「気になる10代名鑑」の525人目は、奥永雨実さん(18)。和装のアップサイクルブランド「ちょんまげ」の運営に関わり、着られなくなった着物を集めてリメイクする活動や、レタッチの仕事など、幅広い活動に取り組んでいます。20歳になる前にできることを全部やると意気込む奥永さんに、活動を始めたきっかけや今後の展望についてお話をお聞きしました。
奥永雨実を知る5つの質問
Q1. プロフィールを教えてください
「『渋谷新聞』という渋谷の街と人の声を伝えるメディアに所属していて、そこでの出会いからコミュニティースペース『Sponge』の所長をしたり、『SOCIAL INNOVATION SHIBUYA』というイベントでプレゼンをしたりしました。そのイベントがきっかけで、和装アップサイクルブランド『ちょんまげ』を立ち上げました。いまはその『ちょんまげ』の活動にいちばん力を入れています。活動では、5歳のころに考えた『あみみんゴーゴー』という名義を使っていて。みんなから『あみみん』や『あみみんゴーゴー』と呼んでもらっています。
ほかにも、この8月から、写真のレタッチの仕事を始めて。好きな広告写真のレタッチを担当している人のInstagramのアカウントにDMを送って、仕事を一緒にやらせてもらうことになったんです。『もともとの雰囲気を変えずに、キレイに整えよう』という目標をもって、仕事をしています」
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Q2. 活動のきっかけを教えてください
「和装アップサイクルブランド『ちょんまげ』での活動は、捨てられてしまう野菜を再利用して、服のアップサイクルをするという内容のプレゼンをしたことが、立ち上げにつながりました。一般社団法人渋谷区SDGs協会に所属していたこともあり、簡単に物を捨ててしまう人が多いことに問題意識を持っていたのと、世界的にも有名な“もったいない”という意識がすごく好きだったので、アップサイクルにもともと関心があったんです。
お年寄りから余っている着物をもらって、それをできるだけ活かして、ハッピにリメイクしています。いまは洋服を着ている人がほとんどだけど、着物もまだまだ受け入れられる余地があると思っていて。みんなが着物にアクセスしやすくなるような環境をつくりたいので、今後は和装小物も展開していきたいなと思っています」
Q3. 自分の活動や考え方に影響を与えたものは?
「算命学です。生年月日を使って人の運命を判断する占いの一種です。
中学3年生のときに不登校になってしまって。そのとき、友だちがスピリチュアルな言葉で励ましてくれて。その友だちのお母さんが算命学を勉強していて。わたしも興味を持ったので、勉強を始めてみたら、人の運や多様性が可視化されて、世界にはいろいろな人がいるんだなってことを改めて感じました。
算命学を知ったおかげで、誰かと一緒に活動をするときも、人それぞれに考えがあるんだと考えて、意見が違っても否定をしないようになりました。あと、何か嫌なことが起こったときも、『最近は運気が落ちてるんだな!』って、運のせいにして気持ちを切り替えることができるんです」
Q4. 好きなものや興味があることはありますか?
「音楽が好きで、いま興味があるのはDJです。
ピアノとバレエをやっていたので、クラシックやジャズがもともとすごく好きだったのですが、中学2年生のときに『NCT』というK-POPアイドルグループの曲を聴いたことがきっかけで音楽の多様性に目覚め、いろんなジャンルの音楽を聴くようになりました。少しの移動でも音楽が欠かせないくらい、音楽が好きなんです。
DJって、好きな音楽をセンスよくアレンジするために、いろんな機能を自在に操って、マルチタスクをこなして……すごくかっこいいですよね。いつかイベントでDJをできたらいいなと思っているので、もっともっと練習を重ねたいです」
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Q5. 将来の夢や展望について教えてください
「とにかくやりたいことをやって、そのことがお金を稼ぐことにつながったらいいなと思っています。この先も、自分が興味のあることをひたすら続けていこうと考えています。20歳になるまでに、できることは全部やりたいなって考えていて、いままであまりしてこなかった“真剣に悩む”という経験もしてみたいです。そして、周囲からいつも楽しそうだなと思ってもらえる人に成長できたらいいなと思っています。
将来は『あみみんゴーゴーと友だちなんだよ』って、どこかのコミュニティやジャンルで自慢してもらえるような自分になっていたいです」
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奥永雨実のプロフィール
年齢:18歳
出身:東京都世田谷区
趣味:ファッション、算命学、音楽、グラフィック、冒険すること
特技:ポジティブ変換、大きな声を出すこと、物事を記憶すること
大切にしている言葉:どうにかなる
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Photo:Eri Miura
Text:Kanon Yoshizumi