「気になる10代名鑑」の465人目は、komomoさん(15)。「ヴォーギング」というジャンルのダンスに幼いころから取り組み、現在はダンサーとして活動しています。「まだまだ知られていないことも多いヴォーギングについて、もっと知ってもらいたい」と話すkomomoさんに、活動を始めたきっかけやヴォーギングの魅力について聞いてみました。
komomoを知る5つの質問
Q1. いま、どんなことに力を入れていますか?
「ヴォーキングダンサーとしての活動に力を入れています。『ヴォーギング』は、その名のとおり、ファッション雑誌『VOGUE』に由来したダンスで、大きく腕を動かしながら、雑誌の表紙のようなポーズを決めるのが特徴的なダンスです。わたしは9歳からこのダンスをやっています。
雑誌の『VOGUE』と同じぐらい、ヴォーギング自体をもっといろんな人に知ってもらいたいし、その魅力を伝えたいと思っていて。だから、ダンス活動やモデルとしての活動を通じて、VOGUEカルチャー、ヴォーギングについて発信しています」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「フリースタイルのダンスは、小学2年生ぐらいからやっているのもあって、踊るのはずっと好きでした。もともと、きゃりーぱみゅぱみゅさんを見てダンスに興味を持ったので、ミュージシャンやアイドルの振り付けを真似して踊っていました。
ヴォーグギングを知ったのは本当に偶然で、たまたまYouTubeで動画を見たのがきっかけ。いままで見てきたダンスとは違う独特な動きがきれいで、すごく惹かれたんです。ダンスをやっている人はたくさんいるけど、わたし自身は、他の人と被らないことがやりたいっていう気持ちもあって、見よう見まねでヴォーギングを始めたんです。
いまは、ダンスを学べる高校に通いながら、レッスンも受けていて。毎日ダンス漬けの日々を送っています」
Q3. 活動するうえで、大切にしていることを教えてください。
「ヴォーギングのカルチャーや歴史を理解したうえで踊ることを大切にしています。ヴォーギングは、ニューヨークの『ボールルーム』という黒人やラテン系同性愛者やトランスジェンダーが集まり、ファッションや美しさを競うパーティーから始まったとされているんです。わたしはヴォーギングを通して、LGBTQ+やダイバーシティについて、社会で考えることのきっかけになったらいいなと思っているので、ダンスとしての魅力はもちろん、その歴史的な背景なども、見てくれる人に伝えていきたいと考えています」
Q4. 自身のクリエイティブに影響を与えた「作品」や「人」などがあれば、教えてください。
「きゃりーぱみゅぱみゅさんもそうですが、他にはKoppi MizrahiさんとCHISE NINJAさん、HAL HIRATAさんです。Koppi Mizrahiさんは、世界で活躍しているヴォーキングダンサーで、ダンスはもちろん、音楽シーンなど、さまざまなジャンルで活躍されています。CHISE NINJAさんも、いまの自分と同じぐらいの年齢から世界を舞台にヴォーキングダンサーとして踊っている方で、わたしにとっての憧れの存在です。
またプロダンスリーグ、D.LEAGUEに属する『Benefitone MONOLIZ』の監督を務めるHALさんには師匠として、ずっとお世話になっていて、いつか追いつき追い越したい、わたしの目標の存在です」
Q5. 今後の展望は?
「世界的なダンサーになって、雑誌『VOGUE』の表紙を飾りたいです。
そのためにも、ヴォーグカルチャーについて正しい情報を発信しながら、日本でもっとヴォーギングの認知度が高まるといいなと思っています。ダンサーとしても、もっともっとレベルアップしていきたいので、いつかはヴォーギングの本場であるアメリカ・ニューヨークに行くのも目標です。これまで、日本でのダンスバトルには参加したことはありますが、海外のバトルにも参加して、足りないところを学んでいきたいと思っています」
komomoのプロフィール
年齢:15歳
所属:VAW栄光ハイスクール
出身地:神奈川県横浜市
趣味:ダンス
大切にしている言葉:感謝
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Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya