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地球と人に優しい社会をつくりたい。国会議員を志す高校生社会活動家【山本ののか・17歳】

地球と人に優しい社会をつくりたい。国会議員を志す高校生社会活動家【山本ののか・17歳】

「気になる10代名鑑」の453人目は、山本ののかさん(17)。地球と人に優しい社会をつくるために、環境活動と政治活動を両立させています。将来は国会議員になりたいという山本さんに、活動の原動力や将来の展望について、詳しく聞いてみました。

山本ののかを知る5つの質問

Q1. いまいちばん力を注いでいる活動は?

『高校生社会活動家』として、環境活動と政治活動に取り組んでいます。

環境活動としては、『サステナブルコスメアワード』で学生審査員をつとめたり、有機給食の普及のための活動をしたりしています。環境活動って、若者こそが当事者だと思うんです。将来、わたしたちの世代が大人になったときに、どんな地球になっているのか、どんな地球であってほしいのかを考えながら活動しています。

政治活動では、議員のインターンに参加して、実際の政治活動を体感したり、学生団体を立ち上げて、民主主義についてなど、いろいろなことを話し合うイベントを開催したりしています。若者がもっと政治に参画するようになったら、いまよりもいい国になると思うので、若者の政治参画について特に興味があります。ご縁があって、『報道1930』などの報道番組に出演し、被選挙者の引き下げなどについてお話したりもしました

Q2. 課題に対するアクションの最初の一歩目は?

何か行動を起こしたい!と思って、『高校生 起業 イベント』で検索して出てきた、コロンビア大学経営大学院のプログラムに参加しました。

プログラムの参加費用がけっこう高かったので、まずは『なんでプログラムに参加したいのか』『参加してどうしたいのか』を見よう見まねでパワーポイントにまとめて、両親にプレゼンして……。しかも、そのプログラムは全部英語。まわりは帰国子女ばかりなのに、わたしは英語が苦手で……。予習復習を欠かさずおこなったり、コミュニケーションをとるために必死で英語を勉強したりと、すごく大変だったけど、良い機会になりました」

Q3. 活動の原動力は?

「3歳のときに、難病指定の病気を発症して、小学1年生まで入院していて、学校に通えなかったんです。耳もほぼ聞こえていない状態だったので、人とコミュニケーションをとるのも苦手で、内気な性格でした。

でも、小学校の先生に『もっと楽しく生きていいんだよ』と言われたことで、何かが変わった気がします。『これ挑戦してみたら』と声をかけていただけることも増えて……。学年が上がるにつれて、明るく前向きな性格になっていきました。

中学生になってからは、生徒副会長をつとめたり、弁論大会に出場したりもしました。わたしの行動力は、その先生の言葉がきっかけで芽生えたんだと思います」

Q4. 自身の考えや活動に影響を与えたものはありますか?

闘病生活のとき、母から『人こそ人の鏡』という言葉を教えてもらいました。他人の言動は自分を写す鏡である、という意味です。当時は小学1年生だったので、言葉の本当の意味はわからなかったけど、自分なりに考えて、病院の先生や看護師さんに笑顔で挨拶をしてみるようにしたんです。そうしたら、まわりの接し方も変わったように感じて。それから、常に笑顔でいようとか、自分から挨拶しようとか、基本的なことを当たり前にできるように意識しています。

あとは、キム・スヒョンさんの『私は私のままで生きることにした』という本。その中の『世間から価値のない人だと思われても私は自分を大切にして、自分らしく堂々と生きていけばいい』という言葉に助けられました。テレビに出演したとき、誹謗中傷を受けたことがあったんです。自分の言葉が届いていないような気がして、一時期はとても落ち込んで……。そんなときにこの本を読んで、自分は自分だし、自分なりに頑張ろうと思えて、すごく勇気づけられました」

Q5. 今後の展望は?

「将来の夢は、国会議員になることです。でも、議員になることが目的ではなくて。わたしは、地球と人に優しい政治をおこなわれるべきであり、そういう世の中にしたいと思っているので、それを叶えるためのプロセスとして、国会議員があります。

いまは、税金や医療保険、雇用制度など、日本のいろいろな制度や社会の仕組みに興味をもっていて、勉強しています。医療保険について議論すると、最終的に財源の話になってくるんです。だからこそ、財源の問題に向きあっていけるように、学び続けたいです。また、大学生になったら海外に行って、海外の視点から日本の政治を見てみたいです。そこから、自分なりの政策案を見つけ出せたらと思っています

山本ののかのプロフィール

年齢:17歳
出身地:栃木県大田原市
所属:矢板東高校、アースデイ東京ユース、サステナブルコスメアワード学生審査員、学生国会JANP代表、学生団体RCAP、酒蔵「仙禽(せんきん)」コンサルティング
趣味:音楽を聴くこと、フェスに行くこと
特技
:モノマネ、変顔

山本ののかのSNS

Instagram

Photo:Eri Miura
Text:Chikiri Kudo

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Chikiri Kudo

ライター

2002年生まれ、宮城県出身。上智大学 文学部新聞学科在学。メディアが社会に与える影響について学ぶ傍ら、コラム記事の執筆やフリーペーパーの制作に携わる。Steenzでは、2023年より「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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