世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、ホタテの貝殻を使ったサステナブルなネイルポリッシュをご紹介します。
ホタテの貝殻からネイルを作る
コスメを作るためには様々な原料が用いられていますが、最近では自然環境に配慮し、廃棄されるはずの農作物や海産物をアップサイクルしてつくられる、サステナブルなコスメが増えています。
今回ご紹介するのもそのひとつ。青森県で魚介類の養殖や加工品を製造販売する株式会社山神は、捨てられるホタテの貝殻を再利用し、ネイルポリッシュ「CYAN(シアン)」を生み出しました。
青森県むつ湾では、年間約8万トンのほたてが養殖され、そこから排出される約5万トンものホタテの貝殻は、産業廃棄物として処理されます。長年、ホタテの養殖業を行ってきた山神はこうした状況に対し、サステナブルな社会を担う生産者として何かできることはないかと思案を重ね、ネイルへのアップサイクルにたどり着きました。
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「CYAN」のネイルポリッシュは水性で、環境に負担が少ないだけでなく、爪にもやさしいのが特徴。爪が弱く、従来のマニキュアやジェルネイルを付けることが難しい人や、なるべく自然に近い素材を選びたい人、水性ネイルのシンプルな色味を楽しみたい人など、さまざまな人が自由に楽しめるネイルポリッシュだといえるでしょう。
海や自然をイメージした個性豊かなカラー
発売された9色は、ホタテが生まれた雄大な海や、海を囲む山などの自然を感じさせるカラーや名前が並びます。
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「水縹 mihanada」は、ホタテを育む海をイメージし、広がる海のように深いブルーがスタイリッシュな印象を与えるカラー。
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「海月 umituki」は、月の光を受けてキラキラと輝く海をイメージした、幻想的なカラー。細かな偏光ラメが入り、光の当たり具合によって、パールのような輝きを放ちます。透け感があるので、トップコートがわりに他のカラーに重ねても楽しめます。
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7つのフリーで環境に配慮
さらに水性ネイルは、通常ネイルポリッシュに用いられる成分のうち、環境や人の健康に害を与える恐れのある7つの成分(トルエン、フタル酸ジブチル、カンファー、キシレン、ホルムアルデヒド、スチレン、パラベン)を使用していません。例えば、フタル酸ジブチルはネイルポリッシュを塗りやすくし、光沢を出すために用いられますが、使う人やその子どもに害を及ぼす「内分泌かく乱物質」と疑われています。
環境だけでなく、使う人の健康まで配慮されたアイテムなので、自分のために使うのはもちろん、友達や家族へのプレゼントにもぴったり。商品はオンラインサイトのほか、取り扱いショップでも購入できます。
Text:Anna Usui