「気になる10代名鑑」の311人目は、れいなさん(19)。公認心理師を目指して、大学で心理学を専攻しています。学業の傍ら、高校生の受験のサポートやオープンキャンパスの運営を担う学生団体『桜インターン』の副代表として活動しています。「居場所」をキーワードにしてアクションを続けるれいなさんに、活動への思いやこれからの目標について、聞いてみました。
れいなを知るための5つの質問
Q1. いま取り組んでいる活動について教えてください。
「桜美林大学の公認団体『桜インターン』に所属しています。受験生に桜美林大学のことを知ってもらうための活動をする団体です。
具体的にはオープンキャンパスの運営をしたり、入試期間はテスト監督のお手伝いをしたりしています。大学には4つのキャンパスがあって、それぞれにブランチがあるので、けっこう規模の大きな団体で。私はいま、町田キャンパスの副代表として活動をしています。
大学では、心理学を学んでいます。高校生のときから公認心理師になるという目標があるので、そのための勉強に励んでいるところです」
🌸桜インターン10代目
副代表になりました🌸
桜インターン愛増し増しで頑張っていきます❤️🔥
10という数字に縁がありすぎる人生を送らせてもらってます🔟🔟🌱 pic.twitter.com/jgoOzYhQT7— れいな (@saku__mi_0) December 2, 2022
Q2. 活動を始めたきっかけは?
「せっかくこの大学に入ったからこそ、大学に愛着を持ちたかったんです。
正直言うと、自分の中では、そこまで志望順位の高い大学ではなくて……。だけど、高校時代の恩師に『れいなならどこでもやっていける』という言葉をかけてもらって、入学することにしました。
桜インターンの存在は、新歓で知りました。この団体に入れば、大学のことをもっと知ることができるし、団体の規模も大きいので、交友関係が広がるんじゃないかなって思ったんです。
桜美林大学は拓かれている学問も広いので、いろんな夢や目標を持った子が集まってきます。コロナ禍でつながりができにくい時代とはいえ、団体に入ったおかげで、やりたいことを応援してくれる友達もたくさんできました」
Q3. 活動をするうえで、どんなことを大切にしていますか?
「メンバーや周囲の人の居場所をつくること。桜インターンでは、大学内に居場所がないと感じている学生に、『この団体が自分の居場所だ』って思ってもらえるような空間づくりや人間関係づくりを大切にしています。例えばイベントをするにしても、ひとりでも欠けたらできないことってたくさんあると思うんです。
自分が関わっている小さな世界から、少しずつ心地いい居場所づくりをしていくことで、ゆくゆくは大きな世界や社会に対して、困っている人たちに対するアクションを起こせたらいいなと思っています」
Q4. 活動をする中で、悩みがあれば教えてください。
「私自身、まだ知識や人生経験が豊富ではないので、仲間が悩んでいたり、つらい思いをしたりしているときに、なかなか適切なアドバイスをしてあげられないことが悩みです。
特に心理学の勉強をしていると、どこまで踏み込んでいいのかをすごく気にしてしまって……。高校生のとき所属していた演劇部では、部長を務めていたんですが、そのときも部員の思いにちゃんと応えられているのか不安で。そういった経験から、誰かの役に立ちたい、悩みに寄り添えられるようになりたいと思って、心理学の道を志したんですが、やっぱり難しいです。
最近も、同級生がすごく悩んでいたのに、気づいてあげられなかった自分にモヤモヤしてしまって。これからは団体でも、副代表として全体をマネジメントする立場になるので、座学でも実際の場面でも、もっと勉強していきたいと思っています」
Q5. 活動を通して、社会で実現させたいビジョンがあれば、教えてください。
「誰もが、自分には何もないとか、自分は脇役なんだと思わないような世の中にしていきたいです。私も高校2年生までは、自分には何もない、脇役の人生なんだと思っていました。けど、演劇部の部長をやり遂げた後に、後輩から『先輩が部長でよかった』と言ってもらえて。そのとき初めて、自分がやってきたことは間違っていなかったと思えたんです。
そこから、こんな私でも、主役になる人生を歩んでもいいんだって思えるようになって。まわりを見ていると、すごい同世代はたくさんいるけど、目立った活動はしていなくても、それぞれがそれぞれの人生の主役であることは間違いないと思うんです。
誰もがそう思えるようになるためにも、私はひとりでも多くの心の平穏を守って、さらに好きなものを好きだと胸を張れるようなお手伝いをしていきたいです」
れいなのプロフィール
年齢:19歳
出身地:東京都
所属:桜美林大学、桜インターン
趣味:メイク動画を見ること
大切にしている言葉:イライラしてしまうときほどまわりに優しく
れいなのSNS
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Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya