「気になる10代名鑑」の420人目は、鈴木大輝さん(16)。昔から起業やビジネスに関心があり、これまで自らが発起人となり、学校内に起業や投資について学ぶプロジェクトを立ち上げました。現在は仲間といっしょに起業に向けた準備を進めているという鈴木さんに、活動への思いや今後の目標を伺いました。
鈴木大輝を知る5つの質問
Q1. いま、力を入れて取り組んでいることは何ですか?
「起業に興味がある同級生4人が集まって、高校生ベンチャーの立ち上げをめざし、起業の準備を進めています。この夏までに会社を立ち上げたいと考えていて、ファッションの事業を始める予定です。具体的には、ファッションブランドと若者をつなぐプラットフォームとなるアプリの開発を考えているところです。
また、高校1年生の9月ごろから、『起業・投資プロジェクト』を立ち上げて、友達と起業について勉強しています。口コミで少しずつ仲間が増えていったこともあり、今年度からは部活動や同好会と同じく、学校公認の団体として扱われるようになりました。現在は15名ほどで活動しています」
Q2. 活動を始めたきっかけは?
「若者、特に中高生の活躍の場所をつくりたいと思ったことがきっかけです。未成年だからといって、高校という閉鎖的な空間にいると、自分がやってみたいことがわからなかったり、他の課外活動に出会う機会がなかったりして……。なんとなく、そういった学校教育の現状に疑問を感じていたんです。
そんな現状を変えるために、中高生がスキルとしてビジネスについて知っておく機会をつくるための団体を立ち上げました。また個人的な野望としても、プロジェクトを通じて、起業する仲間集めをしたかったという思いもあります」
Q3. 活動を始めるときのファーストアクションは?
「起業やビジネスについて、いろいろな人に話を聞きに行ったり、相談しに行ったりしました。例えば、これまで学外のビジネスコンテストで受賞経験のある先輩や、一般社団法人の代表をしている先輩、実際に起業したOB、さらに学院長などです。実際にお話を伺うと、学生団体や社団法人からスタートしているケースが多いことや、未成年で起業することへのハードルの高さを知ることができました。
僕たちは知識として起業について知っていても、起業経験はもちろん、社会経験もまだありません。だからこそ、自己完結せずに大人に頼ることも大事だと思っています」
Q4. 最近、新しく始めた挑戦はありますか?
「学校のプログラムなどを通じて、国際交流活動に挑戦し始めました。今年の春休みには2週間ほど、ニュージーランドでホームステイをし、現地校に通っていました。
他にも、北京大学が主催する『アジア青少年交流プログラム』に参加しています。これは、日本と中国から学生が集まって、ディスカッションやプレゼンテーションをするもの。国内外の同世代との出会いも広がりますし、刺激をもらえることが多いです」
Q5. 今後の展望は?
「とにかくいまは起業に向けた準備を進めて、立ち上げまで必ず達成させたいです。ゆくゆくは、中高生、若者が活躍できる環境づくりを、ビジネスを通して実現させていきたいと思っています。
現在考えている事業も、内容はファッションだけど、ターゲットは若者。だからまったく関係がないわけではないんです。同世代を巻き込みながら、会社としてうまく事業をスタートし、継続できるようにしていきたいです」
鈴木大輝のプロフィール
年齢:16歳
出身地:埼玉県川口市
所属:早稲田大学高等学院
趣味:釣り、Webサイト作成
大切にしている言葉:即行動
鈴木大輝のSNS
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Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya