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コスメにももっと選択肢を!動物、人間、環境に配慮したヴィーガンコスメブランドをつくる大学生【彩花・19歳】

コスメにももっと選択肢を!動物、人間、環境に配慮したヴィーガンコスメブランドをつくる大学生【彩花・19歳】

気になる10代名鑑」の377人目は、彩花さん(19)。大学の講義をきっかけにヴィーガンに興味をもち、現在はヴィーガンコスメブランドの立ち上げをめざして活動をしています。「20歳までに目標を達成したい」という野心をもつ彩花さんに、活動のファーストアクションや印象的な出会いなどについて聞いてみました。

彩花を知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を入れていることは何ですか?

ヴィーガンコスメブランド『valo』の立ち上げに向けて、準備を進めています。『valo』はヴィーガンにも配慮した、ノンケミカルでジェンダーレスなコスメブランド。私が20歳になるまでにローンチするという目標を掲げているんです。

普段は聖心女子大学の現代教養学部に在学していて、世界史や心理学、宗教など、幅広い学問について学んでいます。また、上智大学のヴィーガンサークル『Sophia Vegan Society』に所属して、イベントの運営に携わることもあります」

Q2. 活動を始めたきっかけは?

ヴィーガンに興味を持ち始めたのは、大学の講義がきっかけ。日本の畜産業界の現状について学ぶ機会があり、普段から食べているお肉や卵、牛乳がどういったルートを経て、自分の食卓に並んでいるかを知りました。自分が普段食べているものが命の犠牲のうえに成り立っていることや、畜産業界が与える環境負荷の現状を知って、何かできることはないかと思ったんです。

またコスメについても、もともと詳しかったわけではなくて。大学に入学して仲良くなった友達がコスメに詳しかったのと、大学入学を機に、SNSでメイクの動画を見る機会が増えて、そこから興味を持ち始めました。

わたしは、美しくなるために、動物も、地球環境も、人の肌も犠牲になってはいけないと思っています。だからその3つに優しくしたいという意思が尊重されるような、そんな選択肢を増やすコスメブランドがあってもいいんじゃないかと思って、『valo』を立ち上げることに決めたんです」

Q3. 活動を始めるときのファーストアクションは?

「気になったことがあったら、『まずはやってみよう!』と行動に移しちゃうタイプなので、ヴィーガンに興味をもったとき、まずは自分のライフスタイルにヴィーガンを取り入れてみたんです。でもわたしの体には合わなくて、長くは続きませんでした。無理して我慢するのは、逆に心にとってヘルシーじゃないなと思って。だからいまは、フレキシタリアンとして生活しています。

すぐに行動に移せるのは、経営者だった祖父の存在が大きいかもしれません」

Q4. 続けている中で、印象的だった出会いはありますか?

『Sophia Vegan Society』の活動で出会った、ビューティーフード研究家の室谷真由美さんやLONGING HOUSEの加藤俊之シェフ、ヴィーガンインスタグラマーのあろえちゃんとの出会いは印象的でした。度々イベントのお手伝いをさせていただいているのですが、考えていることや行動力に影響を受けています。

それから、サークル活動を通じて出会った同世代の存在も刺激になっていて。発足してから1年も経っていないサークルなのですが、留学生など、70人ぐらいのメンバーが集まっています。メンバーたちと話していると、まだまだ日本でヴィーガンの食の選択肢が少ないことや理解が進んでいない現実を、少しずつでも変えられるような気がするんです

Q5. 今後の展望、目標を教えてください。

いまの目標は、ヴィーガンコスメブランド『valo』のローンチです。

『valo』はフィンランド語で『星』を意味する単語なんです。わたしが人間関係で悩んだときに、唯一無二の星の輝きや美しさに救われてきたので、誰かにとって唯一無二の光であってほしいという想いを込めました。フィンランドは幸福度ランキングで世界的に上位の国ということで、いつか行ってみたい国のひとつでもあります。

最終的には、コスメブランドのみならず、誰もが自分らしさを持って輝き続けられるような働く場をつくり、女性やマイノリティをエンパワーメントする存在として活動していきたいです

彩花のプロフィール

年齢:19歳
出身地:埼玉県
所属:聖心女子大学、上智大学ヴィーガンサークル『Sophia Vegan Society』
趣味:ダンス、ゴルフ
影響を受けた人物:緒方貞子、ルース・ベイダー・ギンズバーグ、オードリー・ヘプバーン

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Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya

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Ayuka Moriya

エディター

1999年生まれ、秋田県出身。東京外国語大学 国際社会学部在学時よりライター・エディターとして主にインタビュー記事の執筆、ディレクションに携わる。Steenzでは、2021年ローンチ当初より「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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