「気になる10代名鑑」の289人目は、Nonさん(17)。都内の高校に通いながら、休みの日には個性あふれる原宿ファッションに身を包み、Kawaii文化を世界に発信するインフルエンサーとして活動しています。「平日と休日は別人格」と語るNonさんに、原宿ファッションに目覚めた理由や個性的であるが故に抱える悩みを伺ってみました。
Nonを知るための5つの質問
Q1. どんな活動をしていますか?
「平日は高校に通いながらアルバイトに励んでいる普通の高校生で、休日はデコラファッションで原宿に繰り出して、Kawaii文化を楽しんでいます。
国内だけでなく、海外メディアのストリートスナップにもよく撮影してもらっていて、インスタのフォロワーさんも、ほとんどが海外の方なんです。英語だけじゃなく、中国語やアラビア語でコメントやDMが来ることもあって、世界で見てもらっていると思うと、なんだか不思議です」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「偶然見ていた朝の情報番組に、デコラファッションをしている女の子が出ていて、『かわいい! 私もしてみたい!』と思ったのがきっかけ。もともとロリィタだったり原宿ファッションだったりに興味がありつつも、手を出せていなかったので、その子を見たときにビビッときたんです。
デコラファッションを始めてから同じ趣味の友だちがたくさんできました。イベントに参加したり、テレビに出させていただいたりと世界が広がって嬉しいです。もとはネガティブな性格なのですが、ここで出会った子たちと一緒にいると、自己肯定感が上がって、前より楽しく生きられるようになりました」
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Q3. 活動するうえでこだわりはありますか?
「デコラファッションをするのは休日だけ、場所も、この格好をしても浮かない原宿だけと決めています。なので、学校終わりに高校の子と遊ぶときは相手に服の系統を合わせていますし、休みの日にも、なるべく原宿に着いてから全身着替えるくらい徹底しています。
私がやりたいファッションは、良くも悪くも目立つので、それが理由で一緒にいる子にも影響しちゃったり、地元で噂が流れて、家族に嫌な思いをさせてしまうことが心配で。デコラファッションは大好きですけど、それを楽しむタイミングは選ぶべきだと思っていて。
自分の中では、デコラファッションのときとそれ以外は完全に分けているので、ある意味、ふたつの人格があると思っています(笑)」
Q4. 社会がこうあってほしいと思うことはありますか?
「好きなものを好きと、大きな声で言える社会であってほしいです。
共通の趣味を持つ友だちの中には、好きなものを否定されるのが怖くて、好きと言えずに苦しい思いをしている人がいて……。私自身の考えとしては、全員に「原宿はいいよね!」って共感してほしいとは思っていなくて。ただ、人の好きを否定しないでほしいんです。
これは現実だけでなく、SNSでも言えます。匿名とはいえ、相手のことやその人のスタイルが嫌いだからという理由で酷い暴言をぶつけてもいいっていうルールはないはず。もっと人に優しくできる社会を、みんなで意識して作っていけたらいいな」
Q5. 今後の展望・将来の夢は?
「いまもこれからもかわいいを妥協しないことです。その場にいる人の中で
、自分や仲間たちがいちばんかわいい!と胸を張って言えるように、服を選んで、化粧にこだわって、ヘアメイクを頑張って、かわいいを楽しんでいきたいです!
将来は、映像を用いて、生活全般をよりエモーショナルなものにする作品をつくるデザイナー・技術者を目指しています。こう説明すると堅い感じになっちゃうけど、すごく簡単に言うと、自分の考えや感性を使って何かを作ってみんなに広めたい!という感じ。生活が豊かになったり、情感的になったりするような映像をつくって、ゆくゆくは社会問題にも踏み込めたらいいなと思っています」
Nonのプロフィール
年齢:17歳
出身地:東京都
所属:高校生
趣味: 原宿ファッション、カラオケ、ダンス
大切にしている言葉:二兎追う者だけが二兎得る
NonのSNS
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おはーーーー!!!!デコラ会のおかげで1週間ずっと┣¨‡┣¨‡で過ごせた原宿大好きー!な朝です
今日邪念が入ってない髪の毛なのでサラサラですョ pic.twitter.com/snuFSHr5BL— のん@LJK (@no_m_xx) November 27, 2022
★TikTok
@no_m_xxアタシだけの特別な17歳の10月の想い出だよ 誰にも真似出来ない青春だったよ、 #17歳 #05 #jkブランド
Photo:Eri Miura
Text:Mai Sugawara