「気になる10代名鑑」の369人目は、シンさん(19)。大学でデザインを学びながら、アートユニット「mishmash」のメンバーとして活動しています。「混沌」をキーワードに作品づくりに励んでいるというシンさんに、創作を始めた原点や、将来の展望についてうかがってみました。
シンを知る5つの質問
Q1. どのような活動をされていますか?
「大学でデザインを学びつつ、高校の同級生melllmoと組んでいるアートユニット『mishmash』のメンバーとして、作品撮りやMV制作に励んでいます。
とはいえ、ユニットは始動したばかりなので、何をメインに活動していくかはまだ決まっていなくて。ふたりの個性を存分に活かせるように、これから活動の幅を広げていこうと計画中です。
今は『とにかく描きまくる、筋トレとおんなじ』と大学の先生に言われたことをきっかけに、毎日何かしらを描くようにしていて。それと、SNSへの投稿にも力を入れています。いろいろな人に見てもらいたい一心で投稿をしているので、いいねが一件でも来ると、とても嬉しいです」
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Q2. 創作活動を始めたきっかけは?
「特にこれといったきっかけはなくて。小さいときから絵が大好きで、物心ついたときから絵を描くことが身近にありました。美術系の高校に進んだので、高校時代は授業で絵を描いて、学校帰りには世界堂に寄って、休みの日には友達と美術館に行って……と美術漬けの毎日でした。何かを作ることはわたしにとって日常なんです。
高校では油絵を学んでいたのですが、大学ではデザインに方向転換しました。街中や美術館のポスターを見るのが好きだったので、挑戦してみようと思ったんです」
Q3. 創作活動でのこだわりは?
「何をつくるときでも『混沌』を意識しながら、作品づくりをしています。わたしがイメージする『混沌』は、異素材を組み合わせることで生まれます。写真とアクリル画を組み合わせたり、水彩のにじみとパキッとした塗り方を組み合わせて、メリハリをつけたり……。表現の差を使って、実験的に絵を描くこともあります。全部が綺麗よりどこかかけているものに惹かれるんです。
この方法にこだわり始めたのは母の影響なんです。ファッションが好きな母は、ヴィンテージと新品の服を組み合わせてコーディネートすることが多くて。それを見て、異なるもの同士を掛け合わせる美しさに気づきました」
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Q4. 活動する中で印象的だった出会いは?
「美術系の高校ならではの友達です。『ここのリンシード(油絵でよく使われる油)のかけ具合、最高!』とか『ペインティングナイフで重ねたの流石だわ』とか、マニアックな美術の話を普段からしていて。そういう話ができる友達とはなかなか出会えなかったので、欠けがえのない存在です。
みんなとは、卒業した今でもよく会って遊んでいますし、会うたびインスピレーションをもらっています」
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Q5. 将来の展望の展望を教えてください
「たくさんあります! 『mishmash』として有名になること、ミュージックビデオのセットをデザインすること、ジャケット写真をデザインすること、個展を開くこと、有名ブランドとコラボすること、グッズを販売すること……。作家として、いろいろなことをやっていきたいです。
まずは、今年の夏に高校の同級生たちとグループ展を企画しているので、それを成功させたいです!」
シンのプロフィール
年齢:19歳
出身地:東京都
趣味:絵を描くこと、妄想すること、音楽を聴くこと、作品撮り
特技:足の指を広げること
大切にしている言葉:ありがとう
シンのSNS
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Photo:Eri Miura
Text:Mai Sugawara