タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。
今回のテーマは「X(旧Twitter)」について。青い鳥のアイコンで親しまれていた「Twitter」ですが、イーロン・マスク氏の買収により、「X」に名称変更したり、機能が一部有料になったりと、さまざまな仕様変更が話題になっています。そんな人気SNSの変化を、デジタルネイティブな10代はどのように捉えているのでしょうか。5人のティーンが教えてくれました。
1. 渡邉謙二郎さん「違和感はまだあるけど、他のSNSに乗り換えるつもりはないです」
「いろんな変化がされていて、正直なところ、まだ慣れない部分もあります。特にTwitterといえば、あの青い鳥のアイコンのイメージが強かったので、前の名称やロゴのほうが好感が持てていたなと感じています。ですが、時間が経つにつれて、慣れていくと思いますし、いまのところ他のSNSに乗り換える気はありません」
2. 讃良さん「いまのところ不便はないので使い続けるけど、Twitterと呼び続けると思います」
「Twitterのアップデートは、全部悪い方向にしかいっていないように感じています。ただ、一時は制限されていたAPI制限も最近は引っ掛からなくなってきたので、そこまで使いづらい点も見当たらないし、友達とつながるツールとしては優れているので、今後も使い続けていくと思います。
だけど『X』とは呼びづらいし、正直、何のことかわからないので、今後も『Twitter』と呼ぶと思います。方針を変えたくてリブランディングしたのであれば、名前を変えるタイミングが早すぎたんじゃないかなと思います。なんであのタイミングだったんだろうという疑問が残っていて、もっと他の新しい機能やサービスのリリースのタイミングに合わせたほうが、受け入れられやすかったんじゃないかなと思いました」
3. akimiさん「特に不満がないので、引き続き使い続ける予定です」
「Twitterは普段、好きなYouTuberの情報を追うのに使っています。DM機能はInstagramのほうがよく使っていて、正直、Twitterはこれまでも投稿を見る以外の他の機能をあまり使っていないので、いまのところ困ったことがありません。投稿を見ることができ続けるなら、今後もいままでどおり使い続けていくと思います」
4. 高瀬寧音さん「本当はThreadsへ乗り換えたいけど、まだ完全互換とは捉えにくい」
「これまでTwitterは、自分の作品を発信する、いわばポートフォリオ的に使用していたので、Xに名称が変わったことで、リンク先やHPなどの表記をすべて変える必要がありました。だから、そのままにしていてほしかった……というのが正直な感想です。無料で気軽に多くの情報を収集できるのがTwitterのいちばんのメリットだと感じていたので、有料化や閲覧制限となってしまうと、Threadsへの乗り換えを考えます。
でも、Threadsもサービス開始からまもないため、DM機能がないことやアカウント検索ができないなど、まだTwitterの完全互換とは捉えにくくて。だから、しばらくはXとThreadsの両方を運用しながら、様子をみていこうと思います」
5. 中村覚さん「まだTwitterの代替になりそうなアプリがないので、使い続けると思う」
「他人事のようになってしまうんですが、率直に大変なんだろうなって思っています。閲覧制限がかかったときは、Twitterはどうなるんだろう、ついに終わってしまうのかとてんやわんやでした。ですが、まだ完全にTwitterの代替になりそうなSNSはまだないと思っているので、あと1年くらいは使い続けていくのかなと思っています。Theradsなど、Twitterの替わりになるアプリが出てきたら、徐々に移行していくかもしれません」
ロゴや名称の変更はまだ受け入れづらいという声が多く寄せられた一方で、機能には大きな不満がなさそうで、引き続き使い続けるという声が目立ちました。X(旧Twitter)ならではの使い道やつながることができる属性があるからこそ、いますぐ他のSNSに乗り換えるのは難しいといえそうです。SNSネイティブである10代が、今後どうやってX(旧Twitter)と付き合っていくか、引き続き注目していきたいですね。
Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya