「気になる10代名鑑」の454人目は、いきたゆず。さん(18)。美大への進学をめざし、絵画や音楽などの創作活動に取り組んでいます。創作の動機を「生きた証を残したいから」と語るいきたゆず。さんに、活動を始めたきっかけや名前に込められた思いを聞いてみました。
いきたゆず。を知る5つの質問
Q1. プロフィールを教えてください。
「絵を描いたり、音楽をつくったりしている、高校2年生です。学校でも芸術について勉強していて、美大への進学をめざしています。2021年の冬から、自分の生きた証を残したいと思って、『いきたゆず。』という名前で創作活動やインターネットでの発信を始めました。イラストを描いたり、作詞作曲したミュージックビデオの映像をつくったりしています」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「もともと絵を描くことは好きでした。二次創作ではなく、自分の作品をつくることにのめりこんだのは高校1年生ぐらいのときです。そのころから、デジタルとアナログの両方の表現方法で、作品をつくることにチャレンジしています。
音楽を始めたのも去年ぐらい。きっかけは『Garage Band』との出会いです。iPhoneを買い替えたタイミングでその存在を知って、使い始めてみたらハマって。以前、軽音楽部に入っていたことがあるので、それも影響しているかなと思います」
Q3. 活動するうえで、大切にしていることを教えてください。
「作品づくりでは、生活感や現実と、非現実なものとのイメージを融合するバランスにこだわっています。例えば、『帰り道』をテーマに、道端の風景を作品にしてみたり、学校に行きたくない気持ちを音楽にしてみたり。特にこれといったテーマといえるものはないですが、コラージュのやり方を工夫したり、作品によっていろいろな表現方法にチャレンジしています」
Q4. 創作活動をするにあたって、影響を与えた作品や人がいたら教えてください。
「ノメメネ(Nomemene)さんというクリエイターの方に影響を受けました。インターネットで存在を知って、全部デジタル上で作品をつくられているそうなんですが、すごく手描きっぽい、手触り感のある作風がとっても特徴的で。
自分が理想としているアナログとデジタルの融合を実現した作品をつくられていて。直接的じゃなくても、影響を受けている部分は大きいと思います」
Q5. 最近、新しく始めた挑戦はありますか?
「今年の秋に行なわれるグループ展示に、出展者として参加します。これまでは完全に趣味としてひとりでつくってきたので、誰かといっしょにつくる機会や、多くの方に見られる機会が少なくて。だから自分にとって、大きなチャレンジになんです。
今回の展示では、小さめのキャンバスに描いた作品を数点出そうと思っていて、いままさに作品制作をしているところ。これからも機会があれば、展示をやっていきたいと思っているし、油絵など、まだやったことのない表現方法にもチャレンジしていきたいと思っています」
【展示会のお知らせ】
グループ展『生きていたのか』
場所: GALLERY LIPP
東京都中野区大和町1-14-6 中野ESビル2F会期: 8/2(水)-8/13(日) 10:00-18:00
会期中無休※参加作家はリプライにて pic.twitter.com/oVOm2HLtL0
— 生きていたのか 8/2〜8/13 (@mrine_fossil2) July 9, 2023
いきたゆず。のプロフィール
年齢:18歳
出身地:東京都八王子市
所属:精華学園高等学校東京芸術学部高
趣味:音楽鑑賞、インターネット
大切にしている言葉:いきているうちにしか叩きつけられない
いきたゆず。のSNS
— いきたゆず。 (@IkitA_yUzU) January 14, 2023
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Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya