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美濃焼が創作活動のルーツ。美大でプロダクトデザインを学ぶクリエイター【中島慶乃・19歳】

美濃焼が創作活動のルーツ。美大でプロダクトデザインを学ぶクリエイター【中島慶乃・19歳】

気になる10代名鑑」の461人目は、中島なかしま慶乃よしのさん(19)。美大でプロダクトデザインについて学びつつ、オリジナルのイラスト作品をSNSに公開しています。「誰かを幸せにすることが、私の幸せ」と語る中島さんに、創作を始めたきっかけや将来の展望についてうかがってみました。

中島慶乃を知る5つの質問

Q1. どんな活動をしていますか?

多摩美術大学のプロダクトデザイン学科で、人とモノの関わりに着目しながら、多様化する社会のニーズに答えられる人になるためのヒューマンスキルを学んでいます。将来、サービス業にアーティストとして関わることに興味があるので、目先のことだけでなく、長期的なスパンでデザインを考える練習をしているところです。

あと​​大学の作品とは別に、個人の創作として、イラストをSNSで公開しています。イラストはプロダクトデザインと違って、完全に自分のエゴの世界の中だけで始まって完結している、趣味なんです。誰かのためというより、自分が幸せでいるために、イラストを描き続けています」

 

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Q2. 創作活動におけるこだわりは?

リサーチを怠らないことです。美大にいると、どうしても美術やデザインに関わることばかりが目や耳に入ってきて、情報が偏っちゃうような気がして……。だから、ニュースを見たり、SNSをチェックしたり、文献を読んだり、美大に通っていない友人の声を聞いたりすることを心がけています。

いつも新しい情報をインプットしておくことで、創作の幅が広がるんです。例えば、個人的に気になって調べた事象が、そのまま授業の課題のインスピレーションの元になることも多くて。プロダクトデザインは、人に寄り添って幸せにできるかどうかが重要だと考えているので、独りよがりの作品にならないために、外からの情報を積極的に取り入れるようにしています」

Q3. 創作活動を始めたきっかけは?

わたしが創作好きなのは、陶器産業がとても盛んな地域で育ったことが影響していると思います。幼小中では、授業の中でランプシェードや器をつくる授業がありましたし、母も祖父母も、叔父も叔母も、近所の方々も、まわりにいる人たちはみんな陶器をつくっていて、陶器が生活の一部だったんです。なのでわたしも、物心ついたときから、母の作業場に入って粘土をこねたり、よくわからない立体物を形成したりして遊んでいました(笑)。

とはいえ、ずっと美術の道に進もうと考えていたわけではなくて。陶芸もイラストも、ただの趣味だったんです。なので、普通に大学に進んで就職しようと、進路を考える時期までは思ってました。でも、いざ進路を決めるときに、父が『本当にそれでいいんか?』と聞いてきて。その言葉にハッとさせられて、やっぱり創作することが好きだと気づき、美大を受験することを決めました​​​​

Q4. 最近、新しく始めた挑戦はありますか?

モーショングラフィックスに挑戦しています。大学のワークショップで、初めて短いモーションタイポグラフィーを制作したときに、音楽に合わせて図形や文字が気持ちよく動くのがとても楽しくて、気づいたらハマっていました。この技術は、プロダクトデザインそのものや、作品のプレゼンに生かせると思うので、自分のものにできるように頑張りたいです。

新しいことを始めるのはなかなか勇気が要りますし、達成感を得るまで時間はかかるけど、得られることも大きい。やってみたいことがたくさんありすぎて、正直困っています(笑)​​

 

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Q5. 今後の展望は?

今後の長い人生の中で、より多くの人の『人生のプラスに変わる機会』に関わっていきたいです。

これは、自分の学んでいるプロダクトデザインや個人の制作活動に関わらず、一生をかけてやりたいこと。アーティストとしても、“中島慶乃”個人としても、わたしに関わってくれた人の明日やその先人生に、ハピネスやワクワクした体験を提供していきたいと考えています

中島慶乃のプロフィール

年齢:19歳
出身地:岐阜県土岐市駄知町
所属:多摩美術大学 生産デザイン学科 プロダクトデザイン専攻
趣味:ピアノ、料理
特技:人の話を聞くこと、相談にのること、寝ること
大切にしている言葉:あした死ぬとしたら、今日この今を楽しくする

中島慶乃のSNS

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Photo:Eri Miura
Text:Mai Sugawara

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Mai Sugawara

ライター

2002年生まれ、東京都出身。青山学院大学 総合文化政策学部 在学中。Steenzには2022年6月より参加。学生ライターとして「気になる10代名鑑」のインタビュー記事執筆を担当している。

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