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涼雅インタビュー!『18歳、つむぎます 私の卒業 -第4期-』公開記念

涼雅インタビュー!『18歳、つむぎます 私の卒業 -第4期-』公開記念

今後の活躍が期待される、若手俳優/女優を発掘・育成する「私の卒業」プロジェクト。これまでの作品はYOUTUBEで280万回以上も視聴され、昨年は劇場公開もされました。昨年に続き、1000名以上の応募者の中から選ばれたキャストに、「Steenz」が単独インタビューを実施。インタビューの第14弾は、涼雅すずかさんをフィーチャーします。

「大人になるって、よくわからない」という気持ちにすごく共感できた

今回の作品『18歳、つむぎます』で、シミュレーションゴルフの受付アルバイトで、世話好きな上田さくら役を演じた涼雅さん。作品の持つメッセージや、撮影中のエピソード、さらに自身のキャリアなどについて、聞いてみました。

ーさっそくですが、今回の脚本を読んだときの感想は?

「めっちゃ高校生だ〜!って思いました(笑)。仲がいいあまりに友達とこじれてしまったり、恋愛がうまくいかなかったり、実際に高校生活で起きたことと似てるなぁと思って、とても共感しました。

つい1年前まで高校生だったのもあって、脚本がリアルに感じましたね」

ー今回演じた上田さくら役は、どうでしたか?

「さくらはいつも明るくて、でもあんまり人の気持ちを考えないタイプだから、悪気なくまわりをかき乱しちゃうようなキャラクターなんです。シミュレーションゴルフの常連さんたちにも人気がって、お店の顔的な存在なんですけど、あまり気は使えない。

でも底抜けの明るさをもっているので、わたし自身も現場で、なるべくさくらでいようって思っていました。ずっーとテンション高くいたので、なんだか私自身も明るくなれた気がします(笑)」

ー演じるにあたって、自分なりに工夫したことは?

「さくらは花音と一緒にいるシーンが多かったので、花音を演じる相羽星良さんと相談して、どうやったら花音の困ったリアクションや表情を引き出しやすいか、いろいろ試したりしていました。『こっちとこっちの言い方だと、どっちが困るかな?』みたいな感じで。

相羽さんがやりやすいって言ってくれたニュアンスで、なるべく演じるようにしていました」

ーこの作品がもつメッセージについては、どう感じましたか?

「『大人になるって、よくわからない』って漠然と思ってる気持ちに、すごく共感しました。

わたしが19歳のときに、新成人が18歳からになって、わたしの代だけ『19歳で成人』っていういちばん曖昧な世代だったんですよね。あれ、なんかいつの間にか成人したんだみたいな……。

ついでに成人させられたみたいで、実感も湧かないですし、『大人なんだから』って急に言われても、難しいなっていうのが正直な気持ち。この映画に出てくるみんなも同じような思いをもっているので、『確かにそうだなぁ』って思いました」

ー今回の作品は、長い期間にわたるワークショップを経て、広島県・福山市でのロケをして完成したとお聞きしました。福山はどんなところでしたか?

「ひとことで言うと、とってもあたたかいところです。観光PRで、鞆の浦にある大福専門店の『汐の音』さんと一緒に、仙酔島に行かせていただいたんです。

汐の音のスイーツがめちゃめちゃおいしかったのも印象に残っているんですけど、何より店主の方もスタッフの方も本当に優しくて。仙酔島は小さな島なんですけど、なかなか見ることのできない景色があって、心が浄化された感じがしました。みんなで山登りもして、すごく楽しかったです!」

ー撮影が始まる前のワークショップで大変だったことは?

「ワークショップでは、映像のお芝居について、基本的なことから教えていただいたんですけど、ちょうどお仕事の舞台と並行してやっていたので、演技が舞台寄りになってしまって、それが抜けなかったのが大変でした。

舞台と映像って、動きも喋り方も全然違うんです。舞台ではとにかく大きい動きやハキハキとした話し方をするんですけど、映像だと繊細な動きが大事になる。稽古が重なってしまって、ずっと舞台っぽい演技をしていたので、切り替えるのがけっこう難しかったです」

殻を破って、よりお芝居の楽しさを感じられるように

ーレースクイーンとしての活動をしてきた涼雅さんが、演技をやりたいと思ったのはなぜですか?

「普通に生きていたのでは味わえないような、非現実を味わいたいって思ったからです。わたし、ミステリーとかサスペンスとか、あとSFがすごく好きなんです! 事件を起こす犯人なんて、現実じゃ絶対できない体験じゃないですか。だからこそやってみたくて、そのためには女優かなって思ったんです。

その思いが強まったのが、『キャラクター』という映画を見たとき。Fukaseさんの演技を見て『わたしもやってみたい!』って心から思いました」

ーズバリ、お芝居の楽しさとは?

「違う自分になれることです。考えすぎるのは苦手なタイプなので、緻密な役づくりは得意ではないんですけど(笑)。でもそのぶん、実践できたときの楽しさや達成感が大好きで。そのために頑張ってます。

以前はお芝居をしても、殻が破れなくて、どこか気恥ずかしさがあったけど、最近は『よし!』って、自分に自信を持てるようになりました」

ー苦手意識を乗り越えたんですね。

「お芝居を練習していて、迷ってしまうとが多くて。自分でもどうしたらいいかわからなくて、『向いてないのかな』って思った時期もあったんです。今回のワークショップでも、プロデューサーの高石さんに『前にも言ったよね』って同じ指摘を受けてしまったり、けっこうガツンと厳しいダメ出しをされたりしたことも。『もうやめたい』って本気で思ったこともありました。

でも、『ここまで言われたら、次は褒められるしかなくない?』って開き直って、気持ちを上げて頑張ったんです。自分で気持ちを上げて、本気で向き合ったからこそ、殻が破れたんじゃないかなって思います」

ー今後、どのような俳優を目指していますか?

「普段のわたしとのギャップを魅せられる……そんな俳優になりたいです。目標にしているのは川栄里奈さん。演技をしているときとしていないときが、まるで別人で……。ドラマ『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』のとき、その振れ幅のすごさに感動して……。わたしは普段から性格が明るいからこそ、演技では違うタイプの人間になって、作品に出られたらいいなって思います」

ーこれから挑戦してみたいことはありますか?

「MVに出てみたいです。音楽に乗せて、表情や動きでメッセージを伝えることができるってすごいなって思います。言葉はないけど、なぜか心に刺さる。MVを見るのが好きなので、自分でもいつか出てみたいです!」

ー最後に、この作品をどんな人に見てほしいと思いますか?

「特定の誰かじゃなくて、すべての人に見てもらいたいです! 高校生であれば、自分の学生生活に重ねて共感しながら見てほしいし、大人の方には、青春を思い出しながら見てほしいですね。あと、小さい子がいる親御さんには、この映画を見て、この世代の心境や考えてることを知ってほしいなって思います」

ーありがとうございました!

『18歳、つむぎます 私の卒業 -第4期-』

高校卒業という節目のタイミングは、誰もが人生の岐路に立ち、そこには数々のドラマがある……。そんな18歳の思いや悩みを題材に、若者たちが前向きになれる物語を紡いでいく「私の卒業プロジェクト」の第4期作品。今回は、広島県・福山市を舞台に、同市でロケを敢行。卒業とともに新成人を迎える高校生たちが、大人になることや将来に不安を抱えながらも、前に進んでいく姿を描いている。

公開中の劇場

■予告編

■作品情報

【タイトル】18歳、つむぎます 私の卒業 -第4期-
【出演】 伊礼姫奈 高橋璃央 吉田晴登 佐藤愛桜 植村颯太 白上理桜 相羽星良 加部亜門
舟木健 木村伊吹 山下晃季 城夢叶 SOYO(@onefive) 角心菜 阪上はづき 倉沢杏菜 もか 谷真唯子 永島彩花 堀野内智 牧海斗 涼雅 大山蒼生 大崎凛 風吹ケイ 速瀬愛 小林虎之介 他
【脚本】高石明彦
【監督】北川瞳
【音楽】片田陽依
【撮影協力】福山市 ふくやまフィルムコミッション (公社)福山観光コンベンション協会
【プロデュース】高石明彦 英田理志
【企画・制作】The icon

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涼雅のプロフィール

すずか
年齢:19歳(2023年3月現在)
誕生日:2003年9月24日
出身地:大分県
身長:164cm
特技:バスケ、ダンス、ピアノ
趣味:歌、メイク、香水集め、釣り

Photo:Kaori Someya
Text:Atsuko Arahata

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Atsuko Arahata

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