「気になる10代名鑑」の418人目は、髙田脩真さん(17)。『足のバレーボール』と呼ばれるセパタクローのクラブチームに所属し、高校生ながら社会人と一緒にプレーしています。先日開催された全日本クワッド選手権大会では、社会人と混じって3位入賞を果たすなど、世界を舞台にした活躍も期待されている脩真さんに、セパタクローを始めたきっかけや今後の目標について、根掘り葉掘り聞いてみました。
髙田脩真を知る5つの質問
Q1. いま、どんなことに力を入れていますか?
「セパタクローというスポーツをやっています。セパタクローは、別名『足のバレーボール』と呼ばれるスポーツで、バレーボールのように、中央のネットを張ったコートの中で、足のみを使って、ボールをお互いのコートに蹴り入れます。ボールを落としたら得点が入るスポーツで、2人、3人、4人とさまざまな人数で行なうスポーツです。
僕はいま『SC TOKYO』という、社会人から学生までで構成されているクラブチームに所属していて、日々練習に励んでいます」
Q2. 活動を始めたきっかけは?
「もともとスポーツは好きで、5歳ごろからサッカーをずっとやっていました。セパタクローを知ったのは、小学5年生のとき。地元にセパタクローのスクールができたんですけど、それを聞きつけた母親が、体験会に行くことを勧めてくれたんです。
それまではセパタクローの存在すら知らなかったのですが、実際に行ってやってみたら、すごく楽しくて。体験が終わって、すぐにスクールに入ることを決めました。こんなにも楽しくて、難しいスポーツがあったんだ!と感じたのをいまでも覚えています。
もっとセパタクローで結果を残せるようになりたいし、いろんな人にセパタクローについて知ってほしいと思って、高校からは並行して続けていたサッカーを辞めて、セパタクローに専念することに決めました。
ちなみに、そのスクールを開いた先生は、いまはチームメイトとして一緒にプレーしていて、先日行なわれた大会ではダブルスを組んで試合に出場しました」
Q3. 活動するうえで、大切にしていることを教えてください。
「日々の練習やトレーニングももちろん大切ですが、いちばん大切にしていることは、礼儀と感謝の気持ちを持ち続けることです。
当たり前のことかもしれませんが、いま僕が、大好きなセパタクローに打ち込めているのは両親、友人やこれまで関わってきた先生方が応援してくださっているおかげ。だから、どんなときも感謝の気持ちを忘れないようにしています」
Q4. 10代として生きていく中で、壁に感じることや悩みなどがあれば教えてください。
「所属しているチームには同世代がいないので、チームの中でのコミュニケーションに悩むことはあります。セパタクローって、ひとりのミスが全体のミスに大きく響くので、とてもコミュニケーションが大事なスポーツだといわれています。だから、チームメイトがミスしたとき、ちゃんと声を掛けたり、ときには厳しく意見を言う必要もあります。
でも僕の場合、相手が自分より歳上なので……。もちろん言うべきことは言わないといけないんですけど、伝え方に迷ったり、これは言っても大丈夫かな?と葛藤したりすることが多いです。
23歳以下や21歳以下の強化指定チームになると、即席でチームが組まれるので、コミュニケーションの大切さに気づかされます。個人の能力が高いからこそ、ぶつかる部分もあるんです」
Q5. 今後の展望や将来の夢を教えてください。
「いまから3年後の2026年に名古屋で開催される、『第20回アジア競技大会』に出場して、セパタクローで金メダルを獲ることが目標です。アジア大会は、さまざまなスポーツの大会が開催される、アジア最大のスポーツイベントなんですが、セパタクローも種目にあるんです。
幸運なことに、僕のチームには過去のアジア競技大会で国を背負って結果を出してきたチームメイトが多くて。身近なところに国を背負って戦っている選手がいるというのは、環境としては理想的だと思うので、強化指定選手からいろんなことを学んで、見て、吸収しています。
そして僕も、日本代表強化指定選手になって、金メダル獲得に貢献できるようになりたいと思っていますし、僕自身がセパタクローについてもっと発信をして、たくさんの人に試合に見に来てもらえるスポーツにしたいと思っています」
髙田脩真のプロフィール
年齢:17歳
出身地:神奈川県横浜市
所属:SC TOKYO
趣味:サッカー
大切にしている言葉:人生において「成功」は約束されていない。しかし、人生において「成長」は約束されている
髙田脩真のSNS
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Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya