Steenz Breaking News

米スタートアップ企業がヴィーガンはちみつを開発。味に違いはある?【Steenz Breaking News】

米スタートアップ企業がヴィーガンはちみつを開発。味に違いはある?【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、アメリカで開発されたヴィーガンはちみつについてご紹介します。

味も栄養価も同じ?植物性のはちみつ

 

ベジタリアンやヴィーガン、グルテンフリーなど、食の多様化が進む昨今。そんな中、アメリカのスタートアップ「メリバイオ」が開発したのが、「植物性はちみつ」です。

見た目はもちろん、その味も、さらに栄養価も、本物のはちみつと遜色ないという植物性はちみつ。すでにアメリカでは2022年4月から販売が開始されていますが、今年からはヨーロッパの大手オーガニック食品販売会社と提携し、ヨーロッパにも進出する予定です。

これまで、はちみつの代替食品といえば、メープルシロップやアガベシロップが一般的でしたが、今後のニュースタンダードになるかもしれません。

なぜヴィーガンははちみつを食べないの?

 

そもそも、なぜヴィーガンの人たちがはちみつを避けるのか、その理由を知っているでしょうか。「はちみつは元々は花の蜜だから植物性では?」と考える人もいるでしょう。理由は人によって異なる部分もあることを踏まえたうえで、一般的な背景をふたつご紹介します。

ひとつめは、「はちみつは蜂から搾取したものだから」という理由。はちみつは、ミツバチが体内に花密を貯める工程を経て作られます。その目的はミツバチにとっての保存食や子どもの栄養源であり、本来人間のために作られたものではないのです。

もうひとつの理由は、あまり知られていない「生態系の安定性が脅かされるから」というもの。蜂蜜を得るためには多くのミツバチが必要ですが、人間の都合でミツバチばかりを優先して増やしてしまうと、餌を獲るための競争が激化し、他種の蜂が減少する原因になりかねません。

これからもっと「驚きの植物性商品」に出会えるかも

はちみつの他にも、白砂糖(動物の骨炭を使用)やゼラチン(動物の皮や骨に含まれるコラーゲンを使用)など、ヴィーガンではないひとにとってみると、「これも動物性だったの?」と感じる食品はたくさんあります。

一方で、こうした食の価値観やスタイルの多様化に伴い、社会にも新しい風も吹き始めています。例えば、以前に現地レビューでご紹介した渋谷にある「2foods」をはじめ、日本にも新たな食のスタイルを提案するお店や企業が増えています。また、ヴィーガンコスメやフェイクレザーなど、食以外のジャンルでも、植物性の原料は存在感を増しています。

これから先、意外性や驚きに満ちた植物性商品に出会う日が増えてきそうですね。

Text:Kei Hayashi

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Kei Hayashi

ライター

1997年まれ。2020年〜新卒でフリーライターに。興味関心:Z世代・メンタルヘルス・ジェンダー・消費社会 など。獨協大学外国語学部英語学科卒業。he/they。

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