世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、生理用品の新しい選択肢である「月経ディスク」についてご紹介します。
月経カップと何が違うの?月経ディスク
女性が快適な毎日を送るために、欠かせないアイテムでありながら、生理用品の選択肢は、長らく少なかったのも事実。しかし、昨今のフェムテックの進化や、社会的に整理をタブー視しないウェルネスの観点から、さまざまな選択肢が生まれてきました。
実際、定番アイテムであるナプキンやタンポン以外にも、最近では膣の中に入れて経血を貯める月経カップの使用も広まってきています。しかし月経カップは、慣れるまで装着に苦戦する人や、違和感をもつという人も多く、うまく取り入れられないという声も多く聞かれました。そこで登場したのが「月経ディスク」です。
名前の通り、円盤のような浅いカップの形状が特徴的。月経カップと違うのは、その挿入位置。月経カップは腟口の近くに設置しますが、月経ディスクは子宮頸部の下に装着します。より奥に設置することで違和感がないことや、ディスクで子宮頸管口を覆うために、漏れにくいことがポイント。
また、多くの容量の受け止めが可能な商品が多いため、長い時間使用できたり、運動や入浴も可能というアイテムも。
10年使える!台湾発の月経ディスク
そこで今回は、注目の月経ディスクについて、ご紹介します。
2022年に台湾の女性たちがクラウドファンディングで作った月経ディスク「フルムーンディスク」は、すでに1万8000個もの販売を達成し、日本でも販売が開始されている注目のアイテムです。
サイズは38mLと53mLの2サイズ展開。タンポンならば通常、大容量サイズでも給水量は11〜15mlほどですが、フルムーンディスクは、その2倍から3倍もの経血を受け止められます。最大12時間の継続使用ができ、外出時や就寝時など、さまざまなシーンで役立つでしょう。
また、素材には医療用シリコンを採用しており、清潔に洗浄することで、繰り返して10年間も使えるそう。経済的かつサステナブルなアイテムなんです。
国産の使い捨て月経ディスクが登場
2023年に日本で生まれた使い捨ての月経ディスク「MOLARA(モララ)」にも注目。59mLと大容量を溜めることができ、最大12時間装着できます。
また月経ディスクは、着用方法も重要。このMOLARAは、トイレで上半身を倒しながらお腹に力を入れることで、ディスクを取り外すことなく溜まった経血を押し出す“オートダンプ”が可能です。
メリットがだくさんの月経ディスク
また、月経ディスク最大のメリットとも言えるのが、経血が空気に触れないこと。経血は空気に触れることで匂いを発するため、月経ディスクを使うことによって、匂いのストレスも軽減されるのです。また、肌が敏感な人は、生理用品によるムレやかゆみ、スレといった肌トラブルの解決にもつながるそう。
生理のときでも、なるべく健やかに、自分らしく過ごしたいもの。これまでの生理用品に満足していなかったという人は、月経ディスクを選択肢のひとつとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
Text:Anna Usui