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夢はシルク・ドゥ・ソレイユの衣装デザイン。自然とファッションの融合をめざす【小林小春・18歳】

夢はシルク・ドゥ・ソレイユの衣装デザイン。自然とファッションの融合をめざす【小林小春・18歳】

「気になる10代名鑑」の495人目は、小林小春さん(18)。世界的なエンターテインメント集団、シルク・ドゥ・ソレイユの舞台を観たことがきっかけで、服飾の道を志し、コンテストになどにも挑戦してきました。生物や自然との融合をテーマにした服をつくりたいと語る小林さんに、活動の原点や今後の目標について、深掘りします。

小林小春の活動を知る5つの質問

Q1. いま力を入れている活動について、教えてください。

ファッションの専門学校に通っていて、デザインや製作をしています。高校のころから、デザイン部という部活動に入って、服をデザインしたり、制作したり、ファッションショーをみんなで開催したりしていました。

そのころは独学でやっていたけど、いまは基礎から学んでいるところです。それと同時に、コンテストにも挑戦したりなど、学内外で自分の腕を試していて。やっぱりアイディアだけじゃダメで、自分の好きなものを形にする技術があって初めてファッションデザイナーだということを痛感して、スキルを磨く毎日です」

 

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Q2. 活動を始めたきっかけは?

「生き物が好きで、もともとは獣医になりたいと思っていたんです。服飾の道を志したのは、中学1年のときにシルク・ドゥ・ソレイユの公演を観た経験から。これまで思い描いていた衣装とはまったく違った、色や素材の使い方をしている衣装に、一瞬で心を奪われてしまいました。いつか自分でも、あんなふうに素敵な衣装をつくってみたい、という思いが湧いてきたんです。

実際に服づくりを始めてからは、自分の思い描いていたものが形になるファッションデザインの楽しさにすっかりハマって、本格的に服飾の道をめざすことに決めました

Q3. これまでの活動の中で、印象的な出会いはありますか?

去年、『AFCU-18』という、中高生向けのファッションのコンテストに出場したんです。自分が描いたデザイン画を、プロのデザイナーの方々に講評していただきながら、チームで洋服をつくり、競い合う大会でした。

同じ目標で服をつくっている仲間に出会えたのが嬉しかったし、プロの世界に入ることができたような気がして、この道でやっていこうと明確な目標を見つけられた貴重な経験でした。

この大会の講評のときに、『周りからどう見られるかじゃなくて、自分のやりたいことをやれば、評価は気にしなくていい』という言葉を、プロのデザイナーの方にかけていただいて。それ以来、自信を持って、この道を究めていこうと思えるようになりました

Q4. 創作活動のテーマとなっていることはなんですか?

生き物、アート、ファッションの3つを融合させたいんです。とびきりかわいいものも好きですが、ちょっとグロテスクなものにも、なぜか心惹かれるんです。生命の生々しさやみずみずしさ……そういうものを魅力的に見せることができたらいいなと思って、このテーマにしています。

高校2年生のときに挑戦した『ファッション甲子園』では、水袋がたくさん服にあしらわれて、生花を生けられる洋服を製作しました。自然からインスピレーションを受けるだけでなく、自分が自然の一部になれるような、『自然との共存』がテーマですデザインした服をきっかけに、自然や動物について考えることができるようになればいいな……と思っています

 

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Q5. 今後の展望を教えてください。

いちばんの目標は、わたしの原点になった、シルク・ドゥ・ソレイユの衣装デザインをすること。いつか彼らの舞台で使ってもらえたなら、本当に幸せなことだなと思います。

そのためにも、自分が構想したデザインを自在に形にできるデザイナーを目指しています。魚が入った水槽のスカート、体から完全に浮いて重さ感じないワンピース、空を飛べる服……。実現させたいアイディアはたくさんあります。ファッションの可能性を広げ、機能性もデザインもまだ存在しないような服をつくってみたいです

小林小春のプロフィール

年齢:18歳
出身地:神奈川県横浜市
所属:文化服装学院ファッション工科専門課程ファッション高度専門士科
趣味:ものづくり
特技:道に落ちているネジを見つけて拾うこと
大切にしている言葉:やるしかない!

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Photo:Eri Miura
Text:Chihiro Bandome

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Chihiro Bandome

ライター

2003年生まれ、埼玉県出身。上智大学文学部新聞学科在学。自分の目で現場を見て、自分の言葉で人と話して、世界を知っていきたい。大学では、主にニュース記事の執筆を学んでいる。2023年より、ライターとして「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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