世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日はローソンから発売された冷凍おにぎりについてご紹介します。
東京と福島のローソンで「冷凍おにぎり」が発売
コンビニエンスストアで手軽に買える「おにぎり」。いわゆる「お弁当コーナー」に種類豊富に陳列していることが普通ですが、ローソンで新たな取り組みが始まりました。
2023年8月22日から、通常は常温販売されているおにぎりを、冷凍おにぎりとして販売が開始されました。11月20日までの実験的な取り組みとして実施されていて、福島県と東京都の21店舗で購入できます。おにぎりの種類は「焼さけ」「赤飯おこわ」「五目おこわ」「鶏五目」「胡麻さけ」「わかめごはん」の6種類。価格は税込で138円から268円。子どもにも大人にも人気の味です。
「解凍が面倒くさそう……」と思うかもしれませんが、店頭にある電子レンジなら30秒で解凍できます。温めたてのおにぎりは、ふっくらほかほかで作りたてのようなおいしさ。もちろん、家で食べるときは、家庭の電子レンジでも解凍可能です。
食品ロスを防ぐ「冷凍おにぎり」
この取り組みは「食品ロス削減」を目的としたもの。農林水産省が発表した令和3年度の食品ロス量は、523万トン。その内訳は、事業系食品ロスが279万トン、家庭系食品ロスが224万トンでした。事業系食品ロスの中では、コンビニエンスストアを含む食品小売業からの廃棄量が最も多く、その量は、なんと約96万トンにものぼります。
コンビニの店頭では、売り切れになる商品を減らすために、大量に陳列します。しかし、すべて売り切れることは少なく、残った商品は廃棄されてしまうことも多いのです。その解決策として、長期間の保存が可能で、在庫管理がしやすい冷凍食品の拡充が進んでいるのです。ローソンの冷凍おにぎりは、賞味期限が4か月と、通常のおにぎりよりもはるかに長持ちするのです。
物流問題の解決にもつながる!?
この冷凍おにぎり、食品ロスの問題だけではなく、物流の効率化も期待されています。2024年4月から、トラックドライバーの時間外労働が、年間上限960時間になります。これにより、ドライバーの長時間労働は改善されるものの、トラック輸送のリソース減少や運賃の高騰、ドライバーの収入低下によるドライバー数の減少などが起きるといわれています。この問題は「物流の2024年問題」といわれ、さまざまな業界で対策が検討されているのです。
コンビニのおにぎりも、通常であれば、1日に数回、鮮度のいい状態での配送が必要ですが、冷凍おにぎりは長期保存ができるため、店舗への配送頻度も、冷蔵のものよりも減らすことができます。そして配送頻度が減れば、輸送時のCO2排出量も減少します。
冷凍おにぎりだけじゃない!ローソンのサステナブルな店舗
2022年11月、ローソンは東京都豊島区にサステナブルな店舗「グリーンローソン」をオープンしました。「未来に向けて実験中!」を合言葉に、全部で23個のサステナブルな取り組みを行っています。
この店舗では、冷凍弁当や、「からあげくん」などをモバイルオーダーで注文を受けてから調理するなど、さまざまなチャンレジをおこない、食品ロス削減に貢献。レジ袋・カトラリー類の撤去や再生プラを使った買い物かごが使われています。また省人化も進められていて、セルフレジ、もしくはローソンスマホレジでのお会計が基本ながら、スタッフに聞きたいことがある場合などはアバターが接客してくれます。アバターは遠隔操作されており、年齢や性別、障害などに左右されない働き方を実現しています。
今回の「 #わたしとチャレンジ 」は、グリーンローソンのオープンに携わった「只野 ひとみ」さん。未来型店舗「グリーンローソン」誕生秘話と、何度も折れそうになった時に心を支えていた3つの思いについて教えてもらいました。https://t.co/2J24hgcVfb#ローソングループ #note pic.twitter.com/tm1uYhnTqA
— ローソングループ (@lawson_group) March 15, 2023
コンビニ業界初の新しい取り組みを行うローソン。今後の展開に目が離せませんね!
Reference:環境省「我が国の食品ロスの発生量の推移」
Text:Tommy