「気になる10代名鑑」の514人目は、森レイラさん(15)。中学2年生のとき、大好きなファッションを通じて環境問題に興味をもち、団体に所属するなどして積極的に活動しています。大学生や大人と混ざりながらも、小さなアクションを重ね続ける森さんの活動を始めたときのファーストアクションや実現させたい未来について、根掘り葉掘り聞いてみました。
森レイラを知る5つの質問
Q1. いま、どんなことに力を入れていますか?
「『環境問題、社会問題について語れる同世代の仲間を増やす』という目標を掲げて活動しています。
いまはいくつかの団体や企業のインターンに参加して、自分にでできることからひとつずつ、社会に対するアクションを起こして、そこで得た気づきを家族や友達にシェアしています。
具体的には『アースデイ東京ユース』という東京のユースコミュニティに所属していて、同世代に向けた気候変動のアクションイベントを開催したり、企業と学生をつないだりする活動を行なっています」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「中学2年生のとき、エシカルなファッションブランドに出会ったのがきっかけです。それまでは社会課題や環境問題についてあまり詳しくなかったのですが、そのブランドが行なっていたPOP-UPイベントで、アパレル産業が抱える環境負荷の大きさや労働環境の現状を知り、とても衝撃を受けたんです。
もともとファッションが好きだったし、よくファストファッションで買い物をしていたのですが、その裏側にいろいろな問題があることを知ったんです。『自分だけが幸せな世の中でいいのかな、いつかわたしにも返ってくるんじゃないか』と思うようになって……。そこから、何かわたしも行動しなきゃ、と思うようになって、気候変動について調べたり、イベントに参加したりするようになりました」
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Q3. 活動を始めるときに、いちばん最初におこなったアクションは?
「まずはいろんな本を読んだり、イベントに参加したりしていました。中学3年生のときに自分の興味・関心があることについて調べてまとめる、いわば卒論みたいなものを書く必要があったので、そのときに、それまで調べたことや自分なりの考えをまとめたんです。インプットするばかりでなく、アウトプットできたことが、いまの活動にも活きていると思います」
Q4. 自身の考えや活動に影響を受けた人はいますか?
「海外や日本で活動している、タレントのローラさんです。ローラさんは、わたしが環境問題にアクションを起こす、初めの一歩を後押してくれた人なんです。もともとSNSをフォローしていて、自然や動物に配慮したライフスタイルに憧れていて、そこから、ローラさんがやっている環境や人権に配慮したエシカルなブランド『STUDIO R330』を知ることができて。その存在がなければ、環境問題についてここまで考えることはなかったと思います。
他にも、『環境活動家をなくしたい環境活動家』として活動されている露木しいなさんからも、とても刺激を受けています」
Q5. 活動を通して実現させたい未来やビジョンがあれば、教えてください。
「人間というひとりの生き物が、生き続けられる社会であってほしいと思っています。そのためにわたしに何ができるかは、まだ考え中です。新しく何かを生み出すというよりは、いまあるものや情報がサステナブルになるような仕組みを考えていくほうに興味があります。そういったアクションを通じて、些細な疑問から難しい問題まで話せる仲間を増やしていきたいですね。
そしていつか、わたし自身も、世界中のみんなも、『地球に生まれてよかった』と思えるような社会になってほしいなと思います」
森レイラのプロフィール
年齢:15歳
所属:アースデイ東京ユース、iF株式会社、学生団体トンガリーズ
出身地:神奈川県横浜市
趣味:自然の中に行くこと。ドラマ鑑賞
大切にしている言葉:やらない後悔よりやった後悔、選んだ道を正解に
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Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya