「気になる10代名鑑」の391人目は、ソラノスケさん(17)。美大受験に向けて予備校で油絵を学びつつ、創作に励んでいて、InstagramやTwitterで積極的に作品を公開しています。絵でしか表せない、自分にしかできない表現を模索していると語るソラノスケさんに、創作へのこだわりや将来の展望についてうかがってみました。
ソラノスケを知る5つの質問
Q1. いま力を入れている活動は?
「『初田美術研究所』という画塾で美大受験に向けて勉強しつつ、自分の絵をたくさんの人に知ってもらうために、描いた作品をTwitterやInstagramに投稿しています。
SNSに載せ始めたのは去年の1月くらい。デザイン系の仕事をしている従兄弟の影響で。その従兄弟は、Twitterのフォロワーが多いちょっとした有名人で、SNSも使い方次第で将来の武器になると教えてもらったんです。それまでSNSにまったく興味がなかったのですが、確かにいまの時代、発信力も大切だなと思って、積極的に使うようになりました」
F15号 ひまわり pic.twitter.com/ZCTuEd0Tcj
— ソラノスケ (@Sola_Shima) March 28, 2023
Q2. 創作活動でのこだわりは?
「自分にしかできない表現にこだわって、創作しています。僕の作品の個性は、パワフルさだと思っていて。感覚的な話なので、説明は難しいのですが、気が込もっている絵を描くのが得意だし、好きなんです。見た人に力強さが伝わる絵をめざしています。
作品に気を込めるために、海とか、自然の中でキャンバスを広げることもあります。時間が限られている自然の中で描くと、集中力も高まりますし、絵としての良さを引き出しやすくなるんです。それに、移りゆく景色から新たな色味を発見できることも。僕の創作活動において、欠かせない時間です」
初めて風景画チャレンジしたけど難しすぎた pic.twitter.com/wWhx1ci49d
— ソラノスケ (@Sola_Shima) March 5, 2023
Q3. 印象的だった出会いはありますか?
「SNSを通して、油絵に本気で取り組んでいる人とつながれたのは、僕にとっては大きなことでした。
TwitterやInstagramを始める前は、身近に自分と同じ志を持つ人がいなくて、正直、孤独を感じていました。SNSを始めてからは、同じくらい美術に熱中する人とコミュニケーションを取る機会が増えて、いつも刺激を受けています。同じ油絵というジャンルでも、人によって表現は変わってくるので、他の人の投稿から学ぶことも多いんです」
Q4. 創作をする中で悩むことはありますか?
「もちろんあります。基礎的な描写力を高めるための石膏デッサンが苦手だったり、表現したいことはあるのに、絵がその通りにならなかったりと、実力不足を感じることは多いです。
そういうときは、ダメな状況から脱出するために、本を読み漁って知識を蓄えたり、画塾の先生にしつこいぐらい質問したりして、少しずつでもいいから、自分を成長させるようにしています。
できないことにはすべて原因があるはずなので、なぜできないのかを分析して、克服しようとするのが自分流の乗り越え方なんです。上手にできないことを理由に、視野を狭くしてしまうのは嫌なので、ひとつひとつ解決できるよう努めています」
Q5.将来の展望は?
「世界で評価されるアーティストになることが目標です。画家は買ってもらわないと成功できないので、僕の作品を見て、喉から手が出るほど欲しいと思う人が増えてほしいです。
そのためには、まず美大受験を成功させて、大学に入ったら、いろいろな展示に応募して、活動の幅を増やしたい。まだ挑戦したことのない大きなサイズの作品も手掛けてみようと計画中です。いまの時代、何が起こるかわからないので、ひとつのことに縛られることなく、油絵以外でも表現していきたいです」
ソラノスケのプロフィール
年齢:17歳
出身地:兵庫県芦屋市
所属:県立芦屋高校、初田美術研究所
趣味:休日に古本屋へ行って時間をかけて美術の技法書を探すこと
特技:料理
大切にしている言葉:自然が本当に好きなら、あらゆるところで美を見いだせるだろう(フィンセント・ファン・ゴッホの言葉)
ソラノスケのSNS
#2022年自分が選ぶ今年の4枚
来年も頑張ります pic.twitter.com/47CY3zcNXd— ソラノスケ (@Sola_Shima) December 31, 2022
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Photo:Eri Miura
Text:Mai Sugawara