「気になる10代名鑑」の427人目は、NENE(19)さん。高校在学中から映像業界に入り、大手アパレルメーカーの映像制作をはじめ、広告の仕事に携わった後、現在はオーストラリアに留学しています。一時帰国中だったNENEさんに、どうして映像クリエイターになったのかや、将来のビジョンについて語ってもらいました。
NENEを知る5つの質問
Q1. 自己紹介をお願いします。
「オーストラリアに住んで、英語を勉強しながら、フリーで映像クリエイターの仕事をしています。高校1年生から映像業界の世界に入って、高2から本格的に仕事として、いろいろな映像を撮っていました。高校生っていうのが面白がられたのもあって、大きなお仕事もいただくこともあって。
でもこのまま若さだけを武器にして戦っていても、スキルや魅力が上がらないかも……ってずっと感じていて。他のクリエイターと差をつけるためにも、人とは違う経験が必要だと思い、オーストラリアに住むことに決めました」
Q2. 活動を始めるときのファーストアクションは?
「カメラとパソコンを買うため、高1の最初の1か月間、ほとんど学校に行かず、バイトばかりしてました(笑)。中学3年のころから、映像をやってみたいって思うようになって、受験の間はその気持ちを封印していたのですが、熱が冷めなかったので、機材を買って本格的に始動しようと。
それから、Instagramで好きなカメラマンに、アシスタントや現場見学をさせてほしいとDMを送りまくりました。1日10件くらいは送っていたと思います。でも返信をしてくれる人はほとんどいなったですね。それでもあきらめずにアタックし続けていたら、高1の終わりにやっと、アシスタントとして採用してくれるカメラマンに出会えました。
その後のアシスタント期間で人脈が広がって、だんだんと任せてもらえる仕事も増えていきました。業界のことを何もわかっていなかったわたしを迎え入れてくれた大人たちには、本当に感謝です!」
Q3. 活動をするうえで意識していることは?
「人のつながりは本当に大切にしていて。誰かに紹介したいと思ってもらえる人間でいることは、いつも意識しています。
そのためにも、自分とバイブスが合う人がいそうな場所にとにかく足を運んで交流しています。いま住んでいるオーストラリアでは、クラブで出会った人と話して、一緒に仕事することになったんです。『こんなこと考えてるんだけど、融合しない?』という感じで自分を売り込むんです。
それと、たとえそのときは無謀だとしても、自分がどんな仕事をやりたいのか普段からまわりに伝えるようにしています。そうすることで、まわりが人を紹介してくれたり、『こういうところに行くといいよ』とかアドバイスをくれたり。口に出すと、まわりが進むべき一歩を指し示してくれるんですよね」
Q4. つらかったことはありますか?
「通っていた高校が進学校だったこともあって、撮影のために学校を休んだり、学校で映像編集の作業してると、まわりから『なんで遊んでるの?』『勉強しないんだ?』っていう白い目で見られることもありました。
わたし自身は、社会に出るのに必要な土台づくりをしているっていう感覚だっから、どんなに白い目で見られても、自分のやりたいことを貫いたんです。そのときの担任の先生も、わたしの夢を応援してくれて。先生のおかげで、たったひとりでも信じてくれる人が隣にいたら、なんとかやっていけるんだなと思えました」
Q5. 将来のビジョンは?
「いろいろな人と仕事をしていく中で、普段考えてこなかった社会問題等に興味を持つようになりました。自分の映像を通して、同世代にも表面だけでは見えないコトを伝えたいです。これからも、Z世代として勢いのあるショート動画で、抑揚のある、かっこいい映像をどんどん撮っていきたいと思っています。
将来的に、映像の仕事を本業にするかは、実はしっかり決めていなくて。でも、これから何者になるんだろうという感じが、すごくワクワクしていたりします。わたしが憧れる大人は、みんな面白い経験を持っていて、柔軟なスタンスで、魅力的で。いまはなんでも経験して、引き出しの多い大人になりたいです」
NENEのプロフィール
年齢:19歳
出身地:東京都江戸川区
趣味:散歩
大切にしている言葉:明日も楽しく生きる