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自他ともに認めるアイデンティティをダンスで確立したい。学業との両立を目指すダンサー【SENRI・19歳】

自他ともに認めるアイデンティティをダンスで確立したい。学業との両立を目指すダンサー【SENRI・19歳】

「気になる10代名鑑」の511人目は、SENRIさん(19)。国内最大規模のストリートダンスコンテストである「DANCEALIVE」にゲスト出演し、2024年に開催される「The First Challenge」というダンスイベントの総括を務めるなど、ダンサーとしての実績をもっています。学業とダンスの両立をめざしているというSENRIさんに、影響を受けた人や最近はじめた挑戦について聞いてみました。

SENRIを知る5つの質問

Q1. プロフィールを教えてください

上智大学でフランス文学を勉強しつつ、サークルでダンスをやったりイベントに出演したりと、ダンサーとして活動しています。

2024年に開催される『The First Challenge』という、複数の大学の1年生だけでおこなうイベントの総括をやることが決まっていて。イベント全体の空気をつくるような大切な役割を任されたこともあって、すごくダンスに燃えているんです! 僕のイベントや大会での経験を活かしたディレクションをしたいです。

ダンスだけじゃなくて、学業も頑張りたくて。学業とダンスの二刀流の実現をしたいと考えています。大学ではフランス文学の細かい知識を学んでいて、大変ではあるんですが、上智大学に10年間行きたいと思い続けていたのもあって、ダンスが忙しい時期でも大学での勉強は蔑ろにしたくないんです」

 

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Q2. 印象的だった体験はありますか?

『DANCEALIVE』という、国内最大規模のストリートダンス大会にゲスト出演し、ものすごくレベルの高いステージを間近で観たことです。日本はもちろん、海外からも有名なダンサーが招待されるすごくハイレベルな大会なんです。

いくつかのステージがあって、特にメインステージは日本中のアーティストたちが夢見る両国国技館で行われます。360°すべての観客や審査員たちに、自分のダンスの魅力を見せつけようとするダンサーたちの存在感に刺激を受けましたね。

僕は、招待を受けたチームにたまたま所属していたから出演できたと思っているので、自分が出演したステージのことよりも、ハイレベルな戦いを目の当たりにしたことのほうが、印象が強いんです。だけど、『DANCEALIVE』に出演したことがあるという経歴はすごくインパクトが強いので、その肩書きに恥じないダンススキルを身につけようと努力を重ねています」

Q3. 社会について「こうあってほしい」というビジョンはありますか?

「誹謗中傷する人がいなくなってほしいと思います。信念をもって活動をしている人たちをバカにするような人って、たくさんいますよね。人を傷つけても誰も幸せにならないことに、気づいてほしいです。

Steenzさんみたいなプロジェクトから、10代の人たちをエンパワーメントする動きが広がってほしいし、頑張っている人たちの活動を素直に讃えることができる社会になってほしいなと思っています

Q4. 最近はじめた挑戦はありますか?

いま、ハウスというステップ中心のダンスのジャンルに夢中になって、練習を頑張っています。僕たちダンサーは、自分たちがつくるダンスの作品のことを“ナンバー”と呼ぶのですが、今年の8月は、挑戦としてハウスナンバーに参加したんです。いつかは自分もハウスナンバーの振付をやってみたいなと思っています。

また、語学を大学で本格的に学び始めてから、ダンスと言語は紙一重なんじゃないか、という考えも生まれました。もともとダンスの面白さは、耳を通さないと入ってこないはずの“音”という存在を、視覚を介して人に伝えられることだと思っていて。外国語の勉強を進めるうちに、ボディランゲージであるダンスの、言葉を用いなくても言葉が相手に感情を伝えられることのすごさを改めて実感し、ダンスは世界の共通言語だと気づいたんです」

Q5. 将来の目標はありますか?

先生になることです。ダンスでインストラクターをやらせてもらう機会があるんですが、まだ幼稚園や小学校低学年の子たちは遊ぶのが大好きなので、ダンスに縛られすぎないクラスにしてみたり、ダンス以外のところも指導するように意識したりと、教育という側面も大切にしています。教える分野に関係なく、先生という職業が天職だと感じているんです。

また、自分が関わっているすべての分野でアイデンティティを見つけることも目標にしています。特にダンスでは“自分”というダンスジャンルが確立できるくらい、実力と個性を極めたいです。

ファッション好きなことも、個性の確立に活かしていきたいです。初対面だと外見が第一印象になることが多いし、SNSに自分を載せると、会ったことのない人からは外見が印象そのものになりますよね。SNSが普及して、外見が印象に強く影響する時代だからこそ、ファッションセンスも磨いて、外見の面でもアイデンティティを確立したいです」

 

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SENRIのプロフィール

年齢:19歳
出身地:東京都
所属:上智大学
趣味:古着、人と話すこと
特技:
大切にしている言葉:なるようになる

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Photo:Eri Miura
Text:Kanon Yoshizumi

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Kanon Yoshizumi

ライター

2004年生まれ、東京都出身。上智大学文学部在学中。麵処巡りと都内の美術館、有名建築の見学が最近の趣味。Steenzでは、2023年6月より「気になる10代名鑑」のインタビュー記事の制作に関わる。

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