「気になる10代名鑑」の353人目は、くらさん(18)。美容とジャーナリズムを掛け合わせたコンテンツを、Instagramなどで発信しています。ベトナムで生活していた経験が原点だと語るくらさんに、活動に込めた想いやこだわりをうかがってみました。
くらの活動を知る5つの質問
Q1. いま、どんなことに力を入れていますか?
「『美容×ジャーナリズム』をテーマにしたコンテンツを、Instagramと美容プラットフォーム『LIPS』に投稿しています。LIPSには美容についての細かいアドバイスやレポートを、Instagramはもう少しカジュアルなストーリー投稿と、使い分けています。
美容のアカウントは無限にあると思うのですが、その中でも、18歳のわたしだからこそ発信できる『学生目線』を大切に投稿しています。なので、学生独自の悩みに寄り添ったコンテンツ、例えば校則内での垢抜け方法や、低価格で高クオリティのプロダクトの紹介をメインにしていて。大人にはわからない学生ならではの悩みを、わたしが解決したいんです」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「ひと言で言うと、環境の変化です。小さいときからずっとベトナムに住んでいて、中学3年生で帰国したんです。そのとき、文化の違いから外見にコンプレックスを持ってしまって。それを美容の力で自信に変えたいと思ったことがきっかけです。ベトナムではインターナショナルスクールに通っていたのですが、いろいろな国の文化が混ざり合っていたこともあって、明確な『美』の基準がなかったんです。でも帰国してみると、日本で正解とされる『美』から外れていて、そのことで冷たい視線を浴びることも……。それで、一気に外見に対する自信をなくしてしまって。
美容と出会ったことで前向きになれたし、いまはそれほどコンプレックスを意識しなくなったけど、美容は自分にとって大きな存在なんです」
Q3. こだわりはありますか?
「学生目線であることに加えて、『これが正解』というような、基準をつくるような発信をしないことを徹底しています。
例えば、日本だと美白であることが良いことだとされていますが、それだけじが正解じゃないと思うんです。『美白になりたいわたしは、これを使ってよかった』というように、あくまで自分の体験を元にコンテンツ制作をするようにしています。
誰のことも仲間はずれにしない発信の仕方を、日々試行錯誤しながら模索しています」
Q4. 活動を続けている中で、印象的だった出会いは?
「LIPSやinstagramを通して出会ったクリエイターのお友達や、美容関係の人との出会いですね。
クリエイターの方々とは主にDMでつながるんです。自分とは違うバックグラウンドを持つ友人ができたことで、自分の知識の浅さに気付かされるし、美容に対する大きな刺激を受けています。
それに、取材をしてもらったり、商品PRのお仕事をいただいたりと、学生ながらひと足早く社会経験を積めているのも、なんだか感慨深いです」
Q5. 今後の展望は?
「美容についての発信は趣味としてずっと続けつつ、職業としては国連職員になりたいと考えています。
ベトナムで通っていたインターナショナルスクールは、国連が運営している学校だったんです。わたしの原点でもありますし、すごくいい影響を受けた場所でした。将来は国連職員として、そういう場所をつくりたいと思っています」
くらのプロフィール年齢:18歳出身地:東京都江東区所属:広尾学園高等学校
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★LIPS
Photo:Eri MiuraText:Mai Sugawara