気を大切にしつつ、カラフルに色を使って、自分らしさを出すことができたかなって思います」
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Q3. 創作をする中で、つらいことや壁に感じることがあれば教えてください
「学校の課題で、グループワークをする機会がとても多いのですが、意見をひとつにまとめることがとても難しくて。みんなそれぞれのめざすものやモチベーションが違うし、何かを通そうとすると、何かを諦めることになる。自分の未熟さを痛感しますね。
なかなかスムーズにはいかないけど、チームのみんなが、自分がいちばん譲れないところをちゃんと主張して、そうやってお互い相手の意見を取り入れて、尊重するようにしています。
それと、課題の期限までに、やりたかったことの100％ができないと、とても悔しいです。わたしは両親の心配を振り切って東京の学校に進学したので、結果を示すためにも、できるだけ完璧に大学のことは仕上げたいんです」
Q4. 最近、あたらしく始めた挑戦はありますか？
「できるだけいろいろな経験を積むようにしています。文化服装学院にいると、いろいろなファッション関連のお仕事の話がもらえるので、積極的に参加するようにしています。
最近だと、ファッションショーで、スタイリストに近い仕事をするフィッター実習というものに挑戦しました。プロのスタイリストさんたちを間近で見たり、デザイナーさんと直接お話ができたりと、とてもいい経験になりました。経験は積んだもの勝ちだと思っているので、これからもいろいろなチャレンジをしていきたいです」
Q5. 将来の夢について教えてください
「スタイリストになることです！ 小学校3年生のときから、変わらない夢。師事したいスタイリストさんも決まっていて、独立したらファッション系の映画やドラマでスタイリストをしたいです。エンドロールに自分の名前があったら最高だし、親にも見せてあげたい。
それと、アーティストのライブ衣装製作もやってみたくて、自分のつくったものをスタイリングに取り入れられるようになりたい。衣装製作では、自分の思っていることを服に表現できるようになることが目標です。自分らしさでもある、カラフルな色づかいの衣装をつくりたいですね」
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あかりのプロフィール
年齢：18歳
出身地：長野県
所属：文化服装学院ファッション流通科
趣味：いろいろな人のお部屋を見ること、パンの耳を売っているお店を探すこと
大切にしている言葉：ありがとう、ごめんね
あかりのSNS
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Photo：Eri Miura
Text：Kanon Yoshizumi
