「気になる10代名鑑」の505人目は、優妃乃さん(17)。映像美術の世界をめざすも、心身の不調に見舞われて一度は挫折し、その後、新たな表現活動としてモデルや俳優活動を始めました。いまできる精一杯の表現活動への想いを捧げているという優妃乃さんに、活動するうえで大切にしていることや今後の目標について、詳しく聞いてみました。
優妃乃を知る5つの質問
Q1. いま、どんなことに力を入れていますか?
「1年前から、フリーでモデル・俳優として活動を始めました。いまは広告のスチールモデルやヘアアレンジのショー、ファッションショーなどに出演しています。
またお芝居にも以前から興味があって、今年に入ってからは俳優としての活動も、少しずつチャレンジしています。まだまだ慣れない部分はありますが、これまでミュージックビデオや映画、ショートフィルムなどに出演してきました」
この投稿をInstagramで見る
Q2. 活動を始めたきっかけは?
「いまの活動を始めたきっかけは、モデルや俳優というのが、いまの自分にできる精一杯の表現活動だと思ったからです。
もともと小さいときから、美術や音楽、読書が大好きで、ぼんやりとですが、表現することや創作することを仕事にしたいと考えていました。特にディズニー実写映画『シンデレラ』を観たことで、映像美術関係の仕事に興味をもちました。そのために高校に通いながら美術予備校に通い始めたんですが、心身の調子を崩してしまって、予備校にも高校に通えなくなってしまったんです。
ようやく落ち着いて、またなにか表現活動をやりたいなと考えていたところ、知り合いを通じてモデル活動を始めることになって。また、表現活動をする中でお芝居の魅力を感じ、どんどんチャレンジするようになりました」
この投稿をInstagramで見る
Q3. 活動するうえで、大切にしていることを教えてください。
「誰かの人生に寄り添い、ふとした瞬間に思い出してもらえる表情や演技を心がけています。
特に、登場人物の生き様が描かれている映像作品では、登場人物を自分と重ねて観た人が、つらいときや新しいことを始めようとするときに、そっと背中を押してあげられるような演技ができるようになりたいと思って、日々研究しています」
Q4. 最近、新しく始めた挑戦はありますか?
「わたしが過去に経験した、心の不調との向き合い方について、文章を書き始めました。高校を中退したことなど、決して明るくない話ですし、公開することには迷いもありましたが、書いたことで自分の中で整理ができました。それに、思っていたよりも多くの方に読んでもらって、わたしと同じように苦しんでいる誰かの助けになることができたかなと思っています。
また対話を通して、わたしがその人の人柄や考えを汲み取ってオーダーメイドで絵をプレゼントする活動を小さく始めました。やっぱり絵を描くことが好きだし、形に残していきたいと思っていて。いまはまだ身内だけですが、これから技術がついてきたら、もっといろんな人の絵を描いていきたいと思っています」
Q5. 今後の展望は?
「モデルや俳優活動を続けながら、いろんな表現と向き合っていきたいです。ゆくゆくは商業映画など、より多くの人に影響を与えられるような作品に出演する俳優になるのが目標です。
また来年の春からは、通信制の美術大学に通う予定なので、いろんなことを吸収して、表現の幅を広げていけたらいいなと考えています」
優妃乃のプロフィール
年齢:17歳
出身地:神奈川県横浜市
趣味:絵画、読書、映画鑑賞、音楽、ピアノ・フルートを演奏すること
優妃乃のSNS
この投稿をInstagramで見る
— 優妃乃 / Yukino (@sya__mi) August 30, 2023
Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya