「気になる10代名鑑」の368人目は、高瀬寧音さん(19)。専門学校でテレビ番組の制作や映像編集など、映像業界の仕事について学ぶ傍ら、個人としても創作活動に取り組んでいます。創作活動のテーマとして「生きるコラージュアート」を掲げる高瀬さんに、活動を始めたきっかけや悩み、これからの目標について聞いてみました。
高瀬寧音を知る5つの質問
Q1. プロフィールを教えてください。
「『N-Sign Works』というプロジェクトを立ち上げ、映像と音楽の制作に力を入れて活動しています。具体的には、通っている専門学校のプロジェクトで、ドキュメンタリー風の編集やバラエティっぽい編集を手掛けたり、依頼を受けて、eスポーツチームや専門学校のPVを制作したりしています。
また音楽家として、楽曲制作やMIX、ディレクションをすることもあります。手掛けた音楽作品はサブスクリプション、YouTubeチャンネルで公開して、発信しています」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「小さいころから親の影響で、幅広いジャンルの音楽や映像に触れてきました。車に乗ると必ず音楽が流れていて、いろんなアーティストの音楽を聴いていたんです。だから漠然と『何かをつくりたい』という気持ちがありました。
創作活動を始めたいちばんのきっかけは、自由にパソコンに触れる環境になって、初めて動画編集に挑戦したときに、これまで感じたことのない楽しさを味わったから。そこから独学で、動画編集にのめり込みました。特に、シンプルな図形をかっこよく動かす、モーショングラフィックスが好きです。
当時はスポーツとか、他のこともいろいろやってみたんですが、あまり続かなくて……。それで、高校3年生になって進路を考えたときに、やっぱり映像と音楽がやりたいなって思ったんです」
Q3. どんなことをテーマにして、創作活動をおこなっていますか?
「『既成概念の破壊と再定義』と『生きるコラージュアート』という二つのテーマを掲げて活動しています。
いまの時代、いろんなツールがあって、やり方もSNSに載っていて、創作物は世にあふれていますよね。僕は決して特別な芸術的センスや才能があるわけではないので、誰かが何かつくりあげた創作物をひとつの既成概念として、それを自分の感性で咀嚼して再定義するというスタンスで、創作活動を行なっています。また長い間、幅広いジャンルの創作物に触れてきたという自負はあるので、『生きるコラージュアート』というアイデンティティを大切にしています」
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Q4. 創作をする中で、つらいこと、壁に感じることがあれば、教えてください。
「同年代のクリエイターやアーティストが良い作品を出してるのをSNSで見ると、自分はまだまだだなと壁を感じますし、悔しさも感じます。また、参加したコンペであまり良い評価をもらえなくて、努力不足を痛感することも多いです。
だけど、もっと頑張らなきゃって思って、いろんな案件を掛け持ちながら、映像も音も全部ひとりでまとめていたら、体を壊しかけてしまったこともあって……。
クリエイターとして、体力づくりはとても重要だと痛感しました。そんなこともあって、最近はクロスバイクを買って、サイクリングを始めました。気分転換にもなって、創作活動も捗っている気がします」
Q5. 今後の展望、目標を教えてください。
「いまは映像業界を志望して就活していますが、いずれはマルチクリエイターとして、国内外問わず活躍するのが目標です。映像と音楽、両方の世界で勝負していきたいと思っています。憧れはKingGnuの常田大希さん。彼のようなクリエイターを目指して、これからもいろんなジャンルの創作活動にチャレンジしていきたいです」
高瀬寧音のプロフィール
年齢:19歳出身地:青森県所属:読売理工医療福祉専門学校、N-Sign Works、独創逃避趣味・特技:写真、ギター・映像編集、ビートメイク大切にしている言葉:等身大のままで生きていこうぜ(Teenager Foreverの歌詞/King Gnu)
高瀬寧音のSNS
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Photo:Eri MiuraText:Ayuka Moriya